Jin Nakamura log

ホンモノ市

いよいよ今日・明日(10/9・10)と追分ホンモノ市です。

古書とアート・クラフトのお祭りです。

9日は名物「きのこ祭り」も。

お待ちしてます!

もちろん参加いたします。今回はめずらしく器などを中心にちょこっとね…。

答え

二段目右写真(左拡大)が「LOVE LETTER PROJECT」野中克樹氏作品です。ちなみに他の写真を解説しますと…上段左:伊参エリア旧五反田小学校入口のコンクリート基盤/上段右:伊勢崎町エリア旧国鉄貨物をシンメトリーに配置して建てた地元おじさんの作業場/二段目右:伊勢崎町エリア旧廣盛酒造外観風景/二段目中:伊勢崎町エリア左官屋さんちの作業場にあったエセ盆栽とお多福のお面のビミョーなコラボ/三段目左:伊勢崎町エリア旧廣盛酒造内展示スペースアルミ窓枠に太陽光が芝生に反射してできた不思議なヒカリの輪郭/三段目右:伊勢崎町エリア田中木材敷地内に埋まった錆びた缶/下段左:沢渡温泉エリア旧大岩第四分校付近の六角形の鳥小屋内に増殖した植物/下段中:伊勢崎町エリア商店街で見つけた異様に光々しい大黒恵比寿/下段右:伊参エリア伊参スタジオ教室内にいくつも存在した妙に気になる緑色に塗りこめられた瓢箪。という具合です。まだまだ掲載されない興味深い物件が数多あるわけですが、2年後は「勝手にアート認定委員会」を非公式に結成し“これはもはやアート!”認定シールを自主制作して貼ってまわろかなと考えたりしてます。「見立ての美」というわけです。迷惑でしょうか…。

以前画家の友人たかはしびわ氏も出展(作品がエロ過ぎて一部展示室閉鎖という武勇伝を持つ)していた中之条ビエンナーレに。群馬県の山里の温泉郷広域に点在するエリアの内、時間に限りもあったので今回は中心部の伊勢崎町エリア・伊参エリア・沢渡温泉エリアの3ヶ所を巡る。幸い天候にも恵まれ秋深まる山里にその土地ごとに潜在する磁場力と共鳴しようとする作家たちの作品を、時に感心し、時にツッコミを入れ、また時に?マークでノーミソを満たしながら鑑賞したりするわけですが、こうして提供された芸術作品にどれだけの価値あるいは評価が伴われているかはひとまず置いといて、そうした試みにどれだけ“面白み”を感じられる感性と経験が鑑賞者に備わっているかどうかがこのアソビの満足度を左右してしまいますね。で、この“面白み”とはむか〜し古典で習った“をかし”とかあるいは日本料理などで言うところの“うまみ”とかそういった感覚に近いような気がしています。まあ芸事ですから襟を正して研鑽を積んで見えてくる世界もあるわけだろうけれど、ミソ汁のダシみたいに日常的に自然と体(舌)で覚えてしまう機微…だけどそれは世界に誇れるとても豊かな味だったりする…のようなものもあるわけで、アートもそんなミソ汁的日常になればよいな思ったりします。

*当日は200枚以上のアート的風景を撮影してきましたが、あまりに多すぎてどれをピックアップか迷ったあげく、そんなの公式サイトをみればわかることなので参加作家の作品とは無関係な僕の琴線に触れた中之条風景のみをアップすることにしました。ただし中に一点だけ今回の参加作家の作品がまぎれています。さてどれでしょう?

irodoriya.

10/1(土)〜10/23(日)渋谷のirodoriya.さんで器の個展です。変質的に(?)描き込んでいるため、なかなかたくさん作れず、特定のお店に常設ができないでいます。いまのところこうした企画展のみが器の作品発表の限られた場となっておりますので、この機会によろしかったらお出かけください。15日には顔を出そうかなと…。よろしくです。それにしても正月でもないのにめでたそうなDMでしょ…ま、自分でデザインしたんですけどね。

瀬戸

招き猫発祥の地と言われる瀬戸で16回目を迎える「来る福招き猫まつり」。以前日本橋丸善でもご紹介した「九谷ヌーヴォー招き猫」企画展での参加でした。実はこのイベント、10年ほど前に「セラミックアート展」という企画で参加していたのでした。一回目の企画展では横尾忠則氏も参加していて歴代参加作家の作品は新世紀工芸館に展示されています。17歳の頃に憧れた作家と同じ展示室に作品が並んでいるのでまことに光栄なことです。さて、お祭りの風景は写真のような感じ。ベルギー・イーペルの猫祭りなみに2足歩行のネコたちがニャーニャーいいながら街を闊歩してます。2日間で10万人くらいは来場してるんじゃないかな。とにかく見所満載なので次回は作家としてではなくお客さんとして訪れたいものです。*現地で知り合いになった作家の小澤康麿氏の仕事場にもお邪魔しましてヤキモノ産地の雰囲気も堪能した次第。

冬となり?

たしか「冬隣り」は俳句の秋の季語だったような…。猫まみれの瀬戸から中央道を飛ばして4時間弱。なんとか25日中に帰ってくると部屋には石油ストーブに灯がともりトイレには旬の吾亦紅が一輪といった山麓900Mの風情。確実に秋は深まってます。そこで一句

吾も亦 紅なり君の ほほ染めて…

実はこの度、句会に参加することになったのです。初回は当季雑詠「秋」の季語使用というルール。なんかろまんちっくな句を詠んでみたくなったのさ…。

瀬戸の報告は後日。

*そう言えば最近よくひとからTwitterとかフェイスブックをやらないのですか?となかば強要に近いかたちで誘われることが多々あるけれど、どうせ文字数に限りがあるのなら制限17文字のHAIKU Twitter(HAIKU bookでもいいよ)なんかがあったらやってみてもいいかな…。

奉納

神楽坂「長月十五夜観月会」無事に会期納まりました。期間中参会いただいたみなさまには心より御礼申し上げます。またわざわざ足を運んでいただいたのにもかかわらず、作家の都合不在でお会いできなかった方々には大変申し訳なく思っております。最終日作家友人(に、させてもらってます)日本画家・生井巌氏尺八による観月会奉納演奏のもようを画像アップしまして納めのご報告とさせていただきます。ちなみに氏は画家でなかったら虚無僧になりかたかったそうです。病気治療(呼吸法)のため始めたとのことでしたが、なかなかの腕前でやはり和楽器というものはよいものです。ちなみに_2,ギャラリー前の赤城神社参道は秋祭りでしょうかご覧のような賑わいでこちらも威勢のよい神輿が奉納され最終日に華をそえられた感じで(勝手にそう思って…)うれしいかぎり。ちなみに_3,事情により急遽個展というかたちになりました「長月十五夜観月会」ですが、来年もこの会自体は恒例として開催作家が“友だちの輪”的に引き継がれることとなりました。ということで2012年秋は友人の彫刻家・神林學氏がやってくれるとも!!

月すむ空にあくがるる

今年の中秋の名月は六年ぶりに満月となったそうな。件の「長月十五夜観月会」開催中。祭壇はこんな感じ。団子はメレンゲ、御神酒は月兎の和製マッコリ+清酒「神楽坂」。四方神は九谷ヌーヴォーの招き猫で、ススキと吾亦紅は琉球泡盛久米仙の一升瓶に。いつしか升のお賽銭箱が勝手にととのえられ、さてさて善男善女何を月に願うのか…こころの果てを知るよしもがな。

*急遽開催となりましたオープニングパーティー、足を運んでいただいたみなさまありがとうございました。いつも素敵なお料理をOkumuraさんありがとう!

*recently reading:「伏」桜庭一樹/「復元・幻の大寺院〜新薬師寺の謎に挑む」NHK出版(いずれも図書館)「東京奇譚」村上春樹(再読)

美場テラソ9/3

まちとしょテラソにて隔月で開催してますアーティストワークショップ「美場テラソ」。今回はリトグラフのプロの摺り師・梅田明雄さんを迎えての2度目の講座「木版リトグラフ」〜平らな版画。版を彫るのでもなく引っ掻くのでもなく水と油の反発する性質を利用するこの方法では手描きのような版画を刷ることが可能。前回の木版リトをさらに発展させた講座〜。というわけで今回も楽しゅうございました!*次回11月5日(土)も同じリトグラフの講座。今回の講師がプロの摺り師の方だったのに対して次回は作家の近藤英樹さんにお願いします。また違った視点からのワークショップとなることでしょう。ご参加お待ちしております!