Jin Nakamura log

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先に紹介しました「楽しい器展」(日本橋高島屋)無事終了いたしました。
このようなデパートでの展覧会は企画展作家の一作家としての参加などは毎年ささやかに継続させていただいたりしてますが、二人展というカタチながら個人名を冠した展覧会は実は始めてでして、どことなくアンダーグラウンドな性分での展開が身に付いてるせいか、キレイなエレベーター嬢がわんさかわんさかお客様を目の前までお連れしてきてくれる(実際会場はそういう場所でした)ような晴れやかな場所ではまことに恐縮というか、こんな芸風いいんでしょうかココで…などとコソコソしたところで隠れる場所もなく、日々どこかぎこちない所作で接客(のようなモノ)をさせていただいた次第であります。

実際作家などというものはモノを生み出すのはまあある程度はできるわけですが、それを売る行為となるとまったく成す術無し…などということはママありがちで、しかし粗大ゴミ作ってるわけではないし、自身をもって生み出しているのであれば最後まで責任もって誰かにお届けするという作業までホントは必要でしょ、と予々思ってもおりますもので。そういう観点ではとても良い社会勉強になりました。

こと陶器の仕事についてはどうせ独学だし(ま、他の仕事もほとんどそうなんだけど)未だにロクロ同じ大きさに引けないし、ヘンな絵そこら中に描いてあるし、オーガニックでもロハスでもないし、エコっぽくもないし、しんぷるいずべすとでもないし、コテコテだし…と、だからたぶん超マニアックな方々のみの御用達と達観し、たいした野望もなく、ちょっとしたスキマにでも入り込めればいいやというような気分で実際ささやかに制作しているわけですが、さすがにそこは日本橋。老舗の百貨店でございます。老若男女しかも多国籍不特定多数の方々目の前を通り過ぎれば、そりゃあなかには派手な食虫植物に惹かれるように不覚にもムム…っと立ち止まってしまう有り難いカスタマーもいらっしゃるというもの。

いまはなき高島屋ニューヨーク支店をふと懐かしがってふらっと立ち寄ってしまったツーリストの米国人ご家族もそんな方々の内。長男のマグカップお二つ即決から始まりパパママそれぞれお隣亜細亜の大国な方々並のご購入(…で、べつにここを自慢したいわけではないのです)最後にママが頭を抱えて「どうしよー…こんなに買っちゃって〜(半泣)…でも、アートだからイイのよね!」と自分に言い聞かせてカード決済。

ナカムラはちっとだけ感動しました。「アートだからいい」「アートだから許してもらえる(←誰にかはわからんけど)」
日本人はまず言わないセリフだなー。もちろん自分は器をアートだと思って作ってはいません。先にも書きましたがそのようにしか作れないからそうなっているだけなのです。でもなんかうれしい。

実はここ数年、自分が作家として一番最終的に取り組んでみたいテーマが見つかったこともあり、陶器の仕事は縮小していこうと思っていたのです。生き抜くためだったりチャレンジのためだったりで広げに広げた引き出しを大切な一つのために凝縮させていこうと考えたのです。それは自分の心のつぶやきであって特に公言したつもりはなかったのだけれど昨年久しぶりに個展を見に来ていただいたギャラリーの方に「もう器はやらないのですか?」と問われ、この時もちょっと心がうごきました。前言撤回(こういところが節操がない)。モノヅクリを生業にしているものにとってなんというありがたいお言葉と。

オファーがあったらごちゃごちゃ言ってないで作りゃあいいじゃん!

とは言っても50半ばを過ぎたオッサンです。力まかせで無尽蔵には作れません。たくさんは作れないかもしれませんが自分が納得いくもの、手元に置いていただく方々に恥ずかしくないものを1点でも多く残していけたらいいなと思った日本橋の一週間でした。

今回のご縁をいただいた全ての方々に感謝!

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境内アート2016がお開きとなったおもいきや、呑み疲れ+睡眠不足のぐだくだの態のまま休む間もなく軽井沢ニューアートミュージアムにて企画展「Challenge wall」の搬入展示。50代後半に突入したOssanなのによくもつよカラダ…と思われますが実は境内で2日にわたり気を入れてもらったので案外大丈夫。ということで以下パンフより抜粋。(隈研吾氏の苔の森チャペルも必見です)

今やミュージアムショップは美術館のメインの展覧会とあわせて楽しむアートファン必見のスポットです。そんなご期待に応えるべく当館もオープン以来ショップ内容の充実に努めてまいりましたが、今回ショップ内の展示スペースを新しい表現の場として解放し、自らもアートファンと自称するショップスタッフ一押しの作家たちを紹介していく、アーティストとショップスタッフお互いにとっての「挑戦」という意味を込めた「Challenge wall」という企画をたちあげました。 初回は未成熟な“少女”の魅力を描き続ける飯島洋子、花というモチーフの美を生命の波動に展開する小山利枝子、多彩な表現を続けるなかで近年新しい仏画世界を極めようとするナカムラジンの3名の作家を紹介いたします。楽しいアートグッズに囲まれた中でお気軽にお楽しみください。今後はアーティスト提案のミュージアムグッズなども手がけながら定期的に継続してまいります。お見逃しなく!

CW校了_確認用低解像度

初日

「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」いよいよ本日からです。5者5様、五人五色…なかなか見応えのある展覧会となっております。是非お出かけください!加えて常設コーナーリニューアルでイイ感じ。で、明日7日+8日は油やプロジェクトメイン企画「ホンモノ市」ですよ〜是非こちらもおみのがしなく!!!

time-lag diary-2

忘れちゃうまえにやっぱり「野菜ってこんなにに美味しかったんだ!」お食事会の報告しときましょ。こんな感じです、なんかよいでしょ。油や・ART PROJECT 沙庭をオープンさせるにあたりアートもよいけれどもう一つナニかがたらんなー…って思いついた食空間「蝙蝠」。まずは最初の一歩です。神戸在住の料理人(実はアーティストでマッサージ師)玻那さんの協力で実現。僕なんかとっても似合わないサーブなんかもやっちゃったりして、でもそんな完璧じゃない感じもそれなりに楽しんでもらったみたいで。厨房まで聞こえてくる食事をしながらの皆さんの笑い声がこんなにうれしいものだとは…。

周知の諸兄も多いかと思われますが、信濃追分文化磁場「油や」は7/21におかげさまでGRAND OPENしております。オープン準備等で多忙を極め…などという言い訳も通用しないほどにそろそろ10日も過ぎようとし、いいかげんにblogも更新せねばと、オリンピック男子サッカー1次リーグ最終戦を1時間後にひかえ久々に新規投稿。(この後油やVIPルームパブリックビューイングにて観戦予定)取り急ぎまずは記録しておいた館内photoを公開しておきます。明日からはまたボチボチと書いていきますね。

おそらく1週間以内くらいにサイトオープンの兆し。出来るところからですけどね。おかげさまで本館・新館ともすべてのスペースにテナントさん入っていただくことになりました。いずれも信濃追分文化磁場にふさわしいソフトばかりです。お楽しみに!

新緑

平年より10℃も低い地域もある県内の気温ですが、軽井沢追分油やの現在はこんな感じ。鮮やかな新緑に囲まれいます。サイト用写真の撮影の一コマ。今週はJTBの取材もあり。

GW特別企画5日目

5日間もお店番をしてるってことです。ほとんど見ず知らずの人が入ってきます。ギャラリーというお店だからあたりまえです。いわゆるコミュニケーション能力はあるほうだと思うんですが、人が入ってくると、なんか自分でもおかしいほどドギマギしちゃいます。もちろん来てくれてうれしいんですけど。勇気をだして(笑)声かけたりするとけっこう皆さんアートをネタに楽しく話してくれたりして…やはりベースがあるっていいなと思ったりしてます。ギャラリーの経営など全く経験がないわけですし、作り手としての仕事も同時に抱えてるわけでしばらくは試行錯誤が続くでしょうが、いずれ答えのない世界。いつもの通りやって考えればいいじゃない…てことで皆さんあたたかく見守ってくださいね。

で、今回の特別企画は残すところあと1日です。ちょっとドギマギしてるナカムラに出合いたい方はお出かけくださいませ。

ART PROJECT 沙庭_2

で、こんな感じです。

なかなかよい雰囲気ではないかと…。本日も雨の中ぼつぼつとみなさんお立ち寄りいただきました。気が向いたら[bodhisattva-如意]公開制作しております。Artist shopコーナーもじゅうじつ! 明日からは自家焙煎によるこだわりのカフェ猫町珈琲店もOpenです。5/6まで(11:30〜17:00)。是非おでかけくだい。