Jin Nakamura log

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mtg

定例境内アート会議で小布施へ。アート部門来年はインスタレーション等の展示を主体としたエリアと販売ブースを分けることになりそうです。以前からそうした要望はありはしましたが参加人数の増加と表現の多様化にともない数年前にまずはアート部門とクラフト部門を分け、さらに今回いってみれば表現エリアと販売エリアをさらに細分しようと言うわけです。というわけで本堂前の空間はかなりストイックな雰囲気になりそうですが、これも小布施流。やって考えようということです。*写真は会議前に寄った、境内アートにも参加してくれている『Biondy Chopper 作品展』(アートスペース FLAT FILE)ワークショップ風景。明日までです。

フライヤー2題

左がチチ。右が大学生の次男クン制作。

まず左、第2回信濃追分「ホンモノ市」(本とアートのお祭りです)の紹介から。10月9日(日)+10日(月・祝)軽井沢追分宿旧脇本陣油屋の庭とギャラリーにて今年も開催します。昨年きのこ祭りと近くだからという安易な理由で参加したら以外と楽しかったので今年から積極的に関わることにした次第。軽井沢追分地区は旧軽井沢や軽井沢駅南側のアウトレットショップエリアなど近年の急速な開発から全く無視されほっとかれた地域です。おかげでそうしたメジャーエリアが失ってしまった昔懐かしい大人な軽井沢の雰囲気が今なお残る最後の軽井沢といっても過言ではない…ような気もする…少し。ま、そういうわけでただ今出展者募集中です。詳細問合せは追分コロニー+募集要項ページへ。

で、問題の右。ようわからんがヤツが寝起きしている善光寺門前桜枝町アーティストインレジデンスにて行われる「哲学カフェ」なる告知。8月27日(土)15:00〜16:30参加費300円(たぶんお茶付)貧乏人無料とある。テーマは「政治」。なのでキャッチアイテムは三島由紀夫なのか…本人が三島など読んでいる姿は一度も見たこともないが。ま、それはいいとしてこの芸風は……。

盆明け

ココ数日の雨で気温は一気に5℃以上さがり山麓は確実に秋の気配…といいつつ残暑はあるのか?さて盆明けからはじまっている「現代作家茶碗特集」(日本橋三越本館6F)にお茶碗を出展しているので顔を出しつつ打ち合せなどしつつ東京日帰り。それに先立つこと早朝6時半、風呂猫板東氏の車に便乗し山麓を出立…3時間後上野“東博”の前に横付けで下ろしてもらう(なんとぜいたくな…)「空海と密教美術展」9:30開場ジャストタイミング。前半は聾瞽指帰(ろうこしいき)空海真筆など資料編を中心に堪能し、途中グッズコーナーで以前iijimaさんに情報をもらった“祈りの手絵巻”を買う気満々でしつこく物色したのだが売店のお兄ちゃんにもクビをかしげられ、結局彼女に現場からケータイで確認したところグッズ化されているというのは僕の先走った思い込みであることが判明しがっかりしつつも楽しみな立体系が待つ第二会場へ。多くの見るべき仏のなかでも、かつて平安の世に羅生門の楼上から侵入者に睨みをきかせていたという兜跋界の毘沙門像には仏像彫刻が日本化される直前の異国情緒が多分に残り魅力的であった。今回で三度目の対面となる本展メイン企画「東寺立体曼荼羅選抜チーム」は「阿修羅展」の時の展示方法と全く同じで見やすくはあったが流用したの?感が否めずもう一工夫ほしかったかな。ただ今回の展示で一つ気がついたが等身大以上の仏像は上から見た方が迫力があるような気がした。本来は下から見上げるものなのだが…なぜだろう。

3連休

先週末は昨年参加したアートイベント「三原谷の風まつり」の開催地・兵庫県豊岡市桑野本より地元の主要町民4名様御一行がはるばるこの浅間山麓へ。再会を喜び合い軽井沢追分などを散策した後急遽そのまま酷暑の長野市へ移動。せっかくなので国宝善光寺に参詣。折よくお上人様の「お数珠頂戴」にめぐりあわせ案内人も含め不純なオッチャンら6名石畳の参道にひれ伏しケガレを浄化(されたつもり)。さらに山門特別公開に乗じて普段は許されない楼上にのぼり文殊菩薩に会い、輪王寺宮筆の「善光寺」の通称「鳩字の額」脇から長野市を遠望などしてジモティながらいっしょに旅人気分満喫。その後僕らは別行動にて小布施町へ移動。美場テラソ+境内アート会議などを経て後、長野市一の歓楽街・権堂にて再びオッチャンらと合流、今年度企画に向けて(今年も参加するのだ!)さらに親睦を深める。翌日再び軽井沢に移動し17日から企画がスタートした軽井沢TOPOSオープニングパーティーに参加。なんかめまぐるしい3連休であった。

仕事場

米林雄一展〜宇宙につながる彫刻」(2011,9/23〜10/11おぶせミュージアム・中島千波館)取材のため小布施町にあるアトリエへ。だいぶ以前になるが「境内アート」で一度だけ制作した冊子メディア「藝祭縁起」でも作り手の“仕事場”に注目して編集したことを思い出す。生まれいづるブツはもちろん魅力的なのだけれど、それが生み出された環境の方に多分に興味がある。作家の脳みそといういか胃袋というか…そんなナマナマしいものをのぞいちゃうようなものだからさ。散らばっている道具や材料の破片、意味不明なメモやドローイング…それらは作家にしかわからない(もしかしたら本人にもわからない)潜在意識のカケラ…そして未消化なナニカ。作品とは別モノの魅力にあふれている。いずれまたそんな特集を組みたいものだ。*写真は小布施町にある先生のギャラリー兼アトリエにて。手術用の払い下げ照明器具や彫刻家ならではのチェーンブロック等が存在感を放つ。

夏の界隈

開催中の個展「海幸山幸ぐらふぃかる。」、地元長野で久しぶりということもあってか2日のオープニングパーティーは、お暑い中ホントたくさんの方々に来場いただき有り難いかぎり。この場をかりて御礼申し上げます。

さて会場のFLAT FILEは定額山善光寺門前界隈、表参道をはさんで西側の路地にある。南北に走る小道には夕方になると向かいの味噌蔵の土壁を伝ってまったりとした涼風が吹き抜ける。この界隈は最近30代くらいの若い世代がこうしたアートスペースや本屋、カフェなど古い建物などをリノベーションしながら門前という古風な土地柄のなかで新しい文化を醸し始めている。特に「電子書籍」が話題の昨今にあって個人書店が同時期に3件もオープンした。活字・紙モノ大好き、デジタル(使うけど)そんなに好きじゃない…人間にとってはうれしいニュース。そのうちの1件「ひふみよ」。古書+カフェ。1Fの古書をもちこんで2Fのお座敷カフェでお茶できます。夏(梅雨開けしてないけど…)の午後アッシュアールのオーナーIさんに連れられて。彼女はオーガニックビール、僕は車なので氷たっぷりのジンジャーエール。涼は扇風機、エアコンなし。昔の夏ってこんな感じだったかも…。そうそう実は「ひふみよ」さん、境内アートにも「一箱古本市」で出展されてたんですね。その節はどうもでした!

個展開始

FLAT FILE個展「海幸山幸ぐらふぃかる。」始まっています。本日7/2,14:00〜お気軽オープニングやってます。お出かけください。

package design

このところうつわの箱は評判が良いのでリメイクダンボールと決めていたが、さすがに「茶碗」のパッケージまでダンボールってのは少々気が引けるので桐箱を発注することに。でも普通じゃないヨ…だって中身が「当世楽中埒外圖碗」。というわけで左試作中の圖。和のパッケージングってなかなか面白し。