Jin Nakamura log

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starting line

下地+下絵がやっとできた。ここまではまずまずなんだが問題はこれからだな…。生来のイイ加減さを悔い改める時がきたということになるか、はたまた結局「こんなんでイイんじゃね…」ってなっちゃうか、やってみなくちゃわからない。いずれにしてもあまり萎縮せず描いてみたいけど。さて、来年出展が決まっている「アートフェア東京」(2011,3/29:内覧会、30〜4/1:一般公開)事務局よりの関係書類一式がギャラリーから届く。本来の制作とは別にこの年末年始あたりにクリアしなければならない諸々の事務的処理も同時進行で続きそうだ。今日は1日中霧の底のような天候で朝からまったく気温が上がらなかった。霧の風景もたまには幻想的でいいけど、さすがに終日だと少々気も滅入る。でもがんばってダルマさんみたに着膨れしてお散歩はしたけど。

下地

[bodhisattva-如意]のパネル下地+背景色のシルクスクリーン工程に立ち会う(制作:モアブ・エディション)。背景に関しては筆あとのない均質な面をつくりたくて今回の依頼となった。6回ほど塗り重ねてもらってるが、パネルの木質感が思ったより白地の裏側に感じ取られ想像したような無機質感には至らなかったが、それはそれで面白みはあるので良しとする。無機質感への挑戦は次回への持ち越し課題となる。何事もアタマで考えてるようには進まないものだ。

books+exhibition

Eテレテキスト「仏像拝観手引き」…東京藝大の文化財保存学(同大学院保存修復彫刻研究室)の一木造り・寄せ木造り・脱活乾漆像の模刻制作過程が写真解説されてるの発見、即買。国立のしかも一応我が国芸術教育の最高学府の研究機関なのだからあたりまえのことかもだが、その恵まれすぎた研究・制作環境は羨ましい限り。国宝級の仏にさわったりできる特権とか与えられてるのだろうか…いいな。さて師をもたぬアウトローな造り手としては定朝以来の正当系譜をめざすか、下野遊行の円空・木喰的スタイルを探るか…ま、たぶんそのどちらでもないんだろうが最終的にはなんとか仏師としての仕事を残したいところ。

アミダサマ」沼田まほかる・著…初めて読む作家。タイトルにチトひっかかったてのもある。著者の主婦・僧侶を経てってplofileにも興味有り。一応カテゴリーはホラー・サスペンスということらしい。

明日から先日本焼き焼成した酒器の上絵付け作業に入る。

「第8回 クロッキー展」参加・ギャラリー 悠玄(東京・銀座)12/5(月)~ 12/10(土)11:00~19:00(最終日17:00まで)◎「クリスマスポケットアート展」参加・えすぱすミラボオ(東京・神楽坂)12月7日(水)~12月17日(土)◎「ART POTLUCK 2011/クリスマスギフト展」参加・元麻布ギャラリー佐久平(長野・佐久)12/8(木)~ 12/23(金)11:00~19:00(最終日・クロージングパーティー17:00〜)◎「アヴァンギャルドクロッキー展」参加・えすぱすミラボオ(東京・神楽坂)12月20日(火)~12月26日(月)…ってダイジョブか?…

制作中

他の部屋もざっと紹介しときましょうね。それぞれ僕が滞在中に撮った記録です。まだ初期段階ですね。現在はかなりの完成度のようです。一応製作期間は昨日まででしたが若干3名依然山にこもって以前制作中との情報有り。みんなよーやるゎ〜。

complete

完成形はこんな感じ。そうは言っても建築空間での表現ですのでディテールも含めて、ココでどんな夢をみるかは実際に泊まって体感してもらわないとなかなか伝えられるものではありません。正式なお披露目は2012,3月ということですが、スキーシーズンが始まりますので12/16からは要望があればプレでお泊まり可能ということらいしいです。お問い合わせはホテルジャパン志賀へ。*今回は珍しく本人たちが画像に登場してます。

回遊魚

つまるところ仕事は自分で増やしたのだ。目の前にいじっていいブツがあるとつい手が止まらない。つくづく僕らはアートな大海を泳ぐ回遊魚の如し(スミマセン…チトかっこよすぎデス)。創り続けないと…ま、死にはしませんがソレに近い性のようなものはあるようだね。カラダはヘトヘトになってるはずなのにどうも脳が言うことを聞かないらしい。Team NAKAMURAKEのメインテーマは4色(C=シアン+M=マゼンタ+Y=イエロー+K=ブラック)分版されたシルク版を重ね刷りのプロセスを見せつつソレ全体を作品にしていくという「スクリーンぐらふぃか」ですが、我がチームの隠し球・HALが担当するまさに隠し部屋(トイレ)は見逃せんません。*22日には2つのTV局からの取材もありました。

単位

どうも単位をまちがえていたらしい。残り5%の仕事を済ませばよいと麓のスーパーでミッションのヨーグルトや自分用のお菓子などを仕入れて余裕で再入山したわけだが、現場で僕らを待ちかまえていたのは残り5割り分の仕事量であった。途中から急変した山の天気はそんな不穏な成り行きを十分暗示していたのにも気づかずTeam NAKAMURAKEは3日前とはまったくかわってしまっている白い風景を進む…。

現場

立冬が過ぎ、3日前に降ったという雪は残っていたものの標高1500Mを越える奥志賀もこの季節にしては暖かく少々拍子抜けした感はあったが雪道の運転しなくてすんだのは助かった。それぞれの作家が概ね1週間の制作期間をとっているが、僕らのチームNAKAMURAKE/ナカムラジン+HAL+MOABE EDITIONは“段取り9割り”の制作コンセプトのもと、入山から2日間で仕事の95%を終わらせ19日午後8時前にはホテルの風呂をいただいて一旦下山する。もっとも実際にその9割りの段取りのほとんどはMOABEの水上氏が組んだものであったが…。下界(といっても僕の住んでるところもそんなに標高の差はない)で別の仕事を進めた後、僕は明日にでも残りの5%(案外ここが大事)を仕上げるために再び高速と山道を1.5時間車でとばして再入山する。先ほどベースキャンプに残る女性作家の一派から彼女らの美容と健康を守るため、途中プレーンヨーグルトを購入してくるようにとの重要なミッションがケータイメールに入る。さて制作現場の詳細はまたさらに報告するが以下さわりをご紹介。

studless

例年に比べてかなり早いんだけどスタッドレスタイヤにはきかえる。来週より制作が始まる“アートに泊まるホテルプロジェクト”のため、いつ降っても(雪ですヨ)おかしくないという志賀高原に登らなくてはならないのです。1970年代あたりに建てられたであろうホテル旧館の各客室をアーティストがなんとかしちゃおう…という企画です。Jin’s roomはモアブ・エディションの全面的な協力(代表で職人の水上さんが刷ってくれます…感謝!)を得て壁に直接CMYKプロセスカラーに分版されたシルクスクリーンを刷っていきます。制作風景はちゃんと記録しておきますので後日報告。プランはこんな感じ。

応募要項

毎年四月恒例の「境内アート」(2012,4/21+22)、近々募集が始まります(現在要項制作中)。本来なら11月11日募集開始なのですが、今年はギリギリまで企画内容の検討が続き多少遅れる見通しです。関係各位にはご迷惑をおかけしますが、これも手づくりのイベントながら少しでも良い発表の場を作れればとの実行委員会スタッフ一同の想いの現れと、ご容赦くださいませ。とはいっても11月末には要項発送が完了するものと思われます。あわせてサイト応募も解禁となりますのでそちらもご利用下さい。いずれにしましても詳細がわかり次第告知いたします。