Jin Nakamura log

早春の句会・転送

「銀座猫春陽(はるひ)想ってあおぐ空」
後で考えてみたらこのシーンの画像写真、自分のブログで公開してました。今流行のフォト俳句みたいなもんです。もうほんとそのまんまです。
「高みから低きへ流る水の春」
雪でも氷でも水は水。冬の寒さの中、いままでかたくなにアスファルトの道にとどまっていた薄白いモノたちが、あたたかくなって浅間山麓の南向きのゆるやかな斜面をただただ重力にそって自分の足もとを、陽射しにキラキラと反射しながら流れ出す様を歩きながら見つめていたら、それが水の春なんだなと思いました。
「春雪と新幹線上のLet it be」
今年東京は4度の本格的な降雪があったとのこと。その内の1日の風景です。そんなこと初めてでしたがその日軽井沢から関東平野に出て結局東京駅まで新幹線の車窓からの風景が一度も途切れることなく白い世界。自分の中でちょっとだけ複雑な想いをもっての上京で、高速で移動する窓の外の白い風景をみながらiPodのイヤフォンから聴こえていたのがLet it be。「あるがままに…」そう言われたような気がして…さ。

ふと思いましたが、あまり解説したくない句ってのもありますねぇ…読んでくれる人は欲求不満でしょうけど。

旅の整理

3月にこうも当logが停滞していた理由は3つ。1つは月初めに1週間ほど西国巡りの旅にでて物理的に更新が難しかったこと…とはいってもやろうと思えばiPhoneからもできたのだがなんとなくモニターの前に座らないと落ち着いて言葉を紡げない性分。2つめは15日締め切りだったフリー事業者の義務・確定申告という右脳派人間には年に一度の鬼門的障害に不毛な時間を費やし、3つ目、月後半になりやっと3/29〜のアートフェア東京の諸準備に追われるという全く落ち行かない弥生三月という成り行き。

結局あらためてちゃんと伝えたかった旅の整理もつかぬままもう目前に四月。

取り急ぎ今日のところは証拠写真のみ掲載しとこう。最終目的地出雲には軽井沢から京都・山陰線を経由して結局5回乗り換えて到着(各駅停車2路線含む)*写真は多分兵庫・鳥取県境近くの見知らぬ港町の駅で乗り換え待ち時に記録したもの。

弥生三月

すっかりごぶさたしちゃいました。Blogこんなにあけたの久しぶり。けっこうイイ勢いで突っ走ってきましたからね。多分いろいろ充電の三月だったんだと思います…ってまだ終わってませんが。とりあえずいろんな意味での寄り道をし続けた(しばらくは…かな)と、あまりにも漠然とした情報のみお伝えして、またボチボチの再開宣言といたします。*寄り道Storyについては折りをみてすこしづつ紹介します。

で、明日はさっそくVIVAテラソ

羊毛のフエルト化—平面から立体を作る…
3/17(土)講師:佐藤比南子/フェルト作家/平面-造形系
段ボール片に羊毛を巻きつけ、フェルト化(長さ90ミリ、直径20ミクロンの繊維を洗剤入りの湯を振りかけ揉んでフェルト化)します。中身の段ボールを取り出して立体へと固めていきます。

Tokyo 2days

2012年2月13日 – 第9回「日本のクラフト・東北のクラフト」展参加(日時:2012年2月29日(水)~3月5日(月). 10:00~21 :00(最終日は16:00まで). 場所:まちづくりセンター. 主催:はこだて工芸舎)北海道での企画展参加は初めてかも。荷物ちゃんと届いたかな…大雪で大変らしい。雪と言えば明日都内も積雪だとか、なんか前回もそうだった…。ということで明日から境内アート選抜展のため上京。3/1、5:00からオープニングパーティー。おでかけください。

晩冬の句

「しんしんと雪の音なりオノマトペ」
日本語は擬声語・擬態語の意のオノマトペがとても豊かな言語であるらしいですね。このフランス語の「オノマトペ」という語感自体も前から好きでつかってみました。「しんしんと」なんて僕ら日本人にとってはあたりまえすぎるような雪の降り積もる音ですが、素敵な表現ですよねぇ。
「底なしの 青空昼月 寒鴉かな」
冬の晴れてはいるんだけどちょっとくぐもったような青空に白い残像のような月、それを横切る鴉。ちょっとシュールな印象でした。主宰より「季重なり」というルール違反(昼の月(秋)と寒鴉(冬))を事前に指摘されておりましたが、考えてみたものの他にどうにも言いようがなく、おめこぼしを〜ということでそまま投句ということにさせていただきました。
「雪と青遠近法の道をゆく」
いつもの散歩ネタで恐縮ですが、僕の散歩コース・レタス畑は広大に土地が整理・区画されてるので冬の晴れた日などは浅間山に向かってまさに遠近法のごとく白い道が続きます。都内下町あたりの路地から路地へ抜ける散歩道も好きですが、思わず深呼吸したくなるような風景を歩くのも好きです。

review

先日の二人展「天地化身」ギャラリー・オカベのレビューを「月刊美術」(実業之日本社)3月号にのせていただきました。

publishingつながりで最近の本から:「夢十夜」夏目漱石/「夢十夜を十夜で」高山宏/「冥談」・「幽談」京極夏彦/「生物と無生物の間」福岡伸一/「日本人の心 」河合隼雄…。「冥談」・「幽談」は京極氏の新境地…という帯のコピーであったが、このタイプだと僕は恒川光太郎氏の作品の方がココロがざわつく…かも。漱石の「夢十夜」の第一夜は文庫本4頁ほど短編だがセツナクそして描写が秀逸。「夢十夜を十夜で」はやはり原文を読んでからの方がよいでしょう。

更新

珍しく4日も開けてしまった。もちろんこの間なにもしてなかったわけではない。18日はクライアントである永井農場さんの平成23年度農林水産祭天皇杯受賞祝賀会に参加。←すごいことです!賑々しい会場の雰囲気なか僕ら数名の制作スタッフのみちょっと浮いてましたが…。その後デザインルームエムのディレクター・M氏より、つい最近アカウントをとったFacebookの取扱個人講習を受ける。この件に関しては今のところ先方からいただくお友達承認以外にほとんど積極的なリアクションをしていない(要は使い方が今一よくわからないのだ)が、その日の講習の成果で一応本人写真は入れることができた。とてもトモダチができそうもない上から目線の機嫌のわるそうな写真である。日曜は真ん中の小僧クンの卒展へ。3つに分解された鋳物製のマンホールでした。ふと自分のその頃のことを思い出したりしつつ…。そういえば僕の卒制はフリーになったとき、売れるものはなんでも売っちまえ…買ってもらえるんだったら買ってもらっちまえ…とばかり小布施堂さんに引き取っていただきました(いや〜その節は助かりました〜ありがとうございます!)。なつかしーな。で、写真下は岡本太郎生誕100年記念フィギアです。海洋堂制作しリアルナンバー付ガチャポン300円也。長野駅前平安堂で購入。*なんか「○○堂」が3つ続いたのでそれぞれリンクしきました。

A4DM

アートフェア東京用のミラボオからリリースするDM校了。今回は生井巖(平面)・神林學(立体)・ナカムラジン(平面)の3者出展となるので、サイズをA4両面カラー刷りとした。僕の方は版画作品についてはすでに制作済であるが現在[bodhisattva-如意]原画をヒキコモくんになりながら鋭意制作中。やはり“描ける”と信じないと描けないものかと感じつつある。そしてまたそのように自分を信じきるってスッゴイ大変。日々失いかける自信とのせめぎ合いのなか、ほんのわずかな進歩を手がかりに遅々と…。こんな感じであと100枚くらい描いたら少しはましなものが残せるような気がするが、結局のところ今の自分をさらすしかないものね。

アートフェア東京2012

すでに等ブログでも何度か告知してる「アートフェア東京2012」のフライヤーがリリースされました。今年はフロア規模も拡大し、国内外から130以上のギャラリーが参加します。オフィシャルサイトのプレス情報:アートフェア東京2012 プレスリリースvol.1.1広報用画像の中に作品をとりあげてもらってた(右下)ので転載します。

境内アート選抜展

えすぱす ミラボオ 2012,3/1 thu. 3/10 sat. open 11:30   19:00(最終日17:00)

*3/1,17:00よりオープニングパーティーを開催致します。

信州の奥座敷・小布施町は晩年の葛飾北斎がはるばる江戸から通い、数々の銘品を残した街として知られています。その小布施町の古刹「 陽光山 玄照寺」にて半世紀続く縁日「苗市」に呼応し、2004年に産声をあげたアートの祝祭「境内アート小布施×苗市」。さまざまなジャンルのクリエィターたちが祈りの時を重ねて四世紀あまりを経た禅寺境の時空間に挑みます。今年度参加予定の作家選抜展を開催いたします。春まだ遠い北信濃のアート空間に思いを馳せながらご高覧ください。
【参加作家】縣孝二・甘利日左子・荒木紀子・岡本直子・越ちひろ神林學・幻燈・近藤峯子・佐藤郷子たかはしびわナカムラジン二ノ宮裕子・宮沢志帆・宮多一尾・mog・森千香子山浦基恵子山口洋史