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盆明け

ココ数日の雨で気温は一気に5℃以上さがり山麓は確実に秋の気配…といいつつ残暑はあるのか?さて盆明けからはじまっている「現代作家茶碗特集」(日本橋三越本館6F)にお茶碗を出展しているので顔を出しつつ打ち合せなどしつつ東京日帰り。それに先立つこと早朝6時半、風呂猫板東氏の車に便乗し山麓を出立…3時間後上野“東博”の前に横付けで下ろしてもらう(なんとぜいたくな…)「空海と密教美術展」9:30開場ジャストタイミング。前半は聾瞽指帰(ろうこしいき)空海真筆など資料編を中心に堪能し、途中グッズコーナーで以前iijimaさんに情報をもらった“祈りの手絵巻”を買う気満々でしつこく物色したのだが売店のお兄ちゃんにもクビをかしげられ、結局彼女に現場からケータイで確認したところグッズ化されているというのは僕の先走った思い込みであることが判明しがっかりしつつも楽しみな立体系が待つ第二会場へ。多くの見るべき仏のなかでも、かつて平安の世に羅生門の楼上から侵入者に睨みをきかせていたという兜跋界の毘沙門像には仏像彫刻が日本化される直前の異国情緒が多分に残り魅力的であった。今回で三度目の対面となる本展メイン企画「東寺立体曼荼羅選抜チーム」は「阿修羅展」の時の展示方法と全く同じで見やすくはあったが流用したの?感が否めずもう一工夫ほしかったかな。ただ今回の展示で一つ気がついたが等身大以上の仏像は上から見た方が迫力があるような気がした。本来は下から見上げるものなのだが…なぜだろう。