Jin Nakamura log

おぶせTシャツ畑 vol.3

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Tシャツ畑 vol.1にて十二神将BOYS「クビラくん」を制作し、その後12回連続参加で12キャラ完結の予定だったんだが、何故かここ2年エントリーのタイミングを逃し、参加できていない。お詫びもかねて来年はフライヤー、ボランティアで制作します!と宣言してきました。でも前回参加者にはメール告知してほしかったな…。8/8までです。是非お運びを! そして来年はみなさん是非ご参加を!*ちなみに久米繊のオーガニックコットンTシャツに自分のオリジナル絵柄をプリントしてもらって3,000円でエントリーできるという素敵すぎる企画ですヨ。

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理由は暑さだけではないと思われるが、なかなか更新ペースが上がらない当ブログ。そんな中、1通の暑中見舞いが届く。Blue Sky Project 2010…。同記されているBUN BUN PROJECTとの連動形体はよくわからないのだが、そういえばここ数年こんなふうにフィルムにプリントされたトンボ型のキリヌキが届いていた気がする。発送主はOBUSE Contemporaryでもお世話になった新潟の美術家・佐藤郷子氏。今回始めて気がついたのだがちょっとした組み立て式になっていて透明なトンボが台紙の上でゆらゆら浮くようになっている。台紙の裏には以下の文章(原文のまま)が…。
2006-2010 with1〜5/5(了)
5年をとりあえずの『区切り』としてスタートした『Blue Sky Project』。
それなら、5年かけて完結する作品にしようと思った。
●Bun bunに背負わせた文は、年ごとに連歌のように呼応させて起承転結とする。
●1作につき50部を作成し、30部は郵送で配布する。
●20部は会場で販売し、売上げはプロジェクトに寄付する。
こうして毎年、梅雨の時期には、会場展示の作品の他に配布用のBun bunのパーツを切り続けた。ある時は病院のベッド脇で、ある時は当番の会場で、そして今回は病院の駐車場で、
日常のこきざみな時間が、制作に結びつくのが面白かった。
おおよそ250個のBun bunが飛び立った事になる。
●withは5個揃う事で作品完成となる。
ふだん様々なメディアからなにげなく自分のてもとにとどく膨大なメッセージ。
あまりに数が多すぎて、あまりに日常すぎて、それが何を伝えたいのか、そもそもそれは本当に何かを伝えようとしているのかさえも気がつかないことすらあるような気がする。
それを感じて受け取る側の感性も問われそうな世の中かもしれない。
暑中お見舞いいただきました。ありがとう。

朝から山の端のソコココに積乱雲が立ちのぼる日々。動作も思考も緩慢になり…という理由で自身のなまけ癖だけが際立つ今日この頃。毎日さもないことを書き連ねるからこそのブログなのに、間があけば空くほど何か大層なことを記さねばと妙なプレッシャーに逃げ込み更新を怠るペースは一週間。 Movable Type Proのブログ制作管理画面を久しぶりに開いてはみたものの、特筆すべきものはなく…そうは言ってもこのまま夏の盛りをやり過ごすというのもまた芸がなく、こうしてウダウダと意味なき時候の挨拶の如きを書き連ねているわけです。というわけで本日はホントに久しぶりの挨拶のみにて失礼する次第…。

その後

梅雨真っ最中のなんとなくグダグダな天候の中、始まった個展期間中に東京は梅雨明けとなり、季節の切り替えスイッチがバシッっと入った感触の1週間であった。銀座から戻った翌日から「まちとしょテラソ開館一周年記念デジタルアーカイブシンポジウム」「第9回まつしろ現代美術フェスティバル」とそれぞれ顔をだし、さらにまた翌日小布施再訪で来年にむけての境内アート会議…とあわただしく…と、まあ以上ブログ更新が滞っているイイワケでした。明日からまたボチボチですが近況報告再会…となればと。
話は前後しましたが個展、前半雨の中、後半お暑い中、足を運んでいただいた皆様ありがとうございました!! この場をかりて再度御礼申し上げます。
と、そうこうしているうちに7/24〜8/3まで長野市善光寺門前「ガレリア表参道」にて第5回暮らしのかたち+くらしの器展に参加いたします。銀座でリリースした新作の色絵マグなども出品いたしますのでお近くの方は是非。

個展情報

初日、2日目と足を運んでいただいた皆様ありがとうございました。梅雨明け前ということで高原の寒冷地仕様になってる身でも思ったほどの暑さでもなく、なんとか展覧会を立ちあげることができ、本日遅くに一旦帰郷。後半は17,18日に再上京します。ご都合がつきましたら是非お出かけください。

上京

明日からの個展のため本日選挙を済ませた後、東京です。 詳細は後日報告。

解放

個展の準備はいつもながらギリギリ。仕事で受ける他の作家のみなさんのDMなどはきちんと早めに納品するのに、自分のはつい後手々で、主立ったところはやっと昨日発送したところ。それまで上絵の作業に約2週間以上、色絵マグを30数点+酒呑20点ほどに紋様を埋め尽くす日々。やっとのおもいで窯詰めした翌日は一日中指先のしびれが治まらなかった。その間World Cupでは代表チームに良くも悪くも高校球児のような姿をだぶらせ、遅々として進まなかった「ねじの回転」(恩田陸)もなんとか読破と相成った。さて、この「ねじ…」。「二・二六事件」を背景に時空を超えるお話だがこの手のものは必ずと言っていいほど「時間の入れ子」状態の取り扱い方がテーマというかプロットの1つの手法になるようだ。主人公が過去に遡って成した行為が物語りの始まる以前の設定にすでに重大な影響を持っている…という最終章のタネあかしはやはりこの物語りもはずせなかったらしい。それにしても以前にも書いたが構成が凝り過ぎで、また長すぎ。近代史も興味深い部分もあるが、連日筆を走らす緊張感とも相まってチト疲れたかな…。

文体

文字を追うスピードが速くなった…というのは思い違いであったようだ。図書館にいくつかの本をリクエストしている間、また未読の本を探していて見つけた恩田陸・著「ねじの回転」がなかなかすすまない。確か2〜3年前に装丁が気になって購入したてそのままにしてたヤツ。「二・二六事件」を題材にした歴史SF小説なので、大好きな伝奇モノに近いのだが近代史はイマイチなのね。同テーマ題材だが宮部みゆき・著「蒲生邸事件」はわりとすんなり読めた記憶があるのだが…。陸氏はプロットが少々複雑なのかも。加えて同事件を忠実に再現(再生)していく構成になっているので途中々に史実として組み込まれる昭和初期特有(漢字+片仮名)の文語体がどうもなじめない。「ワレ…ニ達し…セリ」とか「諸子ノ…ハ国体顕現ノ…ニ認ム」とか。こうした戦時中の「ウチテシヤマム」的な軍隊調文体は歯切れはいいのだが、どうも美しくないような。ま、もうちょっと頑張ってみるけど。それよりこの物件は早めに済ませて実は森見登美彦氏の新刊「ペンギン・ハイウェイ」にいきたいのです。ペンギン画家のびわ氏はこの新刊ご存知だろうか…。

長野市の櫻ヶ岡中学校美術教諭中平先生が前任校(2004年)より取り組んでいる中学生とアーティストとのコラボプロジェクトが今年も始動したと、友人の彫刻家・神林學氏より情報あり。彼も含めて話題のボンクラグループや地元信州大学教育・繊維・工学各部の学生諸君ら新しい顔ぶれも続々エントリーの予定らしく楽しみである。ちょうど当ブログ中断時期で紹介できなかったが僕も昨年この企画に参加させてもらった。旧校舎取り壊しにともない、直前に建物全てを制作目的で制限なく使用することが可能であったのでかなり面白いプロジェクトになった。作家として個人(あるいはユニット)展示をするカテゴリーと3年生選択美術の生徒たちの希望に添って作家と一緒に創り上げるカテゴリーに別れたが、僕は後者で参加。中3の女子生徒5名とオッサン美術家とのコラボは、なかなかスリリングで貴重な経験となった。tittle:「森プロジェクト」。1年遅れだがせっかくなので他にもいくつか展示風景を含めてその時の記録を紹介しておく。解体を前提とされた校舎がまるごと美術館になったわけだが、どの作家よりも最もアートしてたのは結局本企画の首謀者(プロデューサー)・中平氏であったような気がしている。個人的には、危機的状況にある美術教育界の至宝と僕は思っている。今後も健闘を祈りたい。
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古書店経営

活字中毒…というほどではないが読みかけの本が傍らにないと落ち着かないカラダになってきた。勢い図書館通いも頻繁になる。ちいさな町の図書館なので蔵書数がさほど多いわけでもないが購入リクエストが可能なので助かっている。最近は数人のカウンターの職員さんとも顔見知り(特にメリットがあるわけではないが…)。やはりこいう仕事に就く人たちは皆本好きなのであろうか。ちょっとフェチっぽいが自分も印刷された紙のニオイとかは結構好きである。年をとったら「はてしない物語」の古書店主、コレアンダー氏(イニシャルKKK)のように日がな一日埃っぽい紙束に埋もれ、気難しそうな顔をして暮らすのも一興か。