ドローイング展
- By jin
- In art exhibition
- With No Comments
- On 24 2月 | '2011
昨年の話だが、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門<大賞>ということらしい。アニメ化されたことは知っていたが放送エリアではなかったので満を持してTSUTAYAでレンタル。全4巻のうち1〜3巻を(4巻は新作扱いだったので後日借りることにして)一気に観る。アニメーション制作のMAD HOUSEは高2のムスコもいたく傾倒していて、作り込みのマニアックさに二人で感嘆の声を上げながら観ていたら同居人の女性に「フン」と鼻で軽く笑われた。おそらく京大吉田寮あたりで撮られたであろう映像で構築された体臭・異臭匂い立つようなオープニングのドキドキ感は彼女にはわかるまい。ちなみにエンディングも軽快でよろしい。こういのを見ると動画も面白いな…って思ってしまう。ま、やらないけど。それから明石さんのフィギアはべつに欲しくはない。モリミー(一部仲間内での呼称)は、たまにサンダーバードで能登に行ってみたり、ペンギンに手を出したりしてみるようだけど「一生京都で書いてろ」という揶揄などに負けずにもうずっと「京都」でいいんじゃないかな。どこまで書ききれるか見てみたいものだ。
黄檗山萬福寺を本山とする煎茶道。その茶会が過日ホテルニューオータニで催され、僕も例の立礼台を描いたご縁で末席を得る。抹茶にしても煎茶にしても何度かいただいたことはあるものの、ちゃんとお稽古などしたこともなく毎度不作法にて恐縮であるが、それにしてもたかが喫茶にこれほどの想いの形を込めてしまった日本人の感覚は特異であり実に興味深い。お道具や周到に研鑽を積まれた所作などネタに、正客と席主の間でかわれる会話は芝居のようでありセッションのようでもありなかなかスリリングなのだが、ベースには相手の気持ちを思い計る優しさをいたく感ずるものである。今回は描かれた鳳凰にちなんでグラビュール作家の花岡和夫氏がガラスの羽の結界を用意してくれていた。
パニックになりそうなスケジュールで2月が過ぎていく。でもパニックになると困るので、あまり現状を客観的に見つめないようにしている。ま、ちょっとだけあえてボーっとしてるってことだが…。睡眠時間もいつもより2〜3時間少ない日々が続くが、就寝前に梅原猛氏の「京都鬼だより」を数編ひろい読みしながら日々意識を失う。昨晩は「閑暇のすすめ」というコラムを読んだ。忙しさは美徳ではなく“ヒマ”こそが文化を育てる…というほどの内容だが、まったくその通りと思っている。隠居というシステムは良い。いずれ隠居宣言をしたいものだ。あり余る時を思索と制作に費やしてみたい。
仕事の合間に基本古書店系古物商「団地堂」に久しぶりに顔を出す。せっかくだからナニカ手に入れて帰ろうと埃臭い和綴じ本あたりを物色してると、店主「こんなのあるんですけど…」といって古い金銀箔の包みを奥から出してくる。下地に箔張りして描きたいな…とは思っていたが、なんでわかったんだろう?。そんな顔してた??。そんなには親しくないよね??。それよりも彼は誰に売りつけるつもりでそんなブツを仕入れてたんだろう???。?マークはつきないが値段を聞いてヤツの思惑通りまんまと即買いした。でも今のところ使い方がわからないので誰か日本画の人に教えてもらおう。帰り際に横尾忠則のサンタナ/ロータスのポスターをリクエストして帰路につく。見つかればいいな。
「版画2人展」/2011,2月10日〜20日/エスパス・ミラボオ(神楽坂)。発送準備完了、DMも明日送り出す…て遅いでしょ! 手渡しした関係各位にはそれでご容赦を。とにかくサ。事が予定通りに進みません…。そのへんよろしかったらオープニングでつっこんでください。*今回銅版画の小品多し。
報告が遅くなりましたが去る1/22、第三回目アーティストワークショップ美場テラソ#3 「クリアグラフー透明な絵画」(講師:綿引明浩/画家)が開催されました。綿引さんの講座は毎回人気で小布施では3度目。今回も定員オーバー、そしてやっぱり楽しゅうございました!
*次回は 2/19◎紙版リトグラフ…講師:梅田明雄/梅田版画工房摺り師。予約受付中です!今回は本格的なリトグラフのプレス機をまちとしょテラソに持ち込んで刷りますよ。是非体験してみてください。