Jin Nakamura log

施しモノ

最近いろんなホドコシモノをいただく…ていうか、いただいていたことに気づく。それはホントにモノである場合もあるし、示唆のようなものである場合もあるし、そもそもヒトからもらってんのどうかさえもわからないようなモノまで(アリガタゃ〜)。

今回いただいたのはあきらかにブツ、だがもらった相手「北上古盤堂」店主F氏はすでに油や回廊内最奥座敷に十分すぎるほど馴染み、夜な夜な仕事と称しレアモノレコードプレーヤーでドーナツ盤に針を落とし、人ケのない本館奥からくぐもった懐かしい音を響かせ、そんなわけで醸す風情はなにやら怪しく、ま、いってみればどことなく妖怪?…ぽい(ゴメンナサイ)ので、あまりヒトからもらったような気がしなんだけど…。(ちょっとフォローしときますと油や回廊に巣くい参集する輩はたぶん本人が気づくと気づくまいと皆さんそんなです…って自分も入ってっかなーもしかして…)

で、もらったブツはSANTANA・Amigosのusedレコード。もちろんジャケットデザインは横尾忠則。ちなみに元音楽雑誌編集プロデューサーの古盤堂さん、床抜けんじゃないかなってくらい尋常じゃない収蔵群です。で早くも中高年の人気スポットよ。

ボールはトモダチ

翼クンならそう言うところ。

アルミ版はトモダチ!…になれるんだろか…思った以上にやっかいなヤツだった。描画材も限られてるしな(さっそく道具のせい)。で、結局一日じゃできんかった。明日また公開制作の名の下に油や持ち込みだー。しかしなんでこんな絵になったんだろ、ふしぎだ。

描画開始

1日かけて下絵の転写作業。シャーペン握りしめつづけて指痛ってー。この後とき炭やらで描画してくんだけどできんのかいな?目立てされてるから多少のざらつき感があるが、そうは言っても金属版、紙に描くような筆先に馴染む感じがない。方法は2つ、ソレとお友達になるか、強引に克服しちゃうか…今のところとても気負ってるので後者を選択の予定だが、また途中でま、いっかってなって、やっぱトモダチになろーよーって言いだすかも。

中旬メドに描画終了をと作家各位に伝えてあったのにもかかわらず、ゴメンナサイ。私今日からアルミ版に向き合う…といっても本日は下絵制作のみでおわっちゃった。明日以後2日で完成させて月曜には梅田氏に手渡す予定。…しかしあらためてでかいな版面、普通のタブローだったらさほどでもないんだが版画となると描き応えが…ま、がんばりますワ。

Sold!

現在油や回廊ART PROJECT 沙庭で開催中の2人展、たかはしびわクンの作品が渡仏することに!。

当ギャラリー重要機密取扱注意作品として登録済みの「たかはしびわエロぺんシリーズ」の一つ、作品名「はじめてのかなしみ」(2012/アクリル、骨、プラスチックのハート、縫い糸、パンてぃ、サムホール木枠)。コアなファンもいらっしゃるこのシリーズではありあますが諸事情によりふだんはバックヤードの倉庫に秘かに陳列し、どうしてもという要望があるときのみ閲覧可能という状態であったにもかかわらず、現在ジャパンツアー中、友人のジャズギター奏者KyのYann Pittardはめざとく見つけ本国に持って帰ると言い張る。やっぱいいよなーフランス…エロくてアートが国家プロジェクト(すげぇ妄想だけど…)。ま、とにかく売れたってことですよ。ささやかなことかもだけど作品が一つこうして人の手に渡っていくということが作家や企画者にとってどれほど自信と励みなっていくことか。あ、作品は写真中央作者とコレクターにはさまれたアカイぱんてぃ(ちなみに妻とジャスコで購入されたとか…)。

Bon Voyage!

VIVA

美場テラソ・梅田氏のリトグラフワークショップ。今回はアルミ版使用の本格的なもの。本日県内各地は運動会日和で常連の地元住民さんたちはそっち方面に出払っているらしく参加者6名のほとんど個別指導な感じでかなり濃密な制作ができました。…ので僕もちゃっかり例の沙庭リトプロジェクトの試作など。

それはそうと以下掲載図左上は5年前の僕。小3のLEONクンが描いてくれたもの。右上は今回句会主宰のK女史の作による今の僕。オッサン街道まっしぐらではありますがなかなかどうして思慮深い感じじゃぁありませんか、ねぇ。ちなみに下図は今回個人的にツボにはまった作品。あー作品交換してもらっとけばよかったー!

BADLANDS

リトグラフレクチャーの折り、梅田版画工房に流れてたCD、BRUCE SPRINGSTEEN。ジンさんこんなの好きじゃない?ってなんでわかった?実はこのアーティストのメロディだけ覚えている、ある曲の曲名をずっと探していたんだ。GREATEST HITSを2度聴いて見つけた「BADLANDS」。

僕こうみえて3年間の教育公務員経験有り。学校ってもう少しクリエイティブな場所かなって少しだけ期待感もって臨んだんだけどやっぱムリだったな。残念ながらあの社会は管理と統率がないとなかなか前に進んでいかないんだよ。異常だけど600人の生徒の美術のセンセイだったころ毎朝この曲「BADLANDS」を車のCDで聴きながら気合いをいれて学校に通ってた。

USロックはあまり聴かない…がこの曲はけっこう好き。この戦闘モードにスイッチが入る感じが「今日も1日クソガキどもを相手にするぞ!」って気持ちを奮い立たせるために当時の自分には必要だったんだ。いまは懐かしさと軽い高揚感で聴けるけど。

そういえばこのアーティストの母国はいつもいつでもどこかでだれかと戦ってるな。自由と正義の名の下に…そしてアイム No.1。「BADLANDS」はやはり母国のことだろうか。「BORN IN THE U.S.A」もそんな気配。いずれにしてもこの大国の乾いた風の感じ、前世が異邦人の僕にもやはり理解しがたいものがあるんだなきっと。我が国はとにかくしっとりしてるのですよ。

しかしライブのBADLANDSはやっぱええねェ。

untitled

10/16〜の2人展(神楽坂・E・spase Mirabeau)のDM撮影用作品が未完である(汗)…どうしよ。途中で撮っちゃおうか、今回相方のいいじまさんのもまだ変わるかもっていってたし。菩薩の光背、金箔にしときゃ早かったんだけどついあの胎蔵界曼荼羅の大日如来みたいなマーブリング仕様(なんてんだろ専門様式用語?)にしたくなっちゃってさ。ここだけでたぶん一週間ほど留まってるな。急遽参加の10月沙庭企画「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」の描画もまだ手つかずだし…(汗×3)。構想は済んでるんで描き始めれば早い…だろう、早いと思う…たぶんはやい…。ただ以来作家各自かなり苦戦してるもよう。やはりイメージサイズでかすぎた? とはいえ皆さん超えられない壁ではないでしょう、楽しみー。

さて上記企画展中10/13(土)に、なんとなく企画してみたものの思いのほか内容がオモシロそうなので関係各位と協議の末、急遽アーティストトークを開催することにいたしました。詳細はまた後日告知しますが夕方から。お料理会(パーティー)や制作映像もご覧いただけるような企画も計画中なのでぜひみなさんお出かけを!

2events

まずは油やプロジェクト秋のメイン企画「第3回ホンモノ市」(10/7+8)のポスター、本日JR長野新幹線軽井沢駅構内に掲示されたとのことです。JRさんとは来期油やプロジェクトと提携旅プランを企画予定ですのでご期待ください。

さて、進行中は油やさんだけではないのです。忘れちゃいけない境内アート。11/11募集開始に向け本日まちとしょテラソ(小布施町)にて企画会議。なにせ来年は10周年ですからね、感慨もひとしおです。参加作家20人に電話かけまくって始めたローカルアートフェア。住職にどんなに当初お客さんが来なくても3年でやめるのだけはヤメテね、ガマンして10年は続けてね…てお願いして、ほんとに来年で10年ですよ。生まれた子供は小学校3年生ですよ。小学校3年生の子は成人式ですよ!、四十のオッサンは五十ですよ!!!…そこ見た目はあまりわからんかもだけど結構きついのよいろいろ。

ま、とにかくめでたいことです。公私ともにいろいろな節目となりそうですがとりあえず10年目、やりきってみたいところです。

初秋

もうちょっとだけ続けようと思ったtime-lag diaryはもうオシマイ。やっぱ旬の時に書かなきゃ紡ぐ言葉も瑞々しさを失おうというもの。言霊とはそういものか。さて季節は9月に入り初秋だが、晩夏の句会もすでに終了しておりますので拙句をば…

明かり夜に百合の香匂ふ嗤い坂

その昔レモンスカッシュのような人

フラスコに光り充ちたり夏の空

…な感じです。本日チト医者通い(大したことじゃない)に昨年古本市で買ってそのままにしてた「私と直感と宇宙人」横尾忠則・著をしばし読み進める。な〜んだ、こんなとこにもちゃんとタマシイと身体のこと書いてあったのかぁ…と感心。しかし第一話「ワシ…瀧の夢を想う」が全て関西弁で書かれてるのちょっと読みづらかったー。聞いてる分にはイヤでないしむしろ心地いいのにな、なんだろな。たぶん活字を追って自分でヘンなエセ関西弁風のイントネーションつけちゃうんだろうな、きっと。