Jin Nakamura log

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昨年秋の運慶展の折り、個人的に最もそそられたブツは龍燈鬼(伝運慶三男・康弁作)…の、オ・シ・リ。

15歳の南都訪問(修学旅行)、2004年の興福寺展(藝大美術館)と昨秋で3度此の子には会っているが、今回ほど彼のオシリに見ほれたことはなかった。(ちなみに相方の天燈鬼はスカート状の腰巻きを巻いているのでオシリは隠れているのです)お尻の谷間に股間前方から回っているフンドシがキュっと締め込まれ左右にプリッと、そりゃあもうカワイク筋肉の小山がはみだして。監視係のおねえさんがいなかったら絶対指でつんつんしたてたかも+盗撮もこっそりしてたかも。

鬼のオシリに萌えるオッサンを如何なものかと思われる向きもあるやもだが、通りがかった若いカップルも「おしりかわいい〜」とつぶやいてたのでこの手の趣向はマイノリティながらも確実にあると思う。「女の尻ばかり追いかけて…」などと言われるが「鬼の尻」もよいものだ。赤ちゃんのお尻などほんと産毛の生えた桃みたいだし、禅の世界では入門したての稚児童子は喝食(かっしき)と呼ばれ、あえて剃髪せず前髪を下げ、白いものなどうっすら塗られて時に師僧や公家・武家の相手をし菊花をほころばせたと聞く(室町時代の話だが)。僕は男色ではないけれど現代よりも少しだけ複雑な愛欲耽美な世界も今となってはノスタルジックにさえ思えぬでもない。

写真は「仁和寺と御室派のみほとけ」展(東博)の仁和寺・観音堂(通常非公開)堂内再現展示より風神・雷神。通常仏像は前からの拝観が基本なのでこうした博物館展示だと、本来目にする事が出来ない仏像の背面が見られて興味深い。残念ながら昨秋の龍燈鬼ほどの感動はこの2体にはなかったが今後ともこうした特別展の折りには背後もぬかりなくなめるようにチェックしていく所存である。

ちなみに後期展示ということで今回見逃した国宝・千手観音菩薩座像(大阪・葛井寺)は名称に偽りなく本当に手が千本ある唯一の仏像らしいので会期中再訪して、少々無粋だがいったいどのようにしたら千本の手が体につけられるのか背後に回ってしっかり確認してきたい。

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画家の仕事

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最終日前日だったから仕方ないのだけれど公式図録はすでに完売とサイトにあったので、残念だが今回は荷物にならないからまあいいかと思っていたのにミュージアムショップには公式図録以外の生賴範義関連の画集が山積みされており結局2冊も購入してしまった。

僕は正直この画家の仕事はよく知らなかった。もちろん友人の画家・オーライタロー氏の父上であり著名なイラストレーターではあるので、どこかで彼の仕事を原画という機会はなくとも、何かしらのメディアでは見ているんだろうな…とは思っていたが、まさかアレもコレもエー、そんなものもーということで改めて自分の不勉強さを反省。
タロー夫人からは「お腹いっぱいになるよー」と言われていたのだが、まさにそのプロフェッショナルな仕事に感腹(服)。筆一本で生き抜いてきた凄みに感じいった。

仕事のほとんどはクライアントがいる受注仕事なので、当たり前だがテーマや素材・モチーフといったものには当然制限(要望・要請・ときには時間も)があり、それを確かな技術と感性でクリアしていくのが仕事になるわけだが、この仕事形態は中世あたりまでは美術業界では至極普通でイラストレーターだろうが画家だろうが同じ事だ。この手の請負仕事とピュアに内発的衝動のみで生み出された作品においてその表現性には優劣など本来ない。

例えば安土桃山あたりから頭角を現す狩野派などはそのモチーフも制作手法も表現集団として極めて様式化されてはいくが、そのクライアントは信長・秀吉・家康と続く戦国武将たちであるから、ある意味命がけで絵を描いている。「ちょろっとパッションでこんなんできちゃいました〜」なんて信長さんち(安土城)の襖に描いちゃったら首がいくつあっても足らないのだ。命がけで絵を描くのだからそりゃ後世に国宝にもなろう。

近世の幕開けとともにARTは自由を手に入れ始めた。金箔の地に大きな松を描かなくても良くなったし、聖書の一場面を正確に再現しなくても良くなった。自らの感性に寄り添って、光にきらめく睡蓮や情熱的なひまわりを描き始める。でもその自由と引き換えにクライアントを失い、絵を描いたり彫刻を作ったりしながら生き抜く事が簡単なことではなくなったのも事実。

生賴範義の仕事はそんな中で表現者としての一つの生き様を提示してくれている。もちろん一人一人ちがっていいし同じ事はできないが、あれだけの仕事(質・量ともに)を潔く描き残した画家の79年の生涯をこの機会に垣間みれたことは自分にとってはラッキーなことだったかもしれない。

余談だが友人・オーライタロー氏がなんで漢字の「生賴」の表記にしなかったのかちょっとわかった気がした。…あくまでも気がしただけであり、単に漢字が読みにくいということだけかもしれないけれど。

 

確認用低解像度

2o17,11/11(土)〜25(土)open 1:00pm〜7:00pm  (会期中・水木休)

会場:路地裏不思議店 irodoriya.
東京都渋谷区円山町14-11 ニューライオンズ渋谷102
TEL/FAX 03-3462-2321

なんとなく古伊万里、びみょーに古九谷。 美術家・ナカムラジンの古典でポップな面白色絵陶磁器。 今回は手描きTシャツ・Neo仏画版画も登場します。

いろどりやまblogy展示風景載ってます!

N-ART展2017

第7回 N-ART展 2017
会期/2017年7月29日(土)~8月14日(月)

■出品作家
小山利枝子(長野市)ナカムラジン(御代田町)上田暁子(小諸市)更級真梨子(八王子市)
[特別出品]根岸芳郎(岡谷市)

■ギャラリートーク
8月5日(土) 14:00~15:30
ゲスト:本江邦夫(美術史家・多摩美術大学教授)

■オープニングパーティー
8月5日(土) 16:00~お気軽にご参加ください。

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発売記念展

本日7/27(木)〜8/6(日)まで、信州諏訪の銘酒蔵元・宮坂醸造「真澄」蔵元ショップ Cella MASUMI(セラ真澄)松の間にて、真澄アーティストラベル2017発売記念・ナカムラジン展[偶像寓意花鳥圖譜]が始まっております。

諏訪は日本最古の神社の1つといわれるほど古くから存在する全国諏訪神社の総本山・信州一宮「諏訪大社」4社(上社/本宮・前宮 下社/春宮・秋宮)があります。有名な国譲り神話の中で、後のヤマト政権・天津神勢力と唯一激しく抵抗、戦った出雲系の武神・建御名方神が鎮座され、4社ともそれぞれに異なった独特の雰囲気を持っています。また建御名方神が信州に渡る以前の諏訪地方の土着神・ミシャクジ神の信仰には、より原初的なニュアンスも加わり、同じ土地にさらに時代を遡る日本有数の縄文文化の痕跡も感じることができます。とにかく諏訪は原初的で不思議な場所なのです。ちょっと勝手に諏訪観光大使みたいになっちゃいましたが、機会がありましたらパワースポット巡り方々展覧会にもお出かけください。
*MASUMI Artist Label 2017に使用された原画作品は7/29から開催のN-ART展(ガレリア表参道・長野市)に8/5より展示されるため、今回の展示は8/4までとなります。ご了承ください

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◎アートと酒の出会い展/真澄アーティストラベル5周年記念
日程 2017年7月16日(日)~24日(月)
   10:00~18:00(日・祝・最終日は17:00まで)

出展
小山利枝子(2013)/たかはしびわ(2014)/吉村正美(2015)/近藤英樹(2016)/ナカムラジン(2017)

初日7月16日(日)のイベント
15:30~16:00
オープニングトーク 横山タカ子×宮坂直孝

16:00~17:30
オープニングパーティー

18:30~19:30
信州放送人が読む会:日本酒を楽しみながらの朗読会
出演:生田明子(SBC)・伊東秀一(TSB)

ご縁があり、2009年より信州諏訪の銘酒・宮坂醸造「真澄」さんの総合パンフレットの表紙画を描かせていただいます。また2013年より美酒とアートのコラボレーションプロジェクト「MASUMI Artist Label」の企画にも携わる機会もいただき、長野県ゆかりの美術家が地元の銘酒のラベルを飾るという素敵なプロジェクトのお手伝いも続いております。

ということでこの件につきましては基本的に裏方で、まさに橋渡し的な役回りと心得、でもちゃっかり10年目くらいにはチラッと僕も〜登場できたらな…的な感じで密かに目論んではおりましたですが、なんと10周年の前に5周年というのもあるらしく、ひとつの区切りとして“キミやってみなさいと”の成り行きに相成りまして、僭越ではございますが私ナカムラがこの度、ラベルデザインを担当すとことなり…なんて結婚式のスピーチみないな挨拶はさておき、手前ミソ+お手盛り的て恐縮ですがなんかホントいい感じで仕上げていただき、ここにパッケージ写真を公開して感謝申し上げる次第。

+以下に真澄蔵元・宮坂直孝氏のメッセージを添えて紹介いたします。

真澄Artist Labelへの想い◎諏訪で生まれ、諏訪の風土と人に育まれた真澄。この愛すべき故郷をもっと魅力的にしたい。美しい景色、美味しい食べ物、そして楽しい出来事にあふれた街にしたい。非力な田舎酒屋がこんな夢を抱くのが荒唐無稽なのは百も承知。しかし、蒔かない種は花を咲かせません。できることから一つずつ積み重ねて行きたいと、アーティストラベルプロジェクトをスタートさせました。美酒とアートの協奏をお楽しみいただければ幸いです。(真澄蔵元  宮坂直孝)

【MASUMI Artist Label 2017】 価格 ¥2,376(税込)アルコール分13度。軽やかで飲みやすいタイプ。香り高く上品な味わいです。お求め先については真澄ウェブサイトをご覧ください。
真澄アーティストラベルは「真澄」とArt Project 沙庭の共同企画です。

真澄アーティストラベル2017発売記念
ナカムラジン展[偶像寓意花鳥圖譜]
2017,7月27日(木)→ 8月6日(日) open 9:00〜18:00
会場◎蔵元ショップ セラ真澄 [松の間]

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DMはだいぶ前にできてたんだけどまたまた告知が遅くなってしまいました。

T-shirt50 JIN NAKAMURA EXHIBITION 2017
2017,6月6日(火)→ 6月12日(月)10:00am→5:00pm
四代目・町家ギャラリー「伊助」
〒602-8463 京都市上京区元誓願寺通り浄福寺西入革堂町447 tel075-451-5303
(千本今出川南へ二筋目東へ内藤医院手前)
●市バス〈千本今出川〉下車(6、10、46、50、51、55、59、101、102、、201、203、206)

多彩なアート表現活動を続けて30余年。美術家ナカムラジンの
今回描き下ろし手描きTシャツ50点。
オシャレでキッチュな、世界で一つだけの貴方のjin’sTシャツを
是非どうぞお選びくださいませ。
…..
と、DMには書いてある。

なわけでこの度Tシャツ50枚描きました。もはや修行か思われるほどの勢いで慣れない綿の生地に描き続けたわけですが、それを後輩の画家にドヤ顔で話したところ「50枚くらいじゃ修行っていわないんじゃないかなぁ…」て。こいつぅ〜…俺だってナー、日々あんなことやこんなこと、そんなことやどんなこと…しながらの50枚ぞ!と一瞬反論に転じようと思いましたが、ちょっと冷静に考えてみると、確かに。修行ってのはそんなんじゃないか。かの空海は室戸岬の波打ち際の洞窟に籠もり虚空蔵求聞持法にてその真言を一日1万回を100日間計100万回唱えることで尋常じゃない記憶力を得たというし。桁がちがうかたかが50枚と謙虚な僕は納得。ま、されど50枚。それはそれで自分的には多少の発見やら面白みも見つけたりして今後はTシャツ作家として暗躍するのも面白かろうなどと一瞬よからぬことも考えちゃいそうでしたが、これ以上引き出し増やしてどうすんの。基本的にこれからは引き算でいこうと思っていた矢先なんだからさ。ということでこの度限定のナカムラTシャツ、夏本番直前のしっとりした京都でお楽しみください。
陶器とか本画作品も少し持っていきます。
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Exhubition 2017

Blog投稿もだいぶご無沙汰してしまいました。とりあえず本年度展覧会スケジュールをアップしておきます。

ナカムラジン展「偶像寓意花鳥図譜」3月22日(水)〜4月4日(火)
会場 : 日本橋三越本店 本館6階 アートスポット
*今回は“草木国土悉皆成仏”を感じ花鳥図を描きます。
「百段・和み猫美術展」4月26日(水)〜5月14日(日)会場 :目黒雅叙園
6月個展  京都・町家ギャラリー「四代目 伊助」
7月「真澄Artist Labe展」ガレリア表参道(長野)
8月「N-Art展2017」ガレリア表参道(長野)
秋以降調整中展覧会2〜3企画…、と気がついたらまたハードスケジュールですがしっかりとやりきりたいと思います。
なお、「心に響く現代的仏像・仏画展」は今月いっぱい京王プラザホテル(新宿)ロビーギャラリーにて開催中です。
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