薔薇の会
- By jin
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- On 19 12月 | '2008
五月の頃なら「薔薇の会」。漢字で書くと何となく怪しい匂いがするが、それなりに健全にバラを愛でる集まりに数年前から参加している。丹精された庭とは洋の東西を問わず主のモノの考え方など想像されて興味深い。僕は個人的には幾種類もの見事なバラよりも、その庭の入口にある、さして大木でもない胡桃の木に惹かれている。別段、食用としての胡桃が特に好きという訳でもないのだが、秋になると地面に黒い油脂のようなものを滲ませながら、実を落とすその姿が羨ましく、我が家にも数年前に植えてみた。自分の背丈を若干越えた程度のその木は未だ実を付けようとはしない。
さて季節外れの「薔薇の会」当日、山麓は雪。車で2時間ほど国道を北上したあたりに、その庭はあるのだが、今回の参加メンバーは元女性社長(庭の主)、ギャラリーオーナーとその片腕、退官を数年後にひかえる大学教授、自称ニートの画家、自分は絶対ニートとは思っていない美術家、という面々。庭主手作りのつみれ汁などいただきながら、銘柄は覚えていないが誰かが差し入れた口当たりのよいシャンパンと新酒の「あらばしり」に心地よく酔いしれ、今となっては何を喋ったのかもほとんど覚えていない。ただ、たしか次回は句会と茶席があるらしい。研鑽を積むか。