晩冬の句
- By jin
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- On 25 2月 | '2012
「しんしんと雪の音なりオノマトペ」
日本語は擬声語・擬態語の意のオノマトペがとても豊かな言語であるらしいですね。このフランス語の「オノマトペ」という語感自体も前から好きでつかってみました。「しんしんと」なんて僕ら日本人にとってはあたりまえすぎるような雪の降り積もる音ですが、素敵な表現ですよねぇ。
「底なしの 青空昼月 寒鴉かな」
冬の晴れてはいるんだけどちょっとくぐもったような青空に白い残像のような月、それを横切る鴉。ちょっとシュールな印象でした。主宰より「季重なり」というルール違反(昼の月(秋)と寒鴉(冬))を事前に指摘されておりましたが、考えてみたものの他にどうにも言いようがなく、おめこぼしを〜ということでそまま投句ということにさせていただきました。
「雪と青遠近法の道をゆく」
いつもの散歩ネタで恐縮ですが、僕の散歩コース・レタス畑は広大に土地が整理・区画されてるので冬の晴れた日などは浅間山に向かってまさに遠近法のごとく白い道が続きます。都内下町あたりの路地から路地へ抜ける散歩道も好きですが、思わず深呼吸したくなるような風景を歩くのも好きです。