Jin Nakamura log

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薔薇の会

五月の頃なら「薔薇の会」。漢字で書くと何となく怪しい匂いがするが、それなりに健全にバラを愛でる集まりに数年前から参加している。丹精された庭とは洋の東西を問わず主のモノの考え方など想像されて興味深い。僕は個人的には幾種類もの見事なバラよりも、その庭の入口にある、さして大木でもない胡桃の木に惹かれている。別段、食用としての胡桃が特に好きという訳でもないのだが、秋になると地面に黒い油脂のようなものを滲ませながら、実を落とすその姿が羨ましく、我が家にも数年前に植えてみた。自分の背丈を若干越えた程度のその木は未だ実を付けようとはしない。
さて季節外れの「薔薇の会」当日、山麓は雪。車で2時間ほど国道を北上したあたりに、その庭はあるのだが、今回の参加メンバーは元女性社長(庭の主)、ギャラリーオーナーとその片腕、退官を数年後にひかえる大学教授、自称ニートの画家、自分は絶対ニートとは思っていない美術家、という面々。庭主手作りのつみれ汁などいただきながら、銘柄は覚えていないが誰かが差し入れた口当たりのよいシャンパンと新酒の「あらばしり」に心地よく酔いしれ、今となっては何を喋ったのかもほとんど覚えていない。ただ、たしか次回は句会と茶席があるらしい。研鑽を積むか。

境内アート小布施

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信州小布施「曹洞宗・陽光山玄照寺」にて毎年4月に開催されているアートフェス「境内アート小布施」。一足先にサイトからも申し込みが開始されていましたが、このほど2009年募集要項が出来上がり、関係各位に発送が始まりました。節目の5年目を過ぎ、来年は毎年秋に開催していた「小布施アート&クラフトフェア」と拡大合併し、アート・クラフト両部門の展示ブースを分け、それぞれの内容の充実を図ります。生活になじむクラフトも楽し、アートという”使えないモノ”の凄みもまた楽し。さらに参道では骨董市も開催され、例年の苗市と合わせてお楽しみください。もちろん各方面の作家の皆さん、ふるってご参加を!
*尚、近年参加者増加に伴い、恒例の禅寺大懇親会(80名)とお寺宿泊(60名)は先着順となっております。早めのご予約がおすすめ。ちなみにDMデザインはこんな感じです。

アガツマグン

12/08〜13 第5回クロッキー展◎ギャラリー悠玄 に参加。といっても東京での裸婦クロッキー会に参加できなかったので今回はネコで。といってもただいま我が家はネコ不在中なので嬬恋村の風呂猫さんちへモデルネコとの逢瀬へ。ついでに食事でもと誘われ、さらについでに草津の湯にもつかり、ネコを除く居合わせたヒト科の生き物4名で「久保田」の萬寿一升を心地よく空ける。
ちなみに群馬県嬬恋村は吾妻郡に在し、いにしえにヤマトタケルノミコトが「我が妻ヨ〜!」叫んだとかどうとか…。ちなんで地元では「キャベチュー」なる恥ずかしいイベントが毎年開かれるとのこと(地場産のキャベツ畑の真ん中で男女のつがいが我を忘れて愛を叫ぶらしい)。ただしこれらは全て聞きかじった断片的情報なのでどこまでがホントか責任は持たない。

Kyoto report 3

uzumasa.jpg京福嵐山線(通称嵐電)は四条大宮が始発。ホテルが目の前だったので朝食を一番に済ませ、8:00には駅に向かう。さすがに始発でこの時間帯だと非常事態の京都でも座れるのです。それでも改札から5分もすると満席。1両編成で「蚕の社」「帷子の辻」とか不思議な名まえの駅を通りながら、一部京都唯一の路面電車になったりしながら嵐山まで20分程度。バスでももちろん行けるのだが、なかなか風情があって好きなので嵯峨野方面へ出向く時はよく乗る。確かバスより20円安い。途中「太秦広隆寺」駅に仏像自販機があるとの情報を以前からゲットしてたので、マニアックな方向性だけに、まだ存在することを信じて途中下車。ありました…でもちょっと想像と異なる。ヒンドゥー系なのだ。それも真鍮鋳物性。やっぱフィギアは樹脂着彩だよね〜とブツブツいいながらも、一番和物っぽいのを購入。800円也。ま、一応記念ということで。もちろん久しぶりに国宝弥勒菩薩半跏像にもお会いしてきました。

Kyoto report 2

teien.jpg庭、京都。仏、奈良と言い伝えられて(個人的に)おります通り、やはりちがいますね、都の庭は。私のように野趣溢れ過ぎでしょっていう活火山山麓に暮らしていますと、落葉なんかもう風情を通り越して日々格闘です。写真のように、こうして惜しまず手を入れて掃き清められ、苔に木立の影が映り込む姿などどうですか。ずいぶんジジくさい話ですが思春期の頃からいずれ叶うものならこのような庭園に囲まれた庵に住まうことを望みとしておりましたが、都にはそれを実現した方がいらしたんですね。かの銀幕のスター(言い方が古いナー)大河内伝次郎。丹下左膳のアタリ役のひとです。”寺・仏像”というキーワードから外れてたんで今までまったくひっかからなかったんですが、嵯峨野の竹林をさまよい続けて疲れたという理由ひとつで、抹茶サービス付の拝観料1,000円に躊躇と魅惑(とにかく座れるという)が綯い交ぜになって入山を決意した次第。桂川が名勝嵐山渡月橋にかかろうとする直前あたりの北側。小倉山の東端をそのまま山荘とし30年かけて広大な回遊式庭園したてたもの。今回のマジオススメ大河内山荘

Kyoto report 1

標高千五百米あたり、深紅のモミジまっさかりの、彫刻家ニノミヤ山荘での野焼きからすでに時は過ぎに過ぎて、ほぼ一ヶ月弱ほど紅葉前線を南下し、京都西陣での二人展開催の今日までなんと余裕のなかったことか。朝から晩まで三次曲面に面相筆を走らせていると、一日の終わりには何かまったく異なる非生産的な行動に無性に走りたくなり、普段はほとんど興味のないTVゲームに毎晩手を出す始末(といってもせいぜい麻雀ゲームなんだけど…)。
そんなこんなで迎えた紅葉トップシーズンの古都は、NKHの紅葉強化月間特集?と三連休の効果も相まって、町中初詣状態。確かに抜群の見頃ではあったが、ジモティのおっさんは「お祭りでもこんなにひどくない…」と、昼間でも首都圏のラッシュアワーを越えそうな自動券売機の長蛇の列でぼやく。ちなみに地下鉄の出町柳駅の券売機は一時「札止め」になったそうだ。フダドメですよ。切符がなくなっちゃったんだから。
ま、というわけで京都レポート最初のphotoは二寧坂から三年坂に入る直前、高台寺方面を振り返るの図。待つの大嫌いな筆者は当然その後はじき返されて、清水の舞台の一本の柱も拝むことなく、フラフラになりながら八坂の塔方面に下るのでした。

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山麓

晩春の頃から初秋までの約半年間、幾度となく苗植と収穫を繰り返された散歩コースのレタス畑は、ここ数日で一気に店仕舞いの様子。広大な敷地のほんの一部に冬野菜用の白菜が残るのみ。あとはほとんどが土を盛り返され、堆肥が施されて静かな冬を待つ準備が整えられつつある。夕日に映える浅間の噴煙が美しかったので真西から真東へ180度、持っていたデジカメでコラージュしてみた。
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感性まつりWorkShop2008

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[アートに気づく・ ViVa(美場)うえだ]
どこか遠いところにありそうな”アート”というキーワード。
アートって何?作家ってどういう人? 興味はあるんだけど、今更ひとに聞けない素朴な疑問を、お手軽な方法で解決しつつ、参加者一人ひとりが感性を共有し、鑑賞と創造を通して身近なアートに気づくワークショップ。
【構成】
1日目◎「鑑賞」…現代のフツウの作家たちは、いったい何を表現しているの?(DMから読み解く)
2日目◎「自分のアートファイルを作ろう」…”表現”というキーワードで自分を再発見。
3日目◎「制作」…実際に作品を制作してみよう!(ドライポイント+モノプリント転写+簡単平版)
以上、担当講師として企画・参加。数年前から、たまにこうした仕事を受ける機会が自然と増えてきたような気がする。普段の作家活動とはとちがうベクトルのエネルギーを使うのでけっこう大変なのだが、”いつもとは違うことを真剣に考えてみる”ことは自分にとっても大きなプラスになるような気がしているし、案外こういうのスキかも…。
講座を全面的にサポートしていただきました感性工学科の清水・上條両先生はじめ研究室の学生の皆さんありがとうございました。「アートは工学(創意工夫)の産物である…」とのお言葉、頷けますね。11/24は上田駅前ビルパレオの2階会議室で、発表会、4階の上田情報ライブラリー内の市民サロンで展覧会を予定。なかなか面白いアートファイルができましたよ。

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温暖化によってコシヒカリの産地は近い将来北海道あたりになるやも…と危惧される昨今、標高九百米あたりのここ浅間山麓の田んぼでも今年は例年になく稲穂が重い。というわけで朝から義父一家に合流し稲刈り作業。メタボが気になる女性陣はハゼカケダイエットと称し脂肪を燃焼しつつ作業に励む。僕はもっぱら2段目担当。背が高いのでそれなりに役にはたったらしい。いずれ義弟とこの田を受け継いで米作りをしてみるのもいいかと秘かな気持ちもないではないが、”八十八”の手間って、やっぱたいへんなんだろな。でも田園風景は残したいからおいおいまじめに考えてみよう。