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油屋プロジェクト

昨年後半からずっと暖気運転を続けてきました油屋プロジェクト、いよいよエンジン全開の兆し。もめにもめておりました正式名称とロゴタイプがやっと決定いたしました。一つの拠り所を得て、万感の想いを込め夏のグランドオープンに向けて動き始めます。乞うご期待!

百も承知だ。

というタイトルの作品が届く。昨年末、根津・リブレでの吉本由加利展にて予約しておいたもの。彼女のコレクションは3年ほど前の個展の際に手に入れた「ら〜〜!」(目つきの悪いクマが威嚇してる図だと思ってください)に続き2点目。芸風と本人のギャップありすぎの作家です。彼女をみてるとタマシイ(そういうものがあるとしたら)とカラダってどんな成り行きでひとつになるのかな…などと考えてしまいます。次に生まれ変わったら(これももしもそういうことがありだとしたらですが)今の肉体は当然ナシなわけだから別なカラダを得るわけでしょ。ぴったりフィットする場合もあればなんかしっくりこない感じなこともあるかもだし…。例えばもし僕がお相撲さんみたいなカラダだったら生み出すものやスキなものなんかもかわってしまうのだろうか…などと、どうでもいいようなことを。あ、だから作家さんは美しい楚々としたオトナな感じの方です。

途上

パン職人の長男に“そんなんで間に合うの?”ってつっこまれた。考えないようにしてたんだけど…マジやばいかも。もう禁酒しかないか…。

face to …

絵なんてモノゴコロついてからずっと描き続けているわけだが、今回は少々戸惑いが多いなー。ピュアに描いてるようであり、なにか周到に考えすぎているようであり、無理してるようであり、またそれを楽しんでるようでもあり…。いずれにしてもこの絵自身がどうなりたいのか探り合いに結構時間がかかりそうな気配だ。いままで絵と向き合うなんて意識したことなかったかもな。といって別に不真面目だったわけでもないんだけど。それにしてももうちょっと上手に描けないものかしらね。

Takeno photo from Osaka

映像作家の藤原次郎氏より今年10月に行われた三原谷の風まつり展示風景の画像が届いた(そういえばなんか撮っていてくれてたっけ…)。あらためて自分以外の人間のフィルター(感性)を通してみると自分で生み出した世界なのに、またちがったものに見えて新鮮。わずかに写り込んだ窓越しの竹野の風景も、たった2ヶ月ほど前のことなのに妙に懐かしく感じてしまう。ちょうど今日から写真に写ってるbodhisattvaの着彩を始めようと準備をしていたところだったので不思議なタイミングを感じる。

仏母

自分自身をなんとかダマして元気なフリをしているつもりでも実はわかる人にはわかるようで、「アヴァンギャルドクロッキー展」搬入作業中「あなたは今日は早く帰って寝なさい」と同展出展者で日本画家の生井巌氏(虚無僧になりたい人です)より何げなく諭される。なにか後ろめたく隠してるものを見透かされた感じでドキっとした。忙しい生活などけして美徳ではないことはわかってるのだが…。とはいえ実はその日、当の本人生井氏の齢70才の誕生日ということで結局彼の言うことを聞かずまた飲み明かしてしまうことになるのだが。そんな彼が翌日の忘年会の日(性懲りもなくまた呑む)おもむろにカバンから取り出して僕に託したのは「仏眼仏母」他4体の写仏画であった。どういうつもりでその精緻に描かれた仏画を僕に渡すことにしたのかは結局聞かず、なにより尊敬する作家の真筆であるし、しかも仏画であるし、ただただ嬉しくてありがたくいただいた次第。後で考えるに、あまりにも疲れて可愛そうな僕にきっと元気を出しなさい…と励ましてくれたのだと思っている。事実その日も結構深酒をしたのにも関わらず翌日なんとか元気をとりもどし、件の横尾氏の公開制作に府中まで出かける気力が湧いてきたのだ。仏像も仏画も何かを信じたい人間の脳が生み出してしまった“シルシ”にすぎないと見る向きもあるだろうが、そういものが人の身体とココロを奮い立たせることもまたある。写仏画には仏の名称や(おそらく)梵字の発音表記、出展原本の情報なども丁寧に記録されてる。その中の2体に「仏母」という文字が表記されていて興味深い。初めて目にする言葉だが以前、胎蔵界・金剛界の両界曼荼羅を母子(子は男の子だったか…)の関係で宇宙全体を思考しようとする解説を読んだことがありそんなことをちょっと思い出した。

公開制作

17才の頃に撃たれた「SANTANA  LOTUS」のポスター。以来その衝撃と呪縛から開放されないな。好きなものは好きだからしょうがない。そしてこのたび初めて制作した本人に会いに府中市美術館へ赴く。なんで公開制作なんて不自然なことしてるのか理由はよくわからなかったが、一人でこもって描く時とはまた違ったものができるらしい。お題はやはり「Y字路」。ずいぶんと地味な色調であったが、見えてるものを見えないように描きたいんだそうだ。これも理由がよくわからなかった。制作中は撮影禁止なので写真は彼がバックヤードに休憩にいってるときに写したもの。まあ本人に会ったからどうということもないのだが、自分の中での一つの整理と言うかそんなとこだろうか。「魔除猫」のフィギアストラップを記念に買って帰る。あ、会いにいった人は横尾忠則さんです。

油屋プロジェクト

今年10月に軽井沢町追分で開催された「ホンモノ市」の舞台にもなりました中仙道追分宿旧脇本陣油屋が前身の「油屋旅館」を保存活用する「油屋プロジェクト」が来春オープンに向けて着々と準備がすすんでいます。当面は本+アート+クラフト+カフェあたりを運営の柱にして展開していく予定。ベースの建物が旅館であるためレジデンスあるいはバックパッカーズのような簡易宿泊施設としての活用も検討中。ナカムラも諸々の成り行きでコミッティに参加することとなり、やるからには本気モードでという展開で主にアート部門担当の運びとなりました。プロジェクトの正式名称は年内には決定し、年明けからすぐにCI+サイト制作に入ります。できるだけ早めにメイキング履歴も含めて企画内容等もそこで告知していきますのでお楽しみに。以上現状ではかなり漠然とした情報で恐縮ですが、この件につきましてお問い合わせ等ありましたら当サイトコンタクトメールにてご連絡下さい。軽井沢町追分からの文化の創造と発信に興味があれば現地見学も可能です。

境内アート2012

当サイトでの告知を正式にしてなかったですが、12/1より境内アート2012(4月21日/sat・22日/sun◎長野県小布施町)の募集が開始されています。今回も先着順となっておりますので早めのお申し込みを!今回は昨年好評だった境内剣道場を壁面を活用できるかたちで16ブースご用意いたします。平面作品を壁面展示されたい方などぜひご利用ください。禅寺境内で当初20名のアーティストで始めたフェアも会を重ねて9回目、現在毎年150名近い作家のみなさまのご参加をいただいております。来春4月、北信濃桜満開の頃、どのようなアーティスト・作品に出合えるか今から楽しみです。もちろん今回も来場者・作家の皆さんの投票による「境内アート選抜展」(おぶせミュージアム)も開催いたします。お楽しみに!*ステージパフォーマンスやおいしいお食事やカフェなどでのご参加も大歓迎です。*まちとしょテラソ企画「一箱古本市」+参道での骨董市も同時開催。