Jin Nakamura log

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夢日記141008

タコをおぶってママチャリに乗っている夢をみた。

タコは蛸である。8本足(手?)の内の2本を上手にボクの背中からクビにかけて、そりゃあもう愛らしいタコであった。なんか本当にかわいかったのだ。

このタコ、しばらく前までは(夢の中のことなのでほんの数秒かもしれないが)タコではなかった。赤毛の大型犬かオオカミ…あるいはキタキツネに近い哺乳類であった。蹄(ひづめ)のある少々骨張った前足をやはりボクの背中からクビにかけて上手に負ぶさっていたものだった。ただそのときは自転車ではなくクルマを運転していたのだが。

そんなふうにしばらく走っていると路面はいきなり冬道となり氷の轍(わだち)が現れていつしか乗り物はクルマからママチャリにかわり、背中には真っ赤なタコがいた。

この後ボクとタコはペダルを漕ぎながら海に入ってゆく予定だったが、ここで目が覚める。おしっこをしたくなったのだ。もしそのまま海に突入してびしょ濡れになっていたらきっとおねしょだったことだろう。お子ちゃまならそうなるところだろうがボクはオッサンなのでちゃんと起きて用を足す。

世界広しと言えど「タコをおぶってママチャリに乗っている夢」などみるヤツはいるのだろうかと真夜中の寝ぼけたアタマで考えてみる…が、眠いし、どうせ朝になったら忘れちゃうだろうと思い再びふとんにもぐったのだが、翌日一日を過ごしてもいまだ覚えていたものだから、こうして久しぶりに夢日記として残すことにした。

 

古道

夏のはじめに熊野に行ってきた。

2012年以来この3年間で伊勢神宮、出雲大社、そして今回の熊野三山と日本を代表する三大聖地を巡ったことになる。

日本の信仰宗教を一括りにしてよく「神仏」などと言ったりするがそれらは全く別モノ。偶像崇拝上の整理解釈として本地垂迹説などが唱えられ、ついつい同じフィールド上に乗ったりするからなんとなく親戚筋みたいな感覚があるが、そもそも神道に偶像はそぐわない(仏教ももともとは偶像崇拝禁止であったが)。僕は仏教はとことん人がつくったモノと思っているが神道世界はナニかヒトならぬものの気配の方を強く感じる。もちろんそれを伝えてきたのは人であるが、やはり根底にあるのはその土地の力かな、自然といってもいいでしょう。

掲載した一番上の写真は現在の熊野川沿いに建つ熊野本宮大社の旧社地。明治時代の大洪水で多くの社殿が流されたため現在本宮は500mほど離れた場所に遷座されているのだが、やはり雰囲気やたたずまいは大斎原(おおゆのはら)と呼ばれるもともとのその場所よいかと。なにかしらの場のチカラがあるのかも。これから行かれる方は是非こちらの旧社地へもご参拝を。

さて熊野と言えば古道を歩かねば…ということで、早朝一旦本宮大社前に車を止めバスに乗ること20分(乗客9割ガイジンだった…さすがユネスコ世界遺産)。終点「発心門王子」よりあらためて熊野本宮大社を目指す。紀伊半島に張り巡らされた参詣古道のほんのさわり程度の行程。★一つ、超入門コース。都からの行程のおそらく99%をショートカットして最後のゴールの高揚感だけをズル〜く体感しようとする通称「お姫様コース」7km弱、ゆっくり歩いて3時間に挑んでまいりました。でもわるくないよこのコース、昔のお姫様は侮れませんなー。

三本足の烏に導かれて紀伊半島熊野山系、山なみの風景が信州とは明らかにちがう。たぶん植生が大きく異なるのだろうな。遥か都の方角へは三千峰が延々と続き、ふと振り返るとかつて人々が補陀落渡海(あるいはニライカナイ)を目指した熊野灘が垣間見れる不思議なところ。次回はもう少し歩いてみようかな。

14825

ますじい

こんな老後を目指したい!…とひそかに楽しんでいたらFBの友だちprofに使われちった(笑)。いいなぁ…

井伏鱒二「文士の風貌」より。…いいなぁ…やっぱ。

さて、気がつけば一ヶ月以上もごぶさたでしたな。言葉にするのももどかしいと、とりあえず感じるままに流れるままに…そして描いて…という日々。そして今後はさらに筆をとることに時間を裂くことになるけど、たまには言葉も紡がなければね。

14630

花腐し…

花びらを拾って歩いた、まるで少女のように。いや、そもそも少女は花びらを拾って集めたりするだろうか。これはオッサンの純情がさせる全く無意味な行為ではないか。

そうやって集めたのはコブシの花片。名ばかりの春の間に薄霜がなんどか降りたが、くりぃみぃな白を薄汚れた茶色のシミに染めながらもなんとか枝の先にしがみつき卯月の終わりにとうとう落ちた。

目の前に落ちていたわりと綺麗な1枚だけ拾うつもりだったのだが、横に目をやるとあちこちに散乱する花びらがなんだか急にいとおしくなって昨年の枯れ葉の中を歩き回り何枚も集めた。こうやって下だけを見ながら奥へ奥へと進み人は山に迷っていくのだろう…が、コブシの木は我が家の庭先にあるので僕はどこへも迷わない。

最初は出来るだけ状態のよいモノだけを集めるつもりだったが、そのうち薄茶に汚れたのもなんとなく美しく思いはじめて「このシミはよいかな…」などといろいろなものを拾い集めてみた。

さて自分なりの観点で美しいと思って集めてはみたが、これらの花びらはこの後どのようになるのだろう。もっとビビットな色であればやがて色が抜け落ちて脱色しそうだが、コブシの花はもともとそれほど主張の強い色ではない。ただ早春の山腹でまだ周りが枯れ木ばかりの中、いち早く大柄な白い花弁をつけるから、その時期には結構目立つ花木ではあるが。

白はしろのままであろうか。白が脱色するイメージはないが、茶色に変色していくのだろうか。考えてみたら花びらの行く末など考えてみたこともないので、そんなたぶん当たり前すぎるような結末を実は何も知らないことに気づいたりする。

「卯の花腐たし」という季語があるが、「腐たす」のはなにも卯の花だけではない。すべての美しい花は皆その役目を終えれば落花し腐る。

このウッキウキの季節になんでそんなモノに引っかかったのか我ながら不思議であるが、とりあえず写真に残し、この後は科学としたい。

14428

hay fever

本年度秋のアレルゲン許容値を一昨日越えたらしく、夜中に鼻水とくしゃみが止まらなくなり朦朧とした思考のまま合法ドラッグに手をだす。結果症状は治まってはいるものの眠気、思考・集中力の低下といった副作用が著しい。興奮状態とは逆の作用をもたらすので、なんかこう一日ボー…っとした空気感のなかを漂ってる感じで、その愚鈍な感じがすべての外的刺激から解き放たれたようで心地よくさえ思える。それは感覚としては非日常的でちょっと面白いんだけれど、当然薬物がもたらす不自然な感覚なので、以後はマスクなどを使用してできるだけ控えようと思う。

 

フライヤー

13322

先にも記した「卯月産月浅間展覧会」フライヤー、こんな感じ。4/6からだが実は急遽8日からの銀座での個展スケジュール受け入れてしまった。いや、一旦はお断りしたんだよ…。でも一晩考えてまあやれってことかなと。

上記とは関係ないのだが、ここ数日アタマの中がトッ散らかってる…というか思考が一つにまとまらないというか…。よくよく考えると大した理由でそうなってるわけでもないのだが理屈でわかっててもダメなときはだめね。傍らのギター手に集めた楽譜を片っ端から熱唱してみると副交感神経が刺激され、うん少しはイイ感じ。しばらく弦に触れてなかっただけなのに指が痛い…でもココチイイ。

あーこれってやっぱ放射能鬱かな、花粉と混ざり合ったさ、最近毎週東京通い。明日も。アートフェア顔出してきます!ってあそこも面白いんだけど空気よくないんだよな〜。産み出すモノとはまた別物の雑念というかさ。…なんか打ち込むコトバも散乱してるような心無しか…いつもこんなかな…。

復帰

パスワード忘れてログインできなくってたFB、もう少しほっとくかと思ったんだが沙庭サイト制作打ち合せのついでに新規アカウントをとって復活させることに。多分基本的にしばらくはblogリンクで活用予定。写真はサイト制作を依頼したkpdマチダ氏のオフィス近くの飯綱山。現在はリゾート開発されてるが、古くは飯綱権現を祀る修験道場の霊峰なのだ。

13307

 

ミズヌルム

今日はぬるかったね〜久しぶりに流れる水をみた。

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油やプロジェクト定例会。いつもながら議題が多岐に渡っていて時間が足りん。そいや今年から油や前庭で毎月7の日「骨董市」ですよ!これ決定。

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沙庭の準備そろそろ本格始動せねば…。アート古書充実を図るため仕入分では足りないのでJin’s蔵書を放出することにした。古書店の経営者ってみんな最初は自分の蔵書に手をつけるらしいよ。あーサイトもつくんなきゃだ〜。

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日々の仕事に追われて絵、描けてない…のに、4月急遽「浅間縄文ミュージアム」よりオファーがあり「やらない」or「できない」理由はない…ということにして企画展決定。しか〜し、境内アートもあるしなぁ…その一週間後油やオープンでぇ…ムムム…ダイジョブか…今までもなんとかなってきたから、なんとかなるんだろうな…たぶん。

コマさん

二日ほどまったく使いものにならない日々。理由はいくつかありそうだが、きっかけは“肉”かも…。べつに菜食主義者でもないのだが、なんとなくカラダが欲してないのがわかっていながらつい…あとは飲み過ぎかな(実は歌いすぎってのもちょっと)。ホント猫ほどに役立たず(誰かを癒すこともできないからそういう意味では猫以下)。ということで一部“小丸”ちゃんの写真upのご希望にお答えして…。

ウチのこ、美人でカラダだけはどんどん発育中だが、おイタし放題、でバカ娘。一度おっきいほうを失敗したときはウンコ娘。最近5ヶ月で発情期に入ったらしく、エロ娘…ともうさんざんな言われようです。だってだれとでも寝るんですよ(ネコの話ですからね)。…生まれてすぐ親に忘れられたけどその分人間が大事に育ててくれたのでちゃんとヒトにココロ許した顔つきです。

女時

そいや二天背合圖、こんな感じに仕上がっとります。以前のブログにも書いた通り絵の左右(柱)と中廻し(天地部分)は染織家の岡本直子氏が染めてくれたものだが、彼女、実は本画を見ずにこの橙に染めている。これから来る絵はコレでいいんだと思ったらしい。まったく女性の受信能力には驚かされることが多いな。本来女性の脳はそのように発達してるらしいが逆に男はその能力が劣る代わりに送信能力は高い…オレが、オレが…て感覚かな、よく言えば社会性。さて現代、男性は草食系の皮を被りヒキコモクンのキャラを心地よしと演ずれば、それは数少ないオトコの能力をことごとく放棄したに等しく、唯一女性に勝るのは腕相撲がチト強いということくらいになりさがった…というわけでまったくイイとこ無し。まさに「女時」の時代なり。僕もアーティストで生きようとするならば我が身の中に潜むオンナを磨かねばならない…のかしら、といってもついダンゴムシ拾ってきちゃうしなぁ。

このお軸、17日まで開催の『春を待つ食卓』テーブルウェア展(えすぱすミラボオ)に賛助出品として展示中です。お近くの方は是非。春らしいイイ感じのうつわにも出会えますよ。