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10/16〜の2人展(神楽坂・E・spase Mirabeau)のDM撮影用作品が未完である(汗)…どうしよ。途中で撮っちゃおうか、今回相方のいいじまさんのもまだ変わるかもっていってたし。菩薩の光背、金箔にしときゃ早かったんだけどついあの胎蔵界曼荼羅の大日如来みたいなマーブリング仕様(なんてんだろ専門様式用語?)にしたくなっちゃってさ。ここだけでたぶん一週間ほど留まってるな。急遽参加の10月沙庭企画「Lithograph-Black & White 5-Artists 2012」の描画もまだ手つかずだし…(汗×3)。構想は済んでるんで描き始めれば早い…だろう、早いと思う…たぶんはやい…。ただ以来作家各自かなり苦戦してるもよう。やはりイメージサイズでかすぎた? とはいえ皆さん超えられない壁ではないでしょう、楽しみー。

さて上記企画展中10/13(土)に、なんとなく企画してみたものの思いのほか内容がオモシロそうなので関係各位と協議の末、急遽アーティストトークを開催することにいたしました。詳細はまた後日告知しますが夕方から。お料理会(パーティー)や制作映像もご覧いただけるような企画も計画中なのでぜひみなさんお出かけを!

周知の諸兄も多いかと思われますが、信濃追分文化磁場「油や」は7/21におかげさまでGRAND OPENしております。オープン準備等で多忙を極め…などという言い訳も通用しないほどにそろそろ10日も過ぎようとし、いいかげんにblogも更新せねばと、オリンピック男子サッカー1次リーグ最終戦を1時間後にひかえ久々に新規投稿。(この後油やVIPルームパブリックビューイングにて観戦予定)取り急ぎまずは記録しておいた館内photoを公開しておきます。明日からはまたボチボチと書いていきますね。

7/21(土)よりの油やグランドオープンにあわせたART PROJECT 沙庭のOPENING EXHINITIONの内容をお伝えします。

神林學「人体」◎主な展示会場:油や本館1F・ART PROJECT 沙庭

佐藤比南子「気配を包む」◎主な展示会場:油や新館1F・蝙蝠(奥の部屋)と本館東側の屋外*フェルトを使用したインスタレーションです。

いずれの展示も7/21(土)〜8/26(日)の土日のみが基本ですが夏のトップシーズンなど臨時に営業する場合がありますので、当サイトか油やプロジェクトサイト、Face Book等でご確認ください。

GW特別企画5日目

5日間もお店番をしてるってことです。ほとんど見ず知らずの人が入ってきます。ギャラリーというお店だからあたりまえです。いわゆるコミュニケーション能力はあるほうだと思うんですが、人が入ってくると、なんか自分でもおかしいほどドギマギしちゃいます。もちろん来てくれてうれしいんですけど。勇気をだして(笑)声かけたりするとけっこう皆さんアートをネタに楽しく話してくれたりして…やはりベースがあるっていいなと思ったりしてます。ギャラリーの経営など全く経験がないわけですし、作り手としての仕事も同時に抱えてるわけでしばらくは試行錯誤が続くでしょうが、いずれ答えのない世界。いつもの通りやって考えればいいじゃない…てことで皆さんあたたかく見守ってくださいね。

で、今回の特別企画は残すところあと1日です。ちょっとドギマギしてるナカムラに出合いたい方はお出かけくださいませ。

ART PROJECT 沙庭_2

で、こんな感じです。

なかなかよい雰囲気ではないかと…。本日も雨の中ぼつぼつとみなさんお立ち寄りいただきました。気が向いたら[bodhisattva-如意]公開制作しております。Artist shopコーナーもじゅうじつ! 明日からは自家焙煎によるこだわりのカフェ猫町珈琲店もOpenです。5/6まで(11:30〜17:00)。是非おでかけくだい。

二人展

タイトルは「天地化身」。GAKU氏のアイディアです。どういう意味かというと…それを僕がこれから考えます。さて大変遅くなりましたが年賀状をいただいた方々、ありがとうございました。時節柄鏡開きも過ぎたという本日以下二人展ご案内を、お年賀に差し替えさせていただきまして発送した次第。思えば年をまたぎ、連日10時間ほど筆をにぎって(にぎったままボーっとしてたりもする)いるにもかかわらず、あまりに筆が遅く、あわよくば二人展に間に合えばなどといい加減なスケジュールを虚構してみたもののムリなものはムリ。10日目を過ぎたところで緊張の糸が一気に緩み(キレてはいません…ちょっとだけゆるんだのね)この2日ほどの筆休め也。…以上お年賀の返信遅延のささやかな言い訳とご理解いただいて結構。ということで今年もあらためてよろしくです!

以下展覧会情報

神林學×ナカムラジン「天地化身」1/23(月)〜2/4(土)ギャラリー・オカベ(東京・銀座)初日1/23,5:00pmよりオープニングパーティー/篠笛奏者・ことさんのミニコンサート/6:00くらいから。

仕事場

米林雄一展〜宇宙につながる彫刻」(2011,9/23〜10/11おぶせミュージアム・中島千波館)取材のため小布施町にあるアトリエへ。だいぶ以前になるが「境内アート」で一度だけ制作した冊子メディア「藝祭縁起」でも作り手の“仕事場”に注目して編集したことを思い出す。生まれいづるブツはもちろん魅力的なのだけれど、それが生み出された環境の方に多分に興味がある。作家の脳みそといういか胃袋というか…そんなナマナマしいものをのぞいちゃうようなものだからさ。散らばっている道具や材料の破片、意味不明なメモやドローイング…それらは作家にしかわからない(もしかしたら本人にもわからない)潜在意識のカケラ…そして未消化なナニカ。作品とは別モノの魅力にあふれている。いずれまたそんな特集を組みたいものだ。*写真は小布施町にある先生のギャラリー兼アトリエにて。手術用の払い下げ照明器具や彫刻家ならではのチェーンブロック等が存在感を放つ。

夏の界隈

開催中の個展「海幸山幸ぐらふぃかる。」、地元長野で久しぶりということもあってか2日のオープニングパーティーは、お暑い中ホントたくさんの方々に来場いただき有り難いかぎり。この場をかりて御礼申し上げます。

さて会場のFLAT FILEは定額山善光寺門前界隈、表参道をはさんで西側の路地にある。南北に走る小道には夕方になると向かいの味噌蔵の土壁を伝ってまったりとした涼風が吹き抜ける。この界隈は最近30代くらいの若い世代がこうしたアートスペースや本屋、カフェなど古い建物などをリノベーションしながら門前という古風な土地柄のなかで新しい文化を醸し始めている。特に「電子書籍」が話題の昨今にあって個人書店が同時期に3件もオープンした。活字・紙モノ大好き、デジタル(使うけど)そんなに好きじゃない…人間にとってはうれしいニュース。そのうちの1件「ひふみよ」。古書+カフェ。1Fの古書をもちこんで2Fのお座敷カフェでお茶できます。夏(梅雨開けしてないけど…)の午後アッシュアールのオーナーIさんに連れられて。彼女はオーガニックビール、僕は車なので氷たっぷりのジンジャーエール。涼は扇風機、エアコンなし。昔の夏ってこんな感じだったかも…。そうそう実は「ひふみよ」さん、境内アートにも「一箱古本市」で出展されてたんですね。その節はどうもでした!

現代作家茶碗特集

表題の企画展(2011,8/17〜30 日本橋三越本店6F美術工芸サロン・アートスクエア)参加依頼あり。現代陶芸界で活躍される35名の諸先生方の末席に加えささせてもらう。しかもテーマは「茶碗」、だいじょうぶかな…。チト不安もあるが楽しみなお題でもある。

以前岐阜の画廊から僕のサイトをみて展覧会のオファーをいただいたことがあった。どうやら“エセ古伊万里的芸風”が大層気に入ってもらったらしい。わざわざ長野まで出向いていただき、初対面の折りいろいろ話を伺っているとオーナーは業界ではかなり名を馳せた骨董商であり、また茶人でもあった。一時は国の無形文化財有資格者でもあった高名な陶芸家・加藤唐九郎を招いた茶会なども主催した御仁であるという。加藤の名と茶会と聞いて一冊の本を思い出した。季刊「銀花」61号・特集◎唐九郎のいる茶会(1985刊)。この特集記事に青年時代の画廊主が唐九郎と席を同じくしている写真が載っている。そしてたまたま僕はその本を持っていた。岐阜は茶の盛んな場所である、加えてオーナーもかような茶人である…さらに中途半端に茶の湯にも興味もあり…で、無謀にも(今思うと汗)個展用の作品のなかにいつくか「茶碗(少なくとも本人はそう思って作った)」を入れて岐阜に発送したのだ。

結局それらの“茶碗のようなモノ”はすべてバックヤードにしまわれ会期中展示されることはなかった。「呑み終わったあとの見込みの景色が美しくない」というのが理由だったと記憶している。朝鮮半島で日常雑器として焼かれていた「井戸茶碗」の如きを茶人は「わび」の美意識をもって見立てる世界。少々乱暴な言い方をすれば、どんなモノでも凹んでさえいれば多少のことは目をつむって後は茶人なる方々がなんとか見立ててくれるのだろう…などと思っていたフシがあったかもしれない。

ナカムラくんは「茶碗」なんかつくらなくていいよ…と言われ、その場で主(あるじ)自らの手で李朝の平茶碗にてさらっと立ててもらい、僕は無作法なしぐさでお茶をいただいた。5年前の話である。

さて、ホンモノの茶人に「つくらなくていいよ…」と言われたが依頼が来てしまったのだから仕方がない。あれから5年が経った。この件に関してなんの進歩があったかと問われればまったく心もとない。とりあえず「見込み」らしきものはつくろう。あとはやっぱりつくりたいようにつくろうと思う。そして恥をかいたらまたそのとき考える。楽しみである。