Jin Nakamura log

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wander TOKYO -3

皇居の周りは有名なジョギングコースであるが、ここを走るとき不思議と疲れないと聞いたことがある。やはり江戸城開幕以来の地の持つパワーなどがあるのだろうか。そんなランナーを堀の土手から見下ろしながら千鳥が淵方面へと歩くのだが、その皇居パワーのせいか都内では珍しく気持ちがよい。地面が土であったということもあろうか。その千鳥ヶ淵を横断するかたちで首都高がそのまま皇居の一部(実際ここは皇居とは言わないのだろうか、少なくとも江戸城内ではあるが)をつっきっていく。前回の東京オリンピックの際に建設されたと思うが、国威発揚お国のためとはいえ宮内庁もよく許可をしたものだな…景観が台無しである。こういう、とりあえず便利になっから、ま、いっか…て感じで増殖しちゃうところが亜細亜っぽいのかな。あのすてきな日本橋だってその構造物とそこから見える風景も含めて無惨な姿にしちゃってもへーきな感覚はそれこそがThat’s TOKYOなんだろか。二度目のオリンピックでまたさらにどんな陳腐なレイヤーをこの都市に構築するのかと思うとちょっと憂鬱。

なかなかすすまないけどまだつづく…。

wander TOKYO -1

神田淡路町得應軒…老舗の日本画材料店である。上野芸大そばにも同名店があるが、そちらはもともとはこの店からのれん分けしたものらしく本家はこちらと聞く。間口二間あるかないかの小さな店だが、元々は筆屋で、かの大観先生御用達のなかなかの由緒。先生とここで待ち合わせをして、まだそろってなかったいくつかの道具と筆を数本手に入れる。以前先生に譲ってもらったココの筆が今までに経験したことのないほどの使い心地であったので限られた予算内でかなり真剣に選ぶ。壁に居並ぶ顔料のガラス瓶は美しくグラデーションに配置されてそのまますべて持って帰りたいようであったが、じっと眺めて我慢。10g/2萬円也のラピスラズリの瓶も見せてもらったが鉱物は細かく砕くと乱反射して白くなる傾向があるようで想像したイメージよりもしらけた青であった…が、膠で溶いて塗ったらやっぱり素敵なのかしらね。

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sora

爆弾低気圧…これって秋口あたりだあったら台風ってことでしょ?いずれにしてもソレにともなう災害はやっかいなことけど古来この国ではこの風と雨が運ぶ恵みもあったな。そして壊して(壊されて)はまた作り直す文化。再生して若返る…式年遷宮ってのもそういうことでしょ。そういうわけで風が吹き抜けていったソラは良い。ちょっととっちらかってるけど、淀んだものが払われて。

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さてFBでは告知してましたが明日から東京銀座にてナカムラジン◎卯月産月浅間展覧会/於銀座会場ギャラリー悠玄
4/8(月)〜4/13(土)11:00〜19:00(最終日17:00まで)
で、ナカムラは8,9+12,13在廊予定です。

ちょっと手違いで初日予定の明日11:00から搬入・展示ということに。そのままopenしちゃいますのであせってナカムラが展示してる風景ご覧になりたい方はどうぞ。いくらなんでも夕方くらいには完了してると思うんですけど…。

同名タイトル「卯月産月浅間展覧会」御代田会場(浅間縄文ミュージアム)はすでに昨日から始まっております。お近くの方、是非!

復帰

パスワード忘れてログインできなくってたFB、もう少しほっとくかと思ったんだが沙庭サイト制作打ち合せのついでに新規アカウントをとって復活させることに。多分基本的にしばらくはblogリンクで活用予定。写真はサイト制作を依頼したkpdマチダ氏のオフィス近くの飯綱山。現在はリゾート開発されてるが、古くは飯綱権現を祀る修験道場の霊峰なのだ。

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Landscape13305AZUMI

ホントはもう少し山懐まで入ってくつもりだったが冬期閉鎖のゲートに阻まれ…地元の古老によると開通は4月に入ってかららしい。野生のサルの子どもに会った…親ザルはNo thankyou(マジでコワイ)だけど、なんでもチビッコはかわいいな。

レンゲが咲くまでもうすこし。

…花粉症きちゃった気がする〜

晩冬

もう弥生三月も近いというのに、どゆこと!?ってくらいに冷気の底に沈んどります。用事がなかったら家から出たくない…が、勇気をふりしぼってちょっと歩いてみた。雪の表面がいったん融けてまた凍ってんのわかる?外はカリカリ、中はフワフワ…って出来のいいメロンパンじゃあるまいし。

晩冬の句会もすでに終了し、初春の投句を待たれているのだけれど、なかなかそんな気分になれないこの数日。と、その前にまずは先日句会の三句をば。

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「白樺に黒葉しげるか寒烏」

「雪道の似合わぬアルファロメオかな」

「雪原にななめに立てる我のをり」

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確か冬至の頃の日の入りは4時25分前後。現在は日の入りの位置もだいぶ北よりの山の端となり、1時間近く日が長くなっている。地球が大きく移動してるのがわかる。

昨年に続き今年も諏訪湖は全面結氷しお御渡りが確認された。湖を貫くこの氷の亀裂は神様の恋路…ということになっている。遠距離(といっても湖の対岸同士というニュアンスだが)の張り裂けんばかりの想いを氷のせり出しに刻むわけだ。それにしても天でも地でも神様の逢瀬は刹那だな。一年一度、しかも夜空が曇れば涙雨、水がぬるめば渡る能わず…そんなイチャイチャしなくてもちゃんと通じておりますのでしょうかね。ちなみに人間はセックスをして子を生しますが、次元の高い天使界に行きますと、お互いに微笑み合っただけでその件は成立するらしいですよ。ま、人間界でも思春期の頃イケメンくんと目と目が合っちゃっただけで妊娠しちゃったってJKのウワサ話も聞いたこともありますがね(もはやカミの領域です)。

なお現在の諏訪湖は結氷は半分ほどになっており、お御渡りの痕跡もすでにない。それでも広大な湖が白く覆われた様は神秘的なものがある。写真は本日のもの。夕暮れの湖畔では氷の軋む音が鳴り続けていた。

(コレ、神様でなくてもついフラフラっと対岸まで歩いていきたくなっちゃう)

というわけで今回は「酒蔵で本を読むくらもと古本市」in真澄で開催された美篶堂さんの『和装本四つ目綴じ』ワークショップに参加してきました。

美篶(みすず)堂さんは長野・伊那市にある製本屋さんです(といっても普通の製本会社じゃないよ)。以前から一度行ってみたいと思ってたので、しかも僕個人的にも御贔屓の蔵元「真澄」さんでの開催とあって即決で申し込み。とは言っても職人仕事ですからね、A型因子が年々低下していく我が身につとまるか若干の不安をかかえつつも結構イイ感じにできちゃったりして…気に入ったんでコレ仏画帖にしようかな。

明恵

「あきえ」ではない。「はるえ」でもない…だから女の子の名前ではない。「みょうえ」お坊さんの名前である。空海、親鸞、日蓮、西行…と、bow-san booksをなんとはなしに読んできたわけだが今回はこの方にハマりつつあり。とはいってもこのひと、日本的霊性が大きく活性化した鎌倉期にあって先に上げたbow-sansの内、親鸞、日蓮などは言うに及ばず法然、道元などなど名僧と言われる人々が名を残す中、特に新しい宗派を立ち上げたわけでもなく、現在に至るまで彼の教えを伝え続けるような一派が徒党を組んで残っているわけでもなさそう。でも先の“ナニかを成しとげちゃった”人たちとはまったくちがったタイプの人間的魅力の持ち主っぽいのよ。

樹上座禅像」なんかこのインパクトのない感じ、よいでしょ。普通頂相図などは威圧感・存在感をもって良しとするところだけれど、このひと履いてきたきたゲタをぬぎ捨て、二股に分かれた松林の木に座っちゃってます。お数珠もそのへんにひっかけて。あまりにも周囲と一体感ありすぎで、剃り上げた後頭部あたりから今にも栗鼠などのぼってきそう。

こんなこと言ってます「我は後世たすからんと云う者にあらず。ただ現世にあるべきようにあらんと云う者なり」。前半は当時一世を風靡していた浄土信仰とはとても遠いところにある言葉ですねぇ。後半もなんかチカラがぬけててイイ感じ。一宗一派を成さんともせず、大寺院を建てようともせず、特に弟子もいらないといい…それでも人を引きつけるなにかもってる不思議なオッチャン。

その不思議キャラを今に伝えてるのが「夢記(ゆめのき)」…

しばし彼の夢世界を探検してきます。

untitled

写真右下はヒトの、左下はそうでないモノの足跡。

長ぐつで歩くのしんど〜い…でもたのし〜、マジでスノーシュー欲しいぞ!。

Reacent books◎「AKIRA1〜6」大友克洋/「明恵上人」白須正子/「恋明恵」光岡明/「明恵  夢を生きる」河合隼雄/「絵解き般若心経」瀬戸内寂聴+横尾忠則/「霊告日記」北一輝

Snow day

20cmは超えた。ちょっと前に自作のカンジキであそんだなー。スノーシューってスポーツショップに売ってんのかな? あったらほしいな…。新雪の中歩くのってキモチよいよ。