Archive for 6月, 2010

Date: 6月 28th, 2010
Cate: book

文体

文字を追うスピードが速くなった…というのは思い違いであったようだ。図書館にいくつかの本をリクエストしている間、また未読の本を探していて見つけた恩田陸・著「ねじの回転」がなかなかすすまない。確か2〜3年前に装丁が気になって購入したてそのままにしてたヤツ。「二・二六事件」を題材にした歴史SF小説なので、大好きな伝奇モノに近いのだが近代史はイマイチなのね。同テーマ題材だが宮部みゆき・著「蒲生邸事件」はわりとすんなり読めた記憶があるのだが…。陸氏はプロットが少々複雑なのかも。加えて同事件を忠実に再現(再生)していく構成になっているので途中々に史実として組み込まれる昭和初期特有(漢字+片仮名)の文語体がどうもなじめない。「ワレ…ニ達し…セリ」とか「諸子ノ…ハ国体顕現ノ…ニ認ム」とか。こうした戦時中の「ウチテシヤマム」的な軍隊調文体は歯切れはいいのだが、どうも美しくないような。ま、もうちょっと頑張ってみるけど。それよりこの物件は早めに済ませて実は森見登美彦氏の新刊「ペンギン・ハイウェイ」にいきたいのです。ペンギン画家のびわ氏はこの新刊ご存知だろうか…。

Date: 6月 25th, 2010
Cate: art, exhibition, NAGANO, workshop

さくらびアートプロジェクト

長野市の櫻ヶ岡中学校美術教諭中平先生が前任校(2004年)より取り組んでいる中学生とアーティストとのコラボプロジェクトが今年も始動したと、友人の彫刻家・神林學氏より情報あり。彼も含めて話題のボンクラグループや地元信州大学教育・繊維・工学各部の学生諸君ら新しい顔ぶれも続々エントリーの予定らしく楽しみである。ちょうど当ブログ中断時期で紹介できなかったが僕も昨年この企画に参加させてもらった。旧校舎取り壊しにともない、直前に建物全てを制作目的で制限なく使用することが可能であったのでかなり面白いプロジェクトになった。作家として個人(あるいはユニット)展示をするカテゴリーと3年生選択美術の生徒たちの希望に添って作家と一緒に創り上げるカテゴリーに別れたが、僕は後者で参加。中3の女子生徒5名とオッサン美術家とのコラボは、なかなかスリリングで貴重な経験となった。tittle:「森プロジェクト」。1年遅れだがせっかくなので他にもいくつか展示風景を含めてその時の記録を紹介しておく。解体を前提とされた校舎がまるごと美術館になったわけだが、どの作家よりも最もアートしてたのは結局本企画の首謀者(プロデューサー)・中平氏であったような気がしている。個人的には、危機的状況にある美術教育界の至宝と僕は思っている。今後も健闘を祈りたい。
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Date: 6月 24th, 2010
Cate: 未分類

古書店経営

活字中毒…というほどではないが読みかけの本が傍らにないと落ち着かないカラダになってきた。勢い図書館通いも頻繁になる。ちいさな町の図書館なので蔵書数がさほど多いわけでもないが購入リクエストが可能なので助かっている。最近は数人のカウンターの職員さんとも顔見知り(特にメリットがあるわけではないが…)。やはりこいう仕事に就く人たちは皆本好きなのであろうか。ちょっとフェチっぽいが自分も印刷された紙のニオイとかは結構好きである。年をとったら「はてしない物語」の古書店主、コレアンダー氏(イニシャルKKK)のように日がな一日埃っぽい紙束に埋もれ、気難しそうな顔をして暮らすのも一興か。

Date: 6月 22nd, 2010
Cate: book

沙門空海唐の国にて鬼と宴す

17年越しの大作。全4巻/原稿用紙2400枚分は約2週間ほどで読み終えている。最近活字を追うスピードが少しだけ早くなってきたような気がする。作者の作品は10年ほど前に読んだ「上弦の月を喰べる獅子」以来2作目…いや、陰陽師シリーズもちょぼちょぼかじってるか…あ、「黒塚」もそいうえば…ってまあ伝奇モノは大好きなので、けっこうハマるテーマはあるのか。ちなみに獏さん以外だとこの分野「竜の棺」高橋克彦、「産霊山秘録」半村良あたりは傑作。
さてくだんの「沙門空海…」。司馬先生の「…風景」を読んだかぎりでは小説化は困難かと思われたが、意外とあっさり「陰陽師」の清明と源博雅みたいなノリで空海と橘逸勢のコンビでキャラ立て完了な感じ。ちと拍子抜けなほど普通にフィクション化であった。高野聖の流伝効果以来、あまりに神格・伝説化されすぎてなかなかリアルなイメージが結べない密教八祖大阿闍梨の実像。”神”になっちゃうとなかなかキャスティングとか難しいでしょ、実写版とか特に。ふと思ったが、そういう意味では1970年代に制作・上演された、聖書を題材にイエス・キリストの最後の7日間を描いたロックミュージカル「Jesus Christ Superstar」などはよくぞやりきった感はある。ブロンド長髪・痩身男性であればおしなべてジーザス顔を連想してしまう異文化の僕らにとってはソコソコ楽しめた娯楽大作ではあったが、さてどうだろう。同じ(?)グローバルピープルとして「Legend of KUKAI」映像化はいかがなものか…。

Date: 6月 20th, 2010
Cate: art, exhibition, workshop

ミニクラート、始動。

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「豆蔵」byMINIKURARTは信州大学教育学部美術科学生によるクリエイティブユニット。門前の土蔵を工房として活動。土日は長野のアーティストの作品展示とワークショップを開催。土蔵=豆蔵は「まめぞう」ではない、だから珈琲などもでてこない。「まめぐら」と覚えてください。素敵なアート空間に育つといいな。ARTとモノツクリに興味のある方、是非お立寄を!

Date: 6月 19th, 2010
Cate: etc.

薔薇の会

10618.jpg怪しい会ではない。6月、梅雨前あたりに毎年その花を愛でながら、亭主心尽くしの料理などいただきつつ大人の会話を楽しむ会である。昨年は若干ハードルが上がり句会という趣向となったが(逃げたわけではないが都合がつかず自分は不参加)今年はまたいつものお気楽モードに戻る。それでも参加者のギャラリーオーナー発端の「連歌」の話題でひとしきり盛り上がるあたり大人の社交場的性格は健在か。「俳句」は我流もいいところだが嫌いではない…が、「連歌」となるとこれまた未知なる世界。その名からも想像はつくように、一定のルールに従い数人で句を詠み継ぐらしいのだが、前者の意図を読み解き、その心をおもんぱかってさらに後者につなげる「縮み」の世界はまさに日本人らしいアソビの文化と言うところか。興味はあるがかなり気を使いそうなのでしばらくは知識としてとどめ置くことにしたい。
さて、ここ半月ばかりの連想ゲーム式マイブーム(空海→大唐→長安→漢詩…みたいな)から得たホヤホヤの知識で恐縮だが、中国で花といえば「牡丹」なのだそうな。確かに大陸の風景には、我が国で言うところの「花」…例えばソメイ村原産の小さな五弁のカサナリなどよりも大輪でふくよかな、かの花がしっくりときそうである。「縮み」も好きだが「膨らみ」も良い。俳句も詠みたいが漢詩も吟じてみたい。一度長安(西安)には行ってみたいものだ…などと桜でも牡丹でもない薔薇を愛でつつそんなことを思っている。

Date: 6月 15th, 2010
Cate: art, exhibition

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自分の個展情報も。
2010,7.12(月)→7.18(日)11:00am→7:00pm(最終日4:00pm終了)
古今東西・花鳥風月に混じっておどるありえないキャラたち…
九谷五彩の今様錦手とスクリーンプリント転写による不思議印判手。
うつわに描かれた平成絵空事百珍をお楽しみに。
開催場所:銀座煉瓦画廊(現在改修中の歌舞伎座の築地よりです)
東京都中央区銀座4-13-18医療ビル2F TEL/FAX03-3542-8626
*今回は色絵陶器の仕事を中心に展示いたします。今回はマグカップとぐい呑みにオリジナルリサイクルの面白ダンボールボックスをご用意する予定です。こちらもお楽しみに!

Date: 6月 9th, 2010
Cate: art, exhibition

info

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境内アートにも参加いただいた佐藤比南子氏、個展情報(ちょっと先だが)。
「旅するフェルト」
2010年8月30日(月)−9月4日(土)
12:00−19:00(最終日17:00)
巷房2&階段下
巷房 東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビルB1F
☎03−3567−8727
会場の奥野ビルは銀座でも貴重なレトロビルです。今時珍しいアナログ階上表示のエレベーターをはさんで左右対称の造りの中にいくつものギャラリーがテナントで入居。特に巷房階段下は一見の価値有り。
*DM制作:Pivot/カラー面Photo:JIN nakamura

Date: 6月 7th, 2010
Cate: design, exhibition

ムダなモノ

昨日オープニングパーティーを紹介したNAGANO ART FILEには様々なジャンルの作家が登場している。ボンクラメンバーの建築家広瀬氏もその一人。ご自身の描きためたアイディアブックをそのまま古い天井板にプレゼンしたものであったが、同じくボンクラメンバーでScene Designの宮本氏の解説によると、件のラフスケッチは”アンビルド建築”なのだとのこと。 アンプラグド…じゃなく”unbuild”。「建てられない」あるいは「最初から建てることを前提としてない」建築デザインというほどの意味らしく、建築家は往々にしてそうした物件に向き合いたくなるらしい。将来完成を見ないという意味では、まったくムダな作業なわけだが、こうした”無駄”もしくは”ムダな努力”ほど人間を成長させ、また豊かにしてくれるものはないと心得ている。「何かのタメになる」という言葉に惑わされてはいけません。役に立ちそうもないことにどれだけ真剣(ココがポイント)に取り組めるかが重要です。

Date: 6月 6th, 2010
Cate: art, exhibition

opening party

長野市桜枝町味噌蔵三原屋東入ル。 京都風に言うとこんなんか。先日来当ブログにも登場回数多しのFLAR FAIL/NAGANO ART FAIL 2010展オープニングパーティーに寄らせてもらう。このアートスペースには路地に面して”縁側”がある。「縁の側」相対する二つのサイドを”えにし”で結ぶ心地よいボーダー。道を行き交う人々とアーティストの作品を”縁側”がつないでいる…そんな風にも見える。路地の道幅の距離感もいい。向かいの味噌蔵の広い壁の包容感もいい。ふしぎな磁場力がそこにある。そしてなんかやたら子どもの気配が多い。ヤツらはこういう環境で育つんだな…と思った。どんな大人になってくれるのかな…。
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