Jin Nakamura log

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TERA-project

仕事先の諏訪からとっぷりと暮れた長野道を北上して長野市更埴JCTでおり、以前から一度訪れてみたかった古刹・信州の長谷寺へ。友人のジャズサックス奏者・仲野麻紀が出演するコンサート「musique pour quatre mains et une bouche/四つの手とひとつの口のための音楽」開演直後になんとか駆けつける。今どき寺でジャズコンサートなど特に珍しくもないのだが、おそらくこんなことが成り立ち得るのは日本くらいだろうな。今回の彼女の相方・ギリシャ人ピアニスト、ステファン・ツァピス氏も言っていたが厳格なヨーロッパの教会などではなかなかそういうことはあり得ないようで、そういう意味では昨今の日本のモンクは心が広い…というかなんでも有り。京都・奈良あたりの観光資源的寺院はさておき、だいたいフツーの人が寺を訪れる理由は極端に限られるものだ。僕は以前からお寺でお葬式をやらなかったらいいのにと思っていたのだが、実際最近はそういう場所も少ないがあるらしい。もちろん死者を弔う気持ちも大切だが、死ぬことと同じくらい生きることにアプローチするお寺があってもいいじゃないかな…ていうか寺って本来そうでしょ。葬式するとこじゃないのよ…というわけで最近一部諸兄にはなにげに漏らしていた「TERA-project」あらためてなんとならんかなー。一般的なお寺は故人のお葬式・法要関係がメインの収入源でしょうから、それをしないとなると普通に考えるとやはり企業スポンサードあるいは助成金などを受けないと難しいね。何しろたしかに寺の維持管理にはお金がかかる。あたらしく寺院を建立したりすると莫大な費用が必要なわけで。例えば長野県で実施されている助成金に「地域発 元気づくり支援金」てのがある。元気づくりでお寺を建立…ってどうよ。ま、最初はさ、そんな立派なのじゃなくていいんだよ。軽トラに積んで組み立て移動式みたいなさ。車には協賛スポンサー名がはいっちゃったりして。鎌倉仏教の教祖さんも昔はみんな辻説法でしょ。かの親鸞さんだって最初から本願寺持ってたわけじゃぁないんですよ。あ、ちなみに僕は教祖とか坊さんムリですから、そういう能力ないし(でも般若心経は最近覚えたけど)。あくまでもTERAプロデューサー(あやしい…)、といより正直いうと寺には自分の創りたいものすべてアイテムとして揃ってるってことなんですけどね。てことは教祖募集!か。だれか良い人おらんかなーって、けっこうまじめなのよ。ちなみにTERA-projectのTERAは漢数字表記だと一兆ってことですね。仏教界では例えば「那由多」は10の60乗、「不可思議」は10の64乗、1劫 = 43億2000万年…などと気の遠くなるような数字表現が普通に出てくるのでネーミングとしてもちょうどいいんじゃないでしょうかね。ちなみにちなみに「刹那」(10のマイナス18乗)「虚空」(10のマイナス20乗)なんだって、こっちもなんかスゴイ感じ。

untitled

10/16〜の2人展(神楽坂・E・spase Mirabeau)のDM撮影用作品が未完である(汗)…どうしよ。途中で撮っちゃおうか、今回相方のいいじまさんのもまだ変わるかもっていってたし。菩薩の光背、金箔にしときゃ早かったんだけどついあの胎蔵界曼荼羅の大日如来みたいなマーブリング仕様(なんてんだろ専門様式用語?)にしたくなっちゃってさ。ここだけでたぶん一週間ほど留まってるな。急遽参加の10月沙庭企画「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」の描画もまだ手つかずだし…(汗×3)。構想は済んでるんで描き始めれば早い…だろう、早いと思う…たぶんはやい…。ただ以来作家各自かなり苦戦してるもよう。やはりイメージサイズでかすぎた? とはいえ皆さん超えられない壁ではないでしょう、楽しみー。

さて上記企画展中10/13(土)に、なんとなく企画してみたものの思いのほか内容がオモシロそうなので関係各位と協議の末、急遽アーティストトークを開催することにいたしました。詳細はまた後日告知しますが夕方から。お料理会(パーティー)や制作映像もご覧いただけるような企画も計画中なのでぜひみなさんお出かけを!

2events

まずは油やプロジェクト秋のメイン企画「第3回ホンモノ市」(10/7+8)のポスター、本日JR長野新幹線軽井沢駅構内に掲示されたとのことです。JRさんとは来期油やプロジェクトと提携旅プランを企画予定ですのでご期待ください。

さて、進行中は油やさんだけではないのです。忘れちゃいけない境内アート。11/11募集開始に向け本日まちとしょテラソ(小布施町)にて企画会議。なにせ来年は10周年ですからね、感慨もひとしおです。参加作家20人に電話かけまくって始めたローカルアートフェア。住職にどんなに当初お客さんが来なくても3年でやめるのだけはヤメテね、ガマンして10年は続けてね…てお願いして、ほんとに来年で10年ですよ。生まれた子供は小学校3年生ですよ。小学校3年生の子は成人式ですよ!、四十のオッサンは五十ですよ!!!…そこ見た目はあまりわからんかもだけど結構きついのよいろいろ。

ま、とにかくめでたいことです。公私ともにいろいろな節目となりそうですがとりあえず10年目、やりきってみたいところです。

油やプロジェクトART PROJECT沙庭は明日展示替えとなり、いよいよ9月からは「たかはしびわ+吉村正美展」が始まります。よい意味で(2度書きますが、よい意味で…)ヘンタイ的な芸風なお二人。僕は好きです、乞うご期待!で、少々早い情報ですがその次、10月の企画「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」の準備がすでに始まっております。

僕個人としても大変お世話になっていますリトフラフの刷り師・梅田さんにこの度全面協力をいただき実現した企画。イメージサイズ・描画方法・用紙・刷り色等を統一規格とし、同条件の中でガチで参加作家の個性的な表現と描画力を際立たせるちょっとスリリングな競演企画というわけです。

参加作家は小山利枝子+いいじまようこ-玻那+ビオンディ・チョッパー+ホントは、たかはしびわとくるところだったのだけれどびわ氏は諸事情により2013年参加といことになり、いちおう保険でとっといた企画者本人のナカムラジンが急遽まさかの5人目のピースとして参加というイレギュラーな事態。今回はプロデューサーとして高みの見物と目論んでいたのにどないしましょ(汗)…。

すでに3人の女性アーティストは梅田版画工房にてレクチャーをすませ、それぞれの手元には格闘用の刷版も届き各自制作に着手…という段取り。残る二人チョッパーくんと僕が本日工房に赴き試作。自分で決めたこととはいえイメージサイズ:62×73cmのアルミ版は実際に手にしてみるといやはや大きく描きがいがあるなんてものじゃないですな。これを自分の手を汚さずひとにやらせて、興がのればエラそーにダメだしのひとつも…なんて不遜な計画を秘かにねっていたわけですから、当然プレッシャーもひとしおです。ま、そんな裏事情も含めて楽しんでいただけたら企画者としては本望でしょうか(作家としては……ですが)。

ちなみに本日の試作。写真下左がチョッパー氏、右がjin3。いずれも描画直後、製版前の状態です。

Triennale

9:00amに思い立ち、夕方の会議6:30pm帰参可能だろうと計算し、急遽新潟県十日町市へ上信越道を北上。

過去4回まだ一度も行ったことなかった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」里山アートツアー。十日町松代エリアはホント美しい里山が広がる場所。アートなんかなくても充分ステキな風景だし、世界中から集められた創造物は見ようによってはかえってジャマ…かな(ま、自分でもオファーがあれば喜んでツクルだろうな、作家ってそういう性だからさ)。でもアートがなければ多分ほとんどの人はココを訪れることはなかっただろうし、ココの美しさを顧みなかったかもしれないし、そういう意味では反面的には必要だったのかもね。町おこしの手法としてはとても成功してる雰囲気です。

帰りは長野新潟県境エリアをぐるっと一周する感じで時間的余裕を持って関越道南下コースを選択したのだがこれが大失敗。帰省ラッシュってまだ続いてたのね〜。下り線上信越道との分岐藤岡JCTに後一歩のところ(考えてみたらココ上り線の一部)で渋滞にはまり、その分ぴったり1時間会議遅刻。ゴメンナサイ!

高地回遊

八幡屋ファームに行く前に。友人の映像作家・MACHIDA氏企画のTOPOSプロジェクト-高地回遊をちらっと。とはいっても飯綱高原の主だった各会場は折しものきなみ火曜日定休ということで今回は唯一開館していたペンション・アンデルセンに赴き、こちらも友人で日頃お世話になってるリトグラフ刷り師・梅田明雄氏(今回は作家として参加)の展示を拝見。寝室の一室を展示会場にしている。最近はアートフェアなんかもこんな雰囲気がよくあるよね。作品は文字がテーマということのようだ。

7/21(土)よりの油やグランドオープンにあわせたART PROJECT 沙庭のOPENING EXHINITIONの内容をお伝えします。

神林學「人体」◎主な展示会場:油や本館1F・ART PROJECT 沙庭

佐藤比南子「気配を包む」◎主な展示会場:油や新館1F・蝙蝠(奥の部屋)と本館東側の屋外*フェルトを使用したインスタレーションです。

いずれの展示も7/21(土)〜8/26(日)の土日のみが基本ですが夏のトップシーズンなど臨時に営業する場合がありますので、当サイトか油やプロジェクトサイト、Face Book等でご確認ください。

谷中猫門

ちょっと前の写真ですが…。2006年に制作した谷中・FURONEKO Art House の猫門はこの6年で適度に熟成し、木香薔薇もいい感じにからまって馴染んでおります。左が現在(裏からみた図)右が2006年完成直後。ちなみにオーナ風呂猫さんは7/21グランドオープン油やプロジェクトにも参画されており、猫町珈琲店とギャラリー猫町・軽井沢をテナントとして出店いたします。

ART PROJECT 沙庭_2

で、こんな感じです。

なかなかよい雰囲気ではないかと…。本日も雨の中ぼつぼつとみなさんお立ち寄りいただきました。気が向いたら[bodhisattva-如意]公開制作しております。Artist shopコーナーもじゅうじつ! 明日からは自家焙煎によるこだわりのカフェ猫町珈琲店もOpenです。5/6まで(11:30〜17:00)。是非おでかけくだい。