Jin Nakamura log

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mtg

定例境内アート会議で小布施へ。アート部門来年はインスタレーション等の展示を主体としたエリアと販売ブースを分けることになりそうです。以前からそうした要望はありはしましたが参加人数の増加と表現の多様化にともない数年前にまずはアート部門とクラフト部門を分け、さらに今回いってみれば表現エリアと販売エリアをさらに細分しようと言うわけです。というわけで本堂前の空間はかなりストイックな雰囲気になりそうですが、これも小布施流。やって考えようということです。*写真は会議前に寄った、境内アートにも参加してくれている『Biondy Chopper 作品展』(アートスペース FLAT FILE)ワークショップ風景。明日までです。

ンとソとシとツ

既にお気づきの諸兄も多かろうと思いますが、8/22投稿blogに掲載の「ホンモノ市」タイトル中の「ン」は「ソ」ですねこれ。なんかヘンだなーとは思ってたんですよね。“はらい”の方向が上から下ではなく、左下から右上でないといけないわけです。恥ずかしながら実はこういった間違いは以前にもあり、就学以前、名前の「ひとし」くん(僕をそう呼ぶのは今では親類縁故関係だけですが)を片仮名で本来「ヒトシ」と表記するところを「ヒトツ」と書いていたようで、そこのところをオトモダチからつっこまれ頑是ないナカムラ少年はいたく傷ついたものでした。でも今思えば平仮名で書くと「ひとつ」くん…only-oneみたいでそれはそれでいい名前だったかも。いいかげん日本人やってきていまだにこんな間違い(普通に書く時はさすがに間違えませんが)をするなんてぜったい前世はニッポンファンの異邦人だったと確信してる次第也で候。

revolution

与党党首もいよいよ変わる方向ですすんでるのですね(TVがないからおよその情報ですが)。折しも先日紹介した次男クンの主催する哲学カフェのテーマ「政治」もそういう意味では多少話題になるのだろうか。あらためて例のフライヤーにちりばめられている素材をみてみると「ミシマ」「バラ」「過激派分子」「怒濤波図」とサイケ(ちとボキャブラリー古い?)な色調…でどことなくラジカルな変革のニュアンスと時代にそぐわないレトロ感をネタにしています。つまるところ「革命的」なイメージが現代のマンネリ感あふれた政治劇を見せつけられた世代には反面教師的憧れのような、ちょっとイケテル感を覚えるのでしょう。世代的には親子ほど(オヤコだけど)年が離れてはいるものの全共闘時代に完全に乗り遅れた世代としてはそういった感覚は充分理解できます。「革命家で早死にしたヤツはモテるのさ…」とは司馬遼太郎の言葉ですが、事実こんな平和ボケしたような国でも坂本龍馬ファンは後を絶たないものね。まあそんな国を動かすような変革は容易くはありませんが、まずは向上心をもってささやかな自己変革などは試みたいものです。

*recently reading:「南の国のこどもが夜いくところ」恒川光太郎(図書館)「寂聴仏教塾」瀬戸内寂聴(図書館)

フライヤー2題

左がチチ。右が大学生の次男クン制作。

まず左、第2回信濃追分「ホンモノ市」(本とアートのお祭りです)の紹介から。10月9日(日)+10日(月・祝)軽井沢追分宿旧脇本陣油屋の庭とギャラリーにて今年も開催します。昨年きのこ祭りと近くだからという安易な理由で参加したら以外と楽しかったので今年から積極的に関わることにした次第。軽井沢追分地区は旧軽井沢や軽井沢駅南側のアウトレットショップエリアなど近年の急速な開発から全く無視されほっとかれた地域です。おかげでそうしたメジャーエリアが失ってしまった昔懐かしい大人な軽井沢の雰囲気が今なお残る最後の軽井沢といっても過言ではない…ような気もする…少し。ま、そういうわけでただ今出展者募集中です。詳細問合せは追分コロニー+募集要項ページへ。

で、問題の右。ようわからんがヤツが寝起きしている善光寺門前桜枝町アーティストインレジデンスにて行われる「哲学カフェ」なる告知。8月27日(土)15:00〜16:30参加費300円(たぶんお茶付)貧乏人無料とある。テーマは「政治」。なのでキャッチアイテムは三島由紀夫なのか…本人が三島など読んでいる姿は一度も見たこともないが。ま、それはいいとしてこの芸風は……。

盆明け

ココ数日の雨で気温は一気に5℃以上さがり山麓は確実に秋の気配…といいつつ残暑はあるのか?さて盆明けからはじまっている「現代作家茶碗特集」(日本橋三越本館6F)にお茶碗を出展しているので顔を出しつつ打ち合せなどしつつ東京日帰り。それに先立つこと早朝6時半、風呂猫板東氏の車に便乗し山麓を出立…3時間後上野“東博”の前に横付けで下ろしてもらう(なんとぜいたくな…)「空海と密教美術展」9:30開場ジャストタイミング。前半は聾瞽指帰(ろうこしいき)空海真筆など資料編を中心に堪能し、途中グッズコーナーで以前iijimaさんに情報をもらった“祈りの手絵巻”を買う気満々でしつこく物色したのだが売店のお兄ちゃんにもクビをかしげられ、結局彼女に現場からケータイで確認したところグッズ化されているというのは僕の先走った思い込みであることが判明しがっかりしつつも楽しみな立体系が待つ第二会場へ。多くの見るべき仏のなかでも、かつて平安の世に羅生門の楼上から侵入者に睨みをきかせていたという兜跋界の毘沙門像には仏像彫刻が日本化される直前の異国情緒が多分に残り魅力的であった。今回で三度目の対面となる本展メイン企画「東寺立体曼荼羅選抜チーム」は「阿修羅展」の時の展示方法と全く同じで見やすくはあったが流用したの?感が否めずもう一工夫ほしかったかな。ただ今回の展示で一つ気がついたが等身大以上の仏像は上から見た方が迫力があるような気がした。本来は下から見上げるものなのだが…なぜだろう。

下絵

大好きだったのになんとなく避けていたモノと、絵を描くことにちゃんと向き合ってみようかと思う。どこまでできるかわからないが…。秋にはなんとか1作発表できればと。下絵を何枚も書いていたらシャーペンダコができた。グリップの部分が金属だったのがいけなかったか。ゴム製のものを買ってこよう。*recently reading:「マイ仏教」みうらじゅん(新刊購入)/「草枕」夏目漱石(同居人購入)/「陰陽師・生成り姫+付喪神の巻」夢枕獏(再読)/「バカの壁」養老猛(古書購入百円也)/「ばんば憑き」宮部みゆき(図書館)/「現代語訳般若心経」玄侑宗久(再読)

summer workshop

軽井沢脇田美術館恒例の夏のワークショップ。8/2なんとか天気ももって楽しい1日を過ごすことができました。昨年は内容的に初めての試みだったのでちょっとドキドキでしたが2年もともなればこちらも多少の余裕もうまれてくるものです。なので今年は内容も少しだけgrade up! ちゃんと自立する本を作りました。…でもやはりワークショップはエネルギ−使います。疲れた〜。お手伝いいただいたボランティアスタッフ、美術館の方々ありがとうございました、で、お疲れさまでした!

recentry…

7/30:イレギュラー講師を務める劇団風の子国際児童演劇研究所27期生卒業公演(武蔵野芸術劇場)のため上京。授業の中で制作した和綴じの「妖怪図鑑」おもしろかった。“思春鬼”というオニはたしかにいそうだね。

7/31:「アートフェア東京」へ。けっこう知人に遭遇。家族連れなどが普通に楽しんでる光景に興味有り。やはりバザール感がよいのかな。美術館て作品に値段ついてないもんね。せめて購入価格だけでも提示公開すればいいのに。アートって買ってもいいんだよって感じ伝わるでしょ。/工芸エリアは諸事情もあるだろうからまあ百歩ゆずるとして骨董エリアはなくてもよいのでは…/開廊5年目以下のチャレンジブースが勢いがあってよろしかったような気がします。

8/1:翌日の軽井沢脇田美術館でのワークショップ準備のため一旦帰郷。東京は思いの他過ごしやすかったわけで、当然避暑地は初秋のように涼しく…いやもはや寒く、気候の変化についていくのがやっと。