Jin Nakamura log

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2人展だったんだろね?…DMをデザインしてるときから「アレ?」って。芸風もちがうしさ、少女と仏画だしな、しいていえば共通点はヒトガタ?…てそれもおおまかすぎるだろ。で、搬入時に今回の相方に聞いてみたところ(いまさらそれもどうかと思ったが)判明した理由は…そうだ企画者がじつはいたんだった。TOPOSディレクターM氏、忘れてた。数年前に場とアート表現をコンセプトに始まったTOPOSプロジェクト。その中のコラボ企画の一つとしてヤツが組んでいたのだが予定していた会場がなくなっちゃって企画は自然消滅。でもせっかくだから別んとこでやる?(この段階から僕らの自主企画)ってなってミラボオ、だったわけです。

てなわけで相も変わらずすべては忘却の彼方へ。でもまあいいんです、きっかけなんてなんでもさ。相方は震災以来再びちゃんと絵を描くことと向き合えそうな気配にたどりついたみたいだし、僕も3ヶ月もかかったけど菩薩を1枚なんとか仕上げることができたわけで。そうやって歩き始めた理由は忘れちゃっても、今歩んでる事実はココにある。過去も未来も無く今がある幸せってあるよね。刹那的って大切なことですよ。

会期中会場に足を運んでいただいた皆さまありがとうございました。先週搬入時かるく放射能鬱を罹患したと持ってましたがやはり調子にのりすぎた飲み疲れによる肝機能低下と判明して(自己判断)よかったです。さてこれからどうしましょう…とりあえず描き始めた弥勒を仕上げ、薪を割り、油やプロジェクトもいよいよ暖気運転終了、沙庭も来期に向けていろいろたくわえないとだし、境内アートもいよいよ10周年に向けて募集開始。そうそう、明日と来週はVIVAテラソも続くのです、とかとかね。お〜だいじょぶか…

bodhisattva 如意 2012/photo:Torico Printmaking Studio/Naoto Kimura

会場風景

搬入+初日+二日目から浅間山麓に戻るや全くの思考・行動不全に陥り、ぼくはコレを都下に滞る超化学物質に起因する放射能欝と命名し、クマのプーさんの如く「ぼくは何もしないをしてるんだよぉ〜」などとはさすがにつぶやかなかったものの、結果無為な二日ほどを過ごすことになった。しかし今思うにそれはこのたびの2人展直前の沙庭ギャラリートークパーティーより一日も欠かさずに続いた無節操な酒びたりの日々に因る単なる飲み疲れだと気づき、以後物忌みよろしく謙虚に肝臓を休め続けている。

というわけでアルコールもカラダからだいぶ抜けてきたところで開催中の展示会場風景などアップ。やっぱイイジマさんの絵はええわぁ〜

tamayura

NAKAMURA Jin+IIJIMA Yoko Exhibition [tamayura]
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10/16(火)〜25(木)11:30~19:00(最終日~17:00)
10月16日(火)は17時からオープニングパーティを開催いたします。
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ナカムラジンは永く内にとどめたBuddhismArtに向き合おうとする。
いいじまようこは一貫して少女たちのその切なき眼差しを描き続ける。
玉響◎連綿と続く時の中でヒトガタはタマシイの一瞬のイレモノ…
そのたまゆらのごとき一瞬に彼らが何を想い何を描くのか。
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えすぱす ミラボオ            
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-36-1 神楽坂ビル2F
TEL/FAX:03-6228-1884
E-mail:e.mirabeau@gmail.com URL:http://espace-mirabeau.blogspot.com/

初日

「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」いよいよ本日からです。5者5様、五人五色…なかなか見応えのある展覧会となっております。是非お出かけください!加えて常設コーナーリニューアルでイイ感じ。で、明日7日+8日は油やプロジェクトメイン企画「ホンモノ市」ですよ〜是非こちらもおみのがしなく!!!

油やプロジェクト本館1F油や回廊「ART PROJECT 沙庭」では本年度締めくくりの展覧会として10/7〜11/4まで5人のアーティストと1人のリトグラフ刷り師による協動企画「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」を開催します。
リトグラフ刷り師◎梅田明雄(梅田版画工房
イメージサイズ62×73mmのリトグラフ刷版に作家が直接描画し、刷り師が一作づつ丁寧に製版し10部限定の版画作品に仕上げます。画家・イラストレーター・造形作家等それぞれのジャンルで活躍する作家たちの個性的な表現と版画作品の魅力をお楽しみください。
10/13日(土)4:30より
上記参加作家+刷り師の梅田明雄氏によるアーティストトークを交えたギャラリーパーティーを開催いたします。
*パーティーのお料理担当は9月のお食事会でも好評をいただきました参加作家のひとりで料理人でもある玻那さん担当(油や回廊内「追分料理屋・蝙蝠共催)
*当日同じく油や回廊内スタジオトリコさんのご協力により今回のリトグラフ制作の記録映像も公開いたします。
 会場は沙庭+Torico Printmaking Studio同時開催予定。
【当日スケジュール】
4:30より映像を交えたアーティストトーク(30〜40分程度/参加自由・無料)
5:00過ぎよりギャラリーパーティー◎会費:2,000円(お料理+1ドリンク/定員20名程度/ご予約の方のみ)
*お酒はお好みで持ち寄りOK(というか大歓迎!)
*昭和の文豪も泊まった油やは15人まででしたら素泊まりの宿泊も可能です(要予約)。
一泊一部屋お二人以上でご利用の場合:3,150円(一人一部屋使用の場合:5,250円)
*翌日14(日)は秋の追分名物「きのこ祭り」が今年は中止になりましたので油やエントランスに導入された薪ストーブにて、きのこ汁のふるまいも予定しております。秋の軽井沢、おいしいお料理とアート語らいませんか。ご参加お待ちしております。

temptation

悪魔にタマシイを売ってはいないと思うのだけれど、もしかしたらかるくそんな魔的なモノと友好関係くらいは結んでるかもしれない…と思うフシがなくもない。ルシファーは絶えず不道徳な世界への誘惑を怠らないだろうし、そちらへの道筋がどれだけ甘美なものかをすでに知っている僕らは、容易に現実から浮遊しようとイメージの翼を広げたがる。そしてその能力なら多少はあるみたいだし…でなきゃ絵なんか描かない。

ただ誘惑がそもそも自分の内側からのものなのか、自分が生み出したモノから受ける二次的なものなのか最近その境界が混沌としていてオモシロイ。とは言え調子にのってると霊的な夢想に封じ込まれそうなのでほどほどにしとかないと…。そう思ったら精神もへったくれもない唯、物に凝り固まった冷徹さへのバランスに一気にシフトしてみるのも一興か。

でも両者は結局表裏、バランスの問題ではないのだろな…そんな気もする。

*recently books:「月山」森敦/しぶいでしょ。なんか読まなきゃ…て思ったのよ。西へのとびらは絶えず開いてんだけどやっぱ東北…だいじかも。

ボールはトモダチ

翼クンならそう言うところ。

アルミ版はトモダチ!…になれるんだろか…思った以上にやっかいなヤツだった。描画材も限られてるしな(さっそく道具のせい)。で、結局一日じゃできんかった。明日また公開制作の名の下に油や持ち込みだー。しかしなんでこんな絵になったんだろ、ふしぎだ。

描画開始

1日かけて下絵の転写作業。シャーペン握りしめつづけて指痛ってー。この後とき炭やらで描画してくんだけどできんのかいな?目立てされてるから多少のざらつき感があるが、そうは言っても金属版、紙に描くような筆先に馴染む感じがない。方法は2つ、ソレとお友達になるか、強引に克服しちゃうか…今のところとても気負ってるので後者を選択の予定だが、また途中でま、いっかってなって、やっぱトモダチになろーよーって言いだすかも。

中旬メドに描画終了をと作家各位に伝えてあったのにもかかわらず、ゴメンナサイ。私今日からアルミ版に向き合う…といっても本日は下絵制作のみでおわっちゃった。明日以後2日で完成させて月曜には梅田氏に手渡す予定。…しかしあらためてでかいな版面、普通のタブローだったらさほどでもないんだが版画となると描き応えが…ま、がんばりますワ。