東京都古書籍商業協同組合
- By jin
- In art book
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- On 26 11月 | '2012
正式名称はチト長い通称神保町古書会館、行ってきた。追分コロニー見習い身分のパスもらって毎週月曜の大市入館OK。業者間取引の真剣勝負の場なのであまり詳細は書けませんが(ホントは書きたいこと満載なんだけど…)いやとってもお勉強になりました。
例えばアートとかモノツクリ系の仕事って0からナニかを生み出すでしょ(実際は全く無からはできませんがイメージとしてです)。なので自ら何かしらの労力を提供したサービスに対してとか、生みの大変さを体感したモノにはそれなりに正当な対価を提示する勇気を持てるのだけれど、すでにあるブツを仕入れてそこにいかほどかのマージンをのせて利益を得るという仕組みに実はあまり慣れていません…ていうかそもそもそういう方法になんらかの違和感というかともすれば後ろめたささえ感じたりしてしまうことがあるわけです。それって実際には全くピントがずれたことなのだけれど、そういうことにほとんど興味がないので、まあ感覚としてはそんなもんでしょう。“つくっていられればシアワセ”って資本主義社会ではこれって限りなくイコール社会性の欠如になりかねませんね。特にアートの場合この傾向が他のクリエティヴな仕事比しても強くあります。ただ時にこうした社会的な規範からの逸脱や需要生産(お客様ニーズってやつ)の必然から遠く離れた感覚が表現として結実したとき、逆にその社会に想像もつかないような影響を与えちゃったりする…てなパラドックスも成立するわけだけど…
て、だからアートはエライ!なんて書こうとしてるんじゃないんですよ、逆です。今回僕は古書店仕入れ見習いとして潜入なんですけど、新米小僧の感想はその現場に必要なのは編集力と勘…かな、プラス真剣勝負。僕も作り手なんでね、お金の計算を絶えずしなきゃならない現場って非常に疲れるんだけど“仕入れる”てけっこうクリエイティブな仕事ね。そこには今のアートに足りない(日本だけかもだけど)凄みがありそうな。
あ〜ホントは現場の雰囲気、写真でリポートしたかったなー、オモロイよ。