Jin Nakamura log

解放

個展の準備はいつもながらギリギリ。仕事で受ける他の作家のみなさんのDMなどはきちんと早めに納品するのに、自分のはつい後手々で、主立ったところはやっと昨日発送したところ。それまで上絵の作業に約2週間以上、色絵マグを30数点+酒呑20点ほどに紋様を埋め尽くす日々。やっとのおもいで窯詰めした翌日は一日中指先のしびれが治まらなかった。その間World Cupでは代表チームに良くも悪くも高校球児のような姿をだぶらせ、遅々として進まなかった「ねじの回転」(恩田陸)もなんとか読破と相成った。さて、この「ねじ…」。「二・二六事件」を背景に時空を超えるお話だがこの手のものは必ずと言っていいほど「時間の入れ子」状態の取り扱い方がテーマというかプロットの1つの手法になるようだ。主人公が過去に遡って成した行為が物語りの始まる以前の設定にすでに重大な影響を持っている…という最終章のタネあかしはやはりこの物語りもはずせなかったらしい。それにしても以前にも書いたが構成が凝り過ぎで、また長すぎ。近代史も興味深い部分もあるが、連日筆を走らす緊張感とも相まってチト疲れたかな…。

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