Jin Nakamura log

薔薇の会

10618.jpg怪しい会ではない。6月、梅雨前あたりに毎年その花を愛でながら、亭主心尽くしの料理などいただきつつ大人の会話を楽しむ会である。昨年は若干ハードルが上がり句会という趣向となったが(逃げたわけではないが都合がつかず自分は不参加)今年はまたいつものお気楽モードに戻る。それでも参加者のギャラリーオーナー発端の「連歌」の話題でひとしきり盛り上がるあたり大人の社交場的性格は健在か。「俳句」は我流もいいところだが嫌いではない…が、「連歌」となるとこれまた未知なる世界。その名からも想像はつくように、一定のルールに従い数人で句を詠み継ぐらしいのだが、前者の意図を読み解き、その心をおもんぱかってさらに後者につなげる「縮み」の世界はまさに日本人らしいアソビの文化と言うところか。興味はあるがかなり気を使いそうなのでしばらくは知識としてとどめ置くことにしたい。
さて、ここ半月ばかりの連想ゲーム式マイブーム(空海→大唐→長安→漢詩…みたいな)から得たホヤホヤの知識で恐縮だが、中国で花といえば「牡丹」なのだそうな。確かに大陸の風景には、我が国で言うところの「花」…例えばソメイ村原産の小さな五弁のカサナリなどよりも大輪でふくよかな、かの花がしっくりときそうである。「縮み」も好きだが「膨らみ」も良い。俳句も詠みたいが漢詩も吟じてみたい。一度長安(西安)には行ってみたいものだ…などと桜でも牡丹でもない薔薇を愛でつつそんなことを思っている。

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