Jin Nakamura log

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2012 last sunset


なんとなく、ホントなんとなく「言葉」から少しだけ遠ざかってみようかななどと柄にもなくふと思い数週間。まるで回遊魚の如くword surfingをしてないと落ち着かないくせに…なので一旦logの波から離れてしまうとなかなか戻る波のきっかけを失ってしまったりするのはよくあること。こんなふうにしばらく留守にすると「ダイジョブか…入院か…」などと以前はそんな問い合わせもあったものだが特に体調に問題はない。ただ山麓はひたすら寒い。すでに深夜の−10℃は驚嘆に値せず、早朝−2℃くらいだと「今日はちょっと暖かいね〜」などとつぶやく始末。年齢のわりに皮下脂肪がたくさんある体質ではないがカラダというものはそれなりに順応するものなのだ。
夕暮れ散歩はできるだけしている。キレイな夕景を見たいがために日没30分前を見計らって家を出る。都会の空が狭いのはあたりまえだが実は田舎だってそうなのだ。ビルのかわりに木が高い。別に草原に住んでいるわけではないのでいつも広い空を眺めてるわけでもない。あれほど間近でそびえる浅間だってほとんど見ずに過ごすことの方が多いくらいだ。なので歩くのはもっぱら広大なレタス畑と決めている。iPoneからはKeith Jarrett/The Köln Concertヘビロテで。今年なにげに入った京都のカフェのBGMで30年ぶりに耳にして以来ライブラリーに入れている。たまたまドイツで録音されてしまった神懸かり的な旋律はその時の風景によくあうのだ。

僕は一応アタマでは地動説を理解してるのでこの時期太陽が南西に(八ヶ岳)に沈んでいく様子を眺めながら、これって自分が後ろ向きにまわっているのか…などと実感できない想像をしてみたりしている。

空は晴れてりゃいいってもんでもない。たなびく雲が夕日に染まるのは美しいし、重なる雲間からレンブラント光線が見えたりするのもいいもんだ。でも曇り過ぎもダメ。青空が閉ざされるのはやはり重苦しい。「見上げればつまらなき空神の留守」…そんな初冬もありました。その反動で「まつろはぬカミでみちたりカンナヅキ」
アートも最近美しくないものには全く興味をそそられなくなっている。美しさや心地よさは、芸術の本質とは全く無関係と説いたかの岡本爆発太郎氏には一笑に付されそうだが、そういう気分なんだからいたしかた無し。ソラがきれいだなと思えるような感覚であれば表現としてそれが風景でもヒトでも、抽象でも具象でも、エッチでも不道徳でも理不尽でもべつにかまわない…そんな程度のこと。ま、「美しさ」という命題に手を出すのはも少し先に延ばし年をまたぐことしよう。

そういえば最近ネコがきた。生後3ヶ月。ホント久方ぶりに家の中に子どもがいるような感じである。ヒトの子はお乳の匂いがするがね。さすがにそれはないが、みさかいないはしゃぎっぷりというかさ。その世話をケナゲにやいてる自分ていうかさ。

ともあれ2012はゆく。なにかと不思議な年であった。
明日からとりあえず何がかわるということもなかろう…と毎年そうおもうのだが、それでもナニカは起こっていくのだろうね。よき年に。

以上結局コトバのRebound…。

神保町再び

軽井沢追分7:30am/-6℃…東京神保町10:30am/10℃。ということで関越道3時間で気温差16℃、着膨れしたモノを一枚づつ脱皮しながら古書店見習い二度目のチャレンジ&リベンジで再び神保町古書会館に出没。前回は海千山千のプロの皆さまにさすがに全く相手にされず、全敗だったわけです(古書会館の市での買い付けは入札制なの)が、今回は多少学んだせいか少しだけ買い付け成功、おミヤお持ち帰りあり。前回もボウズだったとはいえ、全くトンチンカンな数字を入れたわけではなかったので感触はあったのです。で今回とれなかった山(一冊づつ買うシステムじゃない)もホントあと一歩なのね…僅差のは何十円の差とか。ただそこがプロの気合いの差なんだろね、なんでもさ最後の一歩が大きいわけよ。こういう世界にビギナーズラックはないの、あるのはキビシイ洗礼のみ。ま、ある意味ギャンブルみたいなもんですよ。しかもそういうかけ引きってあんまり得意じゃないのなー、たぶん結構ノーガード…読まれやすいっていうかさ。でも客観的に考えると気づかぬうちにかなりギャンブル的人生おくってるような気もしないでもない…が。

ところで神保町って楽器街でもあんのね、本に集中してんで今のところのぞいてるヒマないんだけど、その内ゆっくり弦楽器物色希望ナリ。