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bodhisattva-弥勒

現在兜卒天で修行中といわれる梵名マイトレーヤと言われる菩薩を描いてみた。なぜふいにこの菩薩を描こうかと思ったのか定かでないが、たまたま今日本棚に積まれている1960年代に発表された光瀬龍のSF小説『百億の昼と千億の夜』を萩尾望都が漫画化した1冊を見つけパラ読みしていると、出家したシッタータ(釈迦)が阿修羅王(なぜか少女である)と会うことを決意し、その後「弥勒」による“救い”の真相を確かめるため連れ立ってTOVATSU-Cityの地下へ…というシーンが。結局「弥勒」が何者かというこについては兵庫から戻ってからちゃんと再読してみたい。

というわけで明日から兵庫・豊岡です。なんとなく描いてしまった[bodhisattva-弥勒]は会場の大森小学校に新幹線に乗っていっしょに来ていただきます。来年早々の2人展ではもう少し存在している世界観を明確にして着彩して仕上げたいと思ってます。

いろいろいろ

まったく芸もなくひねりもないタイトルが示す如く10月は余裕のない日々が続いている。まず2日「アートに泊まろうプロジェクト」志賀高原・ホテルジャパン志賀プレ展示。3日は先に報告した通り中之条ビエンナーレへ。8日:信州諏訪酒造メーカー五蔵主催による「上諏訪街道呑みあるき」に参加(これは日本酒好きにはタマリマセン!ホコ天でもないのに500Mほどの国道にぐい呑みを片手にした酔っぱらいがあふれます)。続いて9・10日:第二回追分ホンモノ市(写真参照)に参加。今年は軽井沢追分宿の歴史遺産・旧脇本陣「油屋」新館と旧館の一部+庭を会場として2回目とは思えぬほどの盛り上がりをみせました。*「油屋再生プロジェクト」についてはコミッティーとして参画することになったので、こちらは追々新規サイト(制作中)等で経過をご報告していく予定です。その間に渋谷円山町irodoriya.さんにて紋様解体新書・うつわ展を開催中。14・15日は会場へ。合間を縫って2012年度脇田美術館キッズワークショップ及び境内アート東京事務所企画会議。で、今週末は兵庫県豊岡竹野町のアートイベント「三原谷の風まつり」参加。現在インスタレーション作品制作中…なんとか間に合うか…。そのあいだに句会に参加することになったので選句・披講などもしてたりして…ホントいろいろでしょ。

ホンモノ市

いよいよ今日・明日(10/9・10)と追分ホンモノ市です。

古書とアート・クラフトのお祭りです。

9日は名物「きのこ祭り」も。

お待ちしてます!

もちろん参加いたします。今回はめずらしく器などを中心にちょこっとね…。

答え

二段目右写真(左拡大)が「LOVE LETTER PROJECT」野中克樹氏作品です。ちなみに他の写真を解説しますと…上段左:伊参エリア旧五反田小学校入口のコンクリート基盤/上段右:伊勢崎町エリア旧国鉄貨物をシンメトリーに配置して建てた地元おじさんの作業場/二段目右:伊勢崎町エリア旧廣盛酒造外観風景/二段目中:伊勢崎町エリア左官屋さんちの作業場にあったエセ盆栽とお多福のお面のビミョーなコラボ/三段目左:伊勢崎町エリア旧廣盛酒造内展示スペースアルミ窓枠に太陽光が芝生に反射してできた不思議なヒカリの輪郭/三段目右:伊勢崎町エリア田中木材敷地内に埋まった錆びた缶/下段左:沢渡温泉エリア旧大岩第四分校付近の六角形の鳥小屋内に増殖した植物/下段中:伊勢崎町エリア商店街で見つけた異様に光々しい大黒恵比寿/下段右:伊参エリア伊参スタジオ教室内にいくつも存在した妙に気になる緑色に塗りこめられた瓢箪。という具合です。まだまだ掲載されない興味深い物件が数多あるわけですが、2年後は「勝手にアート認定委員会」を非公式に結成し“これはもはやアート!”認定シールを自主制作して貼ってまわろかなと考えたりしてます。「見立ての美」というわけです。迷惑でしょうか…。

以前画家の友人たかはしびわ氏も出展(作品がエロ過ぎて一部展示室閉鎖という武勇伝を持つ)していた中之条ビエンナーレに。群馬県の山里の温泉郷広域に点在するエリアの内、時間に限りもあったので今回は中心部の伊勢崎町エリア・伊参エリア・沢渡温泉エリアの3ヶ所を巡る。幸い天候にも恵まれ秋深まる山里にその土地ごとに潜在する磁場力と共鳴しようとする作家たちの作品を、時に感心し、時にツッコミを入れ、また時に?マークでノーミソを満たしながら鑑賞したりするわけですが、こうして提供された芸術作品にどれだけの価値あるいは評価が伴われているかはひとまず置いといて、そうした試みにどれだけ“面白み”を感じられる感性と経験が鑑賞者に備わっているかどうかがこのアソビの満足度を左右してしまいますね。で、この“面白み”とはむか〜し古典で習った“をかし”とかあるいは日本料理などで言うところの“うまみ”とかそういった感覚に近いような気がしています。まあ芸事ですから襟を正して研鑽を積んで見えてくる世界もあるわけだろうけれど、ミソ汁のダシみたいに日常的に自然と体(舌)で覚えてしまう機微…だけどそれは世界に誇れるとても豊かな味だったりする…のようなものもあるわけで、アートもそんなミソ汁的日常になればよいな思ったりします。

*当日は200枚以上のアート的風景を撮影してきましたが、あまりに多すぎてどれをピックアップか迷ったあげく、そんなの公式サイトをみればわかることなので参加作家の作品とは無関係な僕の琴線に触れた中之条風景のみをアップすることにしました。ただし中に一点だけ今回の参加作家の作品がまぎれています。さてどれでしょう?

瀬戸

招き猫発祥の地と言われる瀬戸で16回目を迎える「来る福招き猫まつり」。以前日本橋丸善でもご紹介した「九谷ヌーヴォー招き猫」企画展での参加でした。実はこのイベント、10年ほど前に「セラミックアート展」という企画で参加していたのでした。一回目の企画展では横尾忠則氏も参加していて歴代参加作家の作品は新世紀工芸館に展示されています。17歳の頃に憧れた作家と同じ展示室に作品が並んでいるのでまことに光栄なことです。さて、お祭りの風景は写真のような感じ。ベルギー・イーペルの猫祭りなみに2足歩行のネコたちがニャーニャーいいながら街を闊歩してます。2日間で10万人くらいは来場してるんじゃないかな。とにかく見所満載なので次回は作家としてではなくお客さんとして訪れたいものです。*現地で知り合いになった作家の小澤康麿氏の仕事場にもお邪魔しましてヤキモノ産地の雰囲気も堪能した次第。

mtg

定例境内アート会議で小布施へ。アート部門来年はインスタレーション等の展示を主体としたエリアと販売ブースを分けることになりそうです。以前からそうした要望はありはしましたが参加人数の増加と表現の多様化にともない数年前にまずはアート部門とクラフト部門を分け、さらに今回いってみれば表現エリアと販売エリアをさらに細分しようと言うわけです。というわけで本堂前の空間はかなりストイックな雰囲気になりそうですが、これも小布施流。やって考えようということです。*写真は会議前に寄った、境内アートにも参加してくれている『Biondy Chopper 作品展』(アートスペース FLAT FILE)ワークショップ風景。明日までです。

フライヤー2題

左がチチ。右が大学生の次男クン制作。

まず左、第2回信濃追分「ホンモノ市」(本とアートのお祭りです)の紹介から。10月9日(日)+10日(月・祝)軽井沢追分宿旧脇本陣油屋の庭とギャラリーにて今年も開催します。昨年きのこ祭りと近くだからという安易な理由で参加したら以外と楽しかったので今年から積極的に関わることにした次第。軽井沢追分地区は旧軽井沢や軽井沢駅南側のアウトレットショップエリアなど近年の急速な開発から全く無視されほっとかれた地域です。おかげでそうしたメジャーエリアが失ってしまった昔懐かしい大人な軽井沢の雰囲気が今なお残る最後の軽井沢といっても過言ではない…ような気もする…少し。ま、そういうわけでただ今出展者募集中です。詳細問合せは追分コロニー+募集要項ページへ。

で、問題の右。ようわからんがヤツが寝起きしている善光寺門前桜枝町アーティストインレジデンスにて行われる「哲学カフェ」なる告知。8月27日(土)15:00〜16:30参加費300円(たぶんお茶付)貧乏人無料とある。テーマは「政治」。なのでキャッチアイテムは三島由紀夫なのか…本人が三島など読んでいる姿は一度も見たこともないが。ま、それはいいとしてこの芸風は……。

Tシャツ畑

Tシャツ畑2年ぶりに参加。本当は十二神将BOYSを毎年一人づつリリースして12年続けて参加する予定だったんだが、なんかいつもエントリーし忘れているのです。今年もそのパターンだったんだが、こちらもやっぱり遅刻エントリーのSADAOYAJI氏とまちとしょ前でばったり遭遇して思い出し急遽スベリコミ参加と相成りヨカッタヨカッタ。2年分を取り戻そうと1回目の宮毘羅(クビラ)くんに続いて今回は波夷羅(ハイラ)くんと当サイトにキャラとして登場してるアートくんの2種応募。

live paint

こうした企画に携わっている喜びの一つはやはりアーティストとの出会いだろう。次から次へと沸きイズル若い能力は頼もしいかぎり。けして楽ではないが是非ともアートのチカラで生きぬいてほしいものであるね。境内でも気になる作家は何人かいたが今回はOZくんの技を紹介しておこう。