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もう4年が過ぎてしまった「縄文アイドル」展。土偶デザインを30点を目標に縄文時代の偶像(アイドル)を展開した展覧会でしたが、ついにその立体編を発表できることになりました。そもそも土偶じゃねーし!というツッコミをよそに“青銅偶”、“鉄偶”、はては“アルミニウム偶”までもはや縄文だか弥生だかわからぬ展開となりそうですが、二つの時代に明確な境界はなかったとの説もあることだし…ま、作りたかったんだからお見逃しを。

ナカムラジン展「縄文アイドル」(立体編)浅間縄文ミュージアム2020年2/8(土)〜2/24(月・祝)*休館日:2/10,12,17 9:30am〜5:00pm

昨年秋の運慶展の折り、個人的に最もそそられたブツは龍燈鬼(伝運慶三男・康弁作)…の、オ・シ・リ。

15歳の南都訪問(修学旅行)、2004年の興福寺展(藝大美術館)と昨秋で3度此の子には会っているが、今回ほど彼のオシリに見ほれたことはなかった。(ちなみに相方の天燈鬼はスカート状の腰巻きを巻いているのでオシリは隠れているのです)お尻の谷間に股間前方から回っているフンドシがキュっと締め込まれ左右にプリッと、そりゃあもうカワイク筋肉の小山がはみだして。監視係のおねえさんがいなかったら絶対指でつんつんしたてたかも+盗撮もこっそりしてたかも。

鬼のオシリに萌えるオッサンを如何なものかと思われる向きもあるやもだが、通りがかった若いカップルも「おしりかわいい〜」とつぶやいてたのでこの手の趣向はマイノリティながらも確実にあると思う。「女の尻ばかり追いかけて…」などと言われるが「鬼の尻」もよいものだ。赤ちゃんのお尻などほんと産毛の生えた桃みたいだし、禅の世界では入門したての稚児童子は喝食(かっしき)と呼ばれ、あえて剃髪せず前髪を下げ、白いものなどうっすら塗られて時に師僧や公家・武家の相手をし菊花をほころばせたと聞く(室町時代の話だが)。僕は男色ではないけれど現代よりも少しだけ複雑な愛欲耽美な世界も今となってはノスタルジックにさえ思えぬでもない。

写真は「仁和寺と御室派のみほとけ」展(東博)の仁和寺・観音堂(通常非公開)堂内再現展示より風神・雷神。通常仏像は前からの拝観が基本なのでこうした博物館展示だと、本来目にする事が出来ない仏像の背面が見られて興味深い。残念ながら昨秋の龍燈鬼ほどの感動はこの2体にはなかったが今後ともこうした特別展の折りには背後もぬかりなくなめるようにチェックしていく所存である。

ちなみに後期展示ということで今回見逃した国宝・千手観音菩薩座像(大阪・葛井寺)は名称に偽りなく本当に手が千本ある唯一の仏像らしいので会期中再訪して、少々無粋だがいったいどのようにしたら千本の手が体につけられるのか背後に回ってしっかり確認してきたい。

18207

NAKANO Broadway

劇団との打ち合せが四谷近辺だったのでミーティング終了後、新宿駅西口まで車で送ってもらい、以前からちょっと行ってみたかった中野ブロードウェイへ。中央線沿線は、もともとアニメ制作会社や大学、学校、若者といった マニア向け商品の顧客層が多く、サブカルチャー産業の育成に適した土地ということらしく、漫画専門の古書店「まんだらけ」を中心に、アキバをコンパクトにショッピングモールにまとめあげた感じだった。とは言っても地元商店街とそれなりに共存状態にあって地域密着型のサブカルスポット風でアキバにはない魅力がありそうだ。カイカイキキプロデュースの「Hidari Zingaro」も3Fにテナントとして入ってるようなのだが残念ながらその日はシャッターが下りていた。そのかわりお隣に超マニアックなイケナイお店発見。また行ってみよ〜。