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東京

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やっと先日のワークショップの疲れが抜けてきつつあるところ、できれば上京は避けたかったんだが(もちろん暑いのニガテ)。友人の佐藤比南子氏個展にともなう撮影依頼ということで、日頃いろいろ無理を聞いてもらってるので勇気を振り絞り避暑地の駅から猛暑日の首都へ向う。会場は銀座1丁目奥野ビル地下。耐震的には問題有りな感じだが銀座ではかなり異質な歴史遺産的物件である。ギャラリーが多く集合していて建物だけでも一見の価値アリ。以下佐藤比南子氏個展情報。「旅するフェルト」
2010年8月30日(月)−9月4日(土)
12:00−19:00(最終日17:00)
巷房2&階段下
巷房 東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビルB1F
☎03−3567−8727

workshop

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軽井沢脇田美術館「夏休み ワークショップ 2010~軽井沢につどうキッズ・アーティストたち」やってきました。今回のテーマは「ぼくのわたしの物語~1枚の紙が絵本になる…さまざまな技法で大きな紙に絵をえがき、紙をおりたたんで、世界に一冊の本のできあがり!」です。 以前から本の”面付け”と”折り帳”に興味があって思いついたお題。このテーマは初めてだったので段取りとか展開の予想がなかなかつかずマジギリギリまで試行錯誤。軽井沢の美術館、芝生の中庭とはいえ強い日差しの中、キッズたちはよくがんばってくれたし、なにより楽しんでくれたみたいでよかった。
作家も長く続けていると、自分の仕事場の中で完結してるとホント楽で居心地がよいのだが、ひとたびこうした世界にほうりでる(自ら)と半端じゃないエネルギーをそそがざるを得ないので、経験を少しづつでも積んで来てるとはいえやはりクタクタ。でも確実に自分を成長させてくれると信じてるので機会があれば出来るだけチャレンジしようと思っているのです。
そしてモノをツクルこと大好き、美術大好きな子どもたちが、いつの時代にもこんなにいるのだと思うと本当に嬉しく幸せに思う。美術館担当者の方、サポートしていただいた皆様、ありがとうございました!

野焼き

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開館以来初めて入館してみた御代田町「浅間縄文ミュージアム」に付き合わされたという布石も、唐突にナンチャって縄文式土器を制作し始めたのも結局ヤツの夏休み開けの教育実習の教材研究であったことが判明した。縄文ミュージアムについては以前から気にはなっていて、学芸員らしき若者がたのみもしないのにショップの店員のように寄って来て丁寧に説明してくれるなど、積極的でなかなかサービスが行き届いていて感心する。展示デザインも見やすくセンスもよかった。さて出来上がったブツは以前彫刻家の二ノ宮氏らとトライした籾殻を使用した「蒸し焼き式」を、うろ覚えではあったが知ったかぶりをして伝授してやった。この方法は火の立ち上がる豪快さに欠けるという難点はあるが99%失敗しない。今回もいい感じの炭化とスス飛びの部分が混じり合い成功といっていいだろう。なにせ着火したら一昼夜ほっとけばいい…というのが楽。ムスコのを実験台にまずまずの成果を得たので次回は自分のシーサーなど焼いてみたいと思う。ちなみにもう一つのセメント舟は未だに制作意図がわからない。

帰省創作

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この時期、標高1000M近くココ浅間山麓より過ごしやすいところを探す方が困難(といっても今年はさすがに昼間は暑い!)なので真夏はあまり動き回りたくはないのです。そんな中、夏休み、あるいは盆休みでムスコたちが帰省中。そのうちムスコ2号(次男)が唐突にかようなモノを制作中。全長1.5M(重量?10kg)のセメント舟とエセ縄文式土器。その真意は?…

おぶせTシャツ畑 vol.3

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Tシャツ畑 vol.1にて十二神将BOYS「クビラくん」を制作し、その後12回連続参加で12キャラ完結の予定だったんだが、何故かここ2年エントリーのタイミングを逃し、参加できていない。お詫びもかねて来年はフライヤー、ボランティアで制作します!と宣言してきました。でも前回参加者にはメール告知してほしかったな…。8/8までです。是非お運びを! そして来年はみなさん是非ご参加を!*ちなみに久米繊のオーガニックコットンTシャツに自分のオリジナル絵柄をプリントしてもらって3,000円でエントリーできるという素敵すぎる企画ですヨ。

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理由は暑さだけではないと思われるが、なかなか更新ペースが上がらない当ブログ。そんな中、1通の暑中見舞いが届く。Blue Sky Project 2010…。同記されているBUN BUN PROJECTとの連動形体はよくわからないのだが、そういえばここ数年こんなふうにフィルムにプリントされたトンボ型のキリヌキが届いていた気がする。発送主はOBUSE Contemporaryでもお世話になった新潟の美術家・佐藤郷子氏。今回始めて気がついたのだがちょっとした組み立て式になっていて透明なトンボが台紙の上でゆらゆら浮くようになっている。台紙の裏には以下の文章(原文のまま)が…。
2006-2010 with1〜5/5(了)
5年をとりあえずの『区切り』としてスタートした『Blue Sky Project』。
それなら、5年かけて完結する作品にしようと思った。
●Bun bunに背負わせた文は、年ごとに連歌のように呼応させて起承転結とする。
●1作につき50部を作成し、30部は郵送で配布する。
●20部は会場で販売し、売上げはプロジェクトに寄付する。
こうして毎年、梅雨の時期には、会場展示の作品の他に配布用のBun bunのパーツを切り続けた。ある時は病院のベッド脇で、ある時は当番の会場で、そして今回は病院の駐車場で、
日常のこきざみな時間が、制作に結びつくのが面白かった。
おおよそ250個のBun bunが飛び立った事になる。
●withは5個揃う事で作品完成となる。
ふだん様々なメディアからなにげなく自分のてもとにとどく膨大なメッセージ。
あまりに数が多すぎて、あまりに日常すぎて、それが何を伝えたいのか、そもそもそれは本当に何かを伝えようとしているのかさえも気がつかないことすらあるような気がする。
それを感じて受け取る側の感性も問われそうな世の中かもしれない。
暑中お見舞いいただきました。ありがとう。