Jin Nakamura log

高級銘石

たかが百年残る…あるいは残す覚悟でモノつくってるかな…。15,000¥也の硯を買うことになってそんなことふと考えたりする。

墨で絵を描くことになり市販の墨汁では気が引けたので、せめて硯で墨をすろうかとムスコくんが中学校で使用した書道セットを捜して開けてみると、なんと硯はプラスチック製。それでは墨汁以上に内発的衝動が湧いて来ぬ!と、商店街の老舗の文具屋に立ち寄りつかませれた逸品がコレ。ホントはホームセンターの文具売り場あたりで調達しようと思ってたので予算が10倍ほどになってしまった。店の奥の倉庫から引き出されたブツの箱には「甲州銘石高級雨畑御硯」とうやうやしく記されている。店主の説明によれば山梨県の雨畑という地籍は昔から中国のなんタラいう(名前わすれちった)硯の銘石に匹敵する良石の産地であったが現在は石が獲り尽くされ勢いは下火になっているという。なのでもう何年も前に仕入れてそのままになってたコレは貴重品でとってもお買い得でっせ…みたいな説明。確かに箱の印刷は色あせ、硯本体に張られた「高級品」のシールも昭和な風情。まあ、こうやって営業トークの口車にのせられていくのかなぁ…とも思いつつもブツから発せられるホンモノオーラに魅せられ「買い!」の判断を下す。よくよく店内をみれば今でこそファンシーグッズなど取り揃えたありきたりの文具商に成り下がっているが、もともとは気骨のある書画材料店が前身であるらしく店内の一画をそうした硬派なラインナップが未だホコリ臭くもその縄張りをかろうじて維持している構図。絶対ジョシコーセーなどは近寄りもしないだろうし、もはや意味不明!みたいな…。ま、それはさておき、ひとしきり店主から聞く墨、硯、画仙紙などのうんちくは意味不明!な部分もありつつもジョシコーセーではないオッチャンにはなかなか興味深い部分もあり改めて道具とが素材とかについて今さらながらに考えてみたりするわけなのだ。

絵の具遊びもいいけどね、緊張感をもって臨むべし。仕事なんだからさ。

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晩春の句会

日々はあわただしく、また時に切ないけどそんなとき思いを小さく言葉にまとめてみるのもなんかいいのさ。

天神の絵馬膨らみつ春日和

オッパイのかたちした山春霞み

せめてもの骨の太さやいぬふぐり

HAPPY

最初の一文は成長期の子どもでもなければまあ普通に納得できるだろうが、二文節目がスゴイな。智慧も無く学びも無いまま生き抜くにはこの世は過酷すぎる。しかもそれが永遠となればなお。“幸せ”についてはぼんやりと理解した…確かにそんな気はする。「行為が実を結ぶかどうかは、自分ではどうなるものではなく、生きているうちにわかるとも限らない…正しいと信じることを行いなさい」…希望は願い通りにならないことはよく知っているが、それでもすでに正しい方向に導かれていることも感じている。そしてやはりkeep on!

このこの声せつないねぇ。

♪どうせいつか終わる旅を僕といっしょに歌おう♪

FBのシェアよりみっけ。たまには役にたつな…

まったくその通りだと思うのです。今の自分の思いが正しい方向に向かっているような気がして少し安心した…し、勇気がわいた。

「明日、死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。幸せとは、あなたが考えることと、あなたが言うことと、あなたがすることの、調和が取れている状態である。 … 重要なのは行為そのものであって、結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、自分ではどうなるものではなく、生きているうちにわかるとも限らない。だが、正しいと信じることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ、何の結果もないのだ。」(マハトマ・ガンディー:弁護士、政治指導者)

GW

終了しましたねGW。期間中お店番しつつも2度も長野高速往復(しかも一度は軽トラ)して石膏像運んだり、大机搬入したり…って、まあ我ながらよくヤルわ。とりあえず直感にしたがって行動してるわけだが概ねそれでよかったような気がする。詳細はちょくちょくFBにて記載。

さて油やプロジェクトではアートディレクション+NPO法人の理事などという成行き上大層な立場もあるわけだが、一テナントとしてArt Project 沙庭を差配することとなり、先に10年関わった年に一度のイベントとしての「境内アート」とはまた別物の、いわゆる固定された場を扱うという初めての経験も想像以上になかなかに面白い。2年目を迎え今だ育ち盛りで今後どんなカオスに向かってゆくのか本人もわからないなりに、出会いという手応えは確実にあるようだ。来るべき人はちゃんと来てくれる…みたいだよ。この1wで何人そんなひとにあったかな。すでにそこにいたのに気がつかなかったよ〜アンタ…なんてこともさ。

2013年度オープン一週間でなんとなく場づくりの方向性は見え始めたということで、今週あたりからはその空間の中で僕が何をしているか…みたいなことかなぁ。ただのお店番じゃまたつまんないもんね。ちょっとうごいてみますか。

untitled

僕の使用してるオープンソースのブログソフトウェアWordPressの投稿テンプレートにはタイトルを入力する枠があるが、特になにかのっぴきならない情報や提言を発信しようとしてるわけでもなく、また日々日常に毎回タイトルがつくような劇的な暮らしがそこにあるわけでもないので、本文以前にそこで留まることもしばしあり。ただそんなどうでもよいようなことにあえて大層なお題目をくっつけてみるのもまた面白くもある。

とは言っても僕ら作家はナニカシラ産み出したモノにほぼ必ず題名をつける習慣があるのでフツウの人よりは、そういうことに慣れているとも言える。ま、よほど困ったときは[untitled]かなんかになるのだが。

昨日の当logのタイトルはなんとなく「再開…」としたのだが、よくよく投稿履歴をみてみると10日ほどお留守にした程度であった。流れゆく日常を言葉として整理することに固枯渇していたのかも。いずれにしてもこの日記のようなモノは内容の深さなどよりも、とりあえず毎日記することに意味がある。一見意味のなかったような日常に大げさなタイトルをつけて今日一日生き抜いた感謝みたなものに昇華できればけっこう楽しいじゃない?…みたいなさ。

絵を描くこともいっしょだな、質より量。絶対量はセンスもアイディアも技術もすべて呑み込んで…なんて言ってるヒマがあったらツクルか…。

再開…何度目かの。

しばらく文字と遊んで突っ走ってたかと思うと、ふとしたきっかけでダウンしてぱったり…なんてたまに。今回の中断は理由はやっぱ忙しかった〜につきるかな…ってそう言うことを理由にしたくはないのだが。それにしてもギャラリーとミュージアムでの個展同時進行+間髪入れずに境内アート10周年+さらにその1w後「油や」今年度オープン…てねぇ。そして休みなしのGWは進行中であり、その間にしかも兄のように慕う叔父が他界し…あ〜なんて春なんだ。

春寂寥という言葉があるが咲き誇る命とウラハラの寂しさを想う季節…になってしまう年が過去にもあった。生きるということは楽しくそしてセツナイ。

マジでカラダはけっこうキツイが今のところノラリクラリとやり過ごす。なんとかこのまま行けそうだが人生いろいろ…どこでどうなるかはだれも知らない。ここに来てやるべきことはさらに山積み(これでもだいぶ整理して来てるつもりなんだがなんか増えちゃう)だがとりあえず行けるとこまでいってみようか。なんかあったらそんときはそんとき。

そいや境内アートで「算命術」という占いを人に勧められてやってもらった。

「じっとしてられませんね。」

「学ぶのが大好きです。」

「芸術の仕事が向いています。」

「社会貢献をします。」

「たまに深呼吸をしましょう。」

「人に感謝しましょう。」

了解!

そんな感じ。

今回のblog中断中Face Book上ではしばしば情報発信してたが、今後はやはりできるだけコチラにシフトしようと思う。一応FBにはシェアしてのせるけど。

仲春の句会

今回は、

曖昧なうた口ずさみ春の風

春の陽になめてみたいの赤子尻

広報機人捜しをり春の泥

 

でした〜。

 

今週末、いよいよ境内アートです。10周年です!おでかけください。

sora

爆弾低気圧…これって秋口あたりだあったら台風ってことでしょ?いずれにしてもソレにともなう災害はやっかいなことけど古来この国ではこの風と雨が運ぶ恵みもあったな。そして壊して(壊されて)はまた作り直す文化。再生して若返る…式年遷宮ってのもそういうことでしょ。そういうわけで風が吹き抜けていったソラは良い。ちょっととっちらかってるけど、淀んだものが払われて。

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さてFBでは告知してましたが明日から東京銀座にてナカムラジン◎卯月産月浅間展覧会/於銀座会場ギャラリー悠玄
4/8(月)〜4/13(土)11:00〜19:00(最終日17:00まで)
で、ナカムラは8,9+12,13在廊予定です。

ちょっと手違いで初日予定の明日11:00から搬入・展示ということに。そのままopenしちゃいますのであせってナカムラが展示してる風景ご覧になりたい方はどうぞ。いくらなんでも夕方くらいには完了してると思うんですけど…。

同名タイトル「卯月産月浅間展覧会」御代田会場(浅間縄文ミュージアム)はすでに昨日から始まっております。お近くの方、是非!