Jin Nakamura log

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下絵

大好きだったのになんとなく避けていたモノと、絵を描くことにちゃんと向き合ってみようかと思う。どこまでできるかわからないが…。秋にはなんとか1作発表できればと。下絵を何枚も書いていたらシャーペンダコができた。グリップの部分が金属だったのがいけなかったか。ゴム製のものを買ってこよう。*recently reading:「マイ仏教」みうらじゅん(新刊購入)/「草枕」夏目漱石(同居人購入)/「陰陽師・生成り姫+付喪神の巻」夢枕獏(再読)/「バカの壁」養老猛(古書購入百円也)/「ばんば憑き」宮部みゆき(図書館)/「現代語訳般若心経」玄侑宗久(再読)

夏の界隈

開催中の個展「海幸山幸ぐらふぃかる。」、地元長野で久しぶりということもあってか2日のオープニングパーティーは、お暑い中ホントたくさんの方々に来場いただき有り難いかぎり。この場をかりて御礼申し上げます。

さて会場のFLAT FILEは定額山善光寺門前界隈、表参道をはさんで西側の路地にある。南北に走る小道には夕方になると向かいの味噌蔵の土壁を伝ってまったりとした涼風が吹き抜ける。この界隈は最近30代くらいの若い世代がこうしたアートスペースや本屋、カフェなど古い建物などをリノベーションしながら門前という古風な土地柄のなかで新しい文化を醸し始めている。特に「電子書籍」が話題の昨今にあって個人書店が同時期に3件もオープンした。活字・紙モノ大好き、デジタル(使うけど)そんなに好きじゃない…人間にとってはうれしいニュース。そのうちの1件「ひふみよ」。古書+カフェ。1Fの古書をもちこんで2Fのお座敷カフェでお茶できます。夏(梅雨開けしてないけど…)の午後アッシュアールのオーナーIさんに連れられて。彼女はオーガニックビール、僕は車なので氷たっぷりのジンジャーエール。涼は扇風機、エアコンなし。昔の夏ってこんな感じだったかも…。そうそう実は「ひふみよ」さん、境内アートにも「一箱古本市」で出展されてたんですね。その節はどうもでした!

桃山

blogで茶の湯や骨董の話を書いていたら「桃山」あたりのことが急に気になりだして、以前から気になっていた「へうげもの」…ついに手を出す。話題には上ってることは知っていたが、古田織部が主人公ってかなりマニアックだし、探して見つからなかったらお店の人に聞けばいいや…って思ってたらいきなりTSUTAYAのコミック本コーナー入口に特集で山積み。となりのONE PIECE平積みコーナーは理解できるが、古田織部がなんでこんなに一般的にフィーチャーされるのかな。高3のムスコもさすがに数ページで投げ出した。それが若者の正しい反応だと思う。ヤツがついて来れるのは「テルマエロマエ」か「聖・おにいさん」までだろう。「基礎知識がないと読めないのさと」と上から目線で揶揄すると「信長の黒人の側近名前を知っているか」と張り合ってきたので無視することにした。そうは言っても面白くなかったらイヤなのでお試しに2冊だけ買い、その後レンタルコーナーでこちらも以前から聞きたかった2004年に限定販売でリリースされた中島美嘉のミニアルバム「朧月夜〜祈り」を借りて帰る。

boom?

そういうことに気持ちを開いているとそういうモノに出合う…てことあるよね。特集「考える仏教」即買い。境内アートでオーライタローさんたちとオヤジバンドをやるこになっちゃたみたいなんで(極めて消極的なバンドです。人がよってきたら逃げます)ギターの弦を買いにいったついでに用もないのに寄った本屋にて。ふとまわりを見回すと「仏陀の言葉」だのお坊さんの本コーナーだのが特設されていて、これって今ブームなの? Buddhismはマニアックなマイブームと思ってたんだが…。それはそうとこれからまたしばらく尋常じゃないタイトなスケジュールに突入しそう。6月の「LABEL match ART」(丸善丸の内オアゾ)まで2ヶ月を切ってしまった。新作リトグラフ10点。今回も梅田版画工房にお願いします。とっとと原稿データ送らねば…。

四畳半神話体系

昨年の話だが、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門<大賞>ということらしい。アニメ化されたことは知っていたが放送エリアではなかったので満を持してTSUTAYAでレンタル。全4巻のうち1〜3巻を(4巻は新作扱いだったので後日借りることにして)一気に観る。アニメーション制作のMAD HOUSEは高2のムスコもいたく傾倒していて、作り込みのマニアックさに二人で感嘆の声を上げながら観ていたら同居人の女性に「フン」と鼻で軽く笑われた。おそらく京大吉田寮あたりで撮られたであろう映像で構築された体臭・異臭匂い立つようなオープニングのドキドキ感は彼女にはわかるまい。ちなみにエンディングも軽快でよろしい。こういのを見ると動画も面白いな…って思ってしまう。ま、やらないけど。それから明石さんのフィギアはべつに欲しくはない。モリミー(一部仲間内での呼称)は、たまにサンダーバードで能登に行ってみたり、ペンギンに手を出したりしてみるようだけど「一生京都で書いてろ」という揶揄などに負けずにもうずっと「京都」でいいんじゃないかな。どこまで書ききれるか見てみたいものだ。

パニックになりそうなスケジュールで2月が過ぎていく。でもパニックになると困るので、あまり現状を客観的に見つめないようにしている。ま、ちょっとだけあえてボーっとしてるってことだが…。睡眠時間もいつもより2〜3時間少ない日々が続くが、就寝前に梅原猛氏の「京都鬼だより」を数編ひろい読みしながら日々意識を失う。昨晩は「閑暇のすすめ」というコラムを読んだ。忙しさは美徳ではなく“ヒマ”こそが文化を育てる…というほどの内容だが、まったくその通りと思っている。隠居というシステムは良い。いずれ隠居宣言をしたいものだ。あり余る時を思索と制作に費やしてみたい。

仕事の合間に基本古書店系古物商「団地堂」に久しぶりに顔を出す。せっかくだからナニカ手に入れて帰ろうと埃臭い和綴じ本あたりを物色してると、店主「こんなのあるんですけど…」といって古い金銀箔の包みを奥から出してくる。下地に箔張りして描きたいな…とは思っていたが、なんでわかったんだろう?。そんな顔してた??。そんなには親しくないよね??。それよりも彼は誰に売りつけるつもりでそんなブツを仕入れてたんだろう???。?マークはつきないが値段を聞いてヤツの思惑通りまんまと即買いした。でも今のところ使い方がわからないので誰か日本画の人に教えてもらおう。帰り際に横尾忠則のサンタナ/ロータスのポスターをリクエストして帰路につく。見つかればいいな。

gobusata

少々ご無沙汰してしまった理由は正月早々、己の不徳の致すところ故のプチ手術。あくまでもプチなので通院してなんとかやり過ごしている。これがまた入院とかになれば覚悟が決まってもうオヤスミ〜ってなるんだろうけど実に中途半端である。寝込むほどでもないが、それなりに痛みもあり、かといってもらってある痛み止めの錠剤はできるだけ飲みたくないし…(倦怠感がヒドイのだ)。とにかく動きが緩慢で新年の意気込みも大幅に萎え、当然予定もくるう。ま、ボチボチいきなさいってことなのね。で、それでもこうしてようやくなんとかblogをしるす気分になってきたところ。そういえば年末に読んでた桜庭一樹の「赤×ピンク」。非合法ガールズファイトが題材だがセコンドが「No pain !」て叫ぶけど、格闘の人ってどう痛みを処理してるんだろか。「体の痛みを心の筋肉に変えて…」てコピーはかっこいいけど痛いものはイタイでしょ!ガールズのX遺伝子の機微や格闘技のことはよくわかんないね。

いわし

結局気になっていた「いわし」という名の猫は上巻の終わりから数えて8ページ目にでてきた。250頁分の最後の8。ま、下巻だけでもそれなりに読めるが、その後上巻を読むというのはそれほど面白くはないということを再認識した。あたりまえなんだけどね…。

AVANT-GARDE CROQUIS展参加/12.20(月)〜27(月)エスパス ミラボオ(東京・神楽坂/赤城神社参道)*20日オープニングパーティー。お気軽にどうぞ。

フツーのクロッキー展じゃないらしい。企画担当者からは「とにかくアバンギャルドなブツを」と要請されている。さてアヴァンギャルドって…どうしましょ。

順序

村上春樹・著「羊をめぐる冒険」を下巻から読んでみた。理由はある。以前上下巻で買っておいたのだが、そのまま読まずにほっといたら上巻が見当たらなくなってしまったからだ。結論から言うとそれはそれで楽しめる。物語りなどというもは恋愛モノにせよ冒険モノにせよツマルところ大概は唐突に始まるものだから、いきなり飛行機が千歳空港に降り立つシーンから始まったとしても、そういうオープニングだと思えば問題はない。たまになんの説明もない登場人物(動物)の名前がでてくることを除けば読書時間も半分になって結構なことだ。…といっても「いわし」という名の猫のことが気になって結局乱雑な本棚を再捜索し、なんとか上巻を見つけ出して現在、周知の結末のウラ付け作業中。多分僕は推理小説だって犯人を聞いてからでも楽しく読めるような気がする。そういえばたまに巻末の解説から読んでみたりもする。

ホムラくん

小学校のときクラスでひとりだけあだ名がなく、それをトモダチに知られることをとっても恐れていたホムラくんは穂村弘という人で歌人らしい。
待ち合わせ時間がずれてたまたま入った本屋でまったく買う予定のなかった文庫本を手に取った 「本当はちがうんだ日記」 (穂村弘著・集英社文庫) 。480円は悪くない買い物だった。イイモノ見つけた。
得体の知れない本を買う場合の根拠はまずはタイトル、装丁、裏表紙のコメント、目次、最初の一ページの立ち読み、あとは”勘”。最近はもっぱら失敗を恐れて図書館で、借りるか極めて情報が少ないが気になる本はリクエストしちゃうかというズルい態度で読書に臨んでるのだが、たまには身銭を切らないとね…とエラソーに言ってもたかだかワンコインだが。
僕の選択する本は概ねオタクボーイの長男くんくらいしか興味を示さないが今回は高3の末っ子・連れ合い・後期高齢者の母までが手に取っている。そんなにファミリーな内容でもない気がするのだが不思議な現象である。久しぶりに黙読しつつ声をだして笑っている…気になるでしょ。
しばらくホムラくんの他の作品を注目して読んでみることにする…図書館で。

アレ?ここまで書いてて思い出したが、この人の本たしか読んでるな「絶叫委員会」。なんだ…ソカソカ。