Jin Nakamura log

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ガンプラ

長男(若干OTAKU-BOY系+一応パティシエ )が友人からもらったというガンプラを組み立てている。ちなみに彼はエヴァファンだ。僕も世代ではないのでガンダムにはさほど興味無し。ケロロ軍曹にヤツの趣味としてちょくちょく登場してくるので、その筋のマニアはいるんだろうなー程度の理解。が、しかし。スゴイのね、最近のプラモって。まず接着剤を使用しなくても完成できる。僕のガキのころは、商標「セメダイン」の有機溶剤系の香りにクラクラしながら制作したものだが…。セメダインを上手にはみ出さないように使えてこそのプラモ作りな気もするのだけれど。次に可動部分が異様に多いことに驚く。指の第1、2関節以外の関節部は全て可動だ(コチ亀の両津勘吉が作るヤツは全ての指関節まで動くが)。最後に素材。プラモってくらいだから主素材はプラスチックだが一部「合成ゴム」が使用されていて、関節の裏側とかむき出しのチューブなど複雑なマシンぽいリアリティーを醸し出すのにかなり有効だ。考えてみれば60年代の鉄人とかアトムは機能の割りにはシンプルな筐体デザインなので、設定としてはかなり科学技術が発達した時代のモノということになる。特に鉄人の場合レバーが二つしかないリモコン(ファミコンより少ない)の操作で人間的な動きの全ての操縦をまかなうわけだから脅威的といっていい。
それより、可動しなくてもいいから「仏像プラモ」ってないかしら。千手観音1/10スケールとかあったら即買いなんだけど。

Art Restaurant 2010

実は軽井沢ショッピングプラザイースト内フレンチレストラン「HEUREUX」にて食とアートのコラボ企画”ART RESTAURANT 2010″を開催中。1年を4季に分けて展示替えをしていきます。お楽しみに。
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気がつくと「無心」になってる状態がある。例えば焚火をただじっと見つめていたりすると。そんなとき気持ちがカラっぽなのかというと実はそうでもない。何かをきっかけに無意識にアタマの中でとりとめのない思考の連鎖が始まり、ものすごい勢いで連想ゲームが加速度をつけて連なっていく。その間おそらく数秒、ふと我に返り、連なった一番最後尾の話題(別に話し相手がいるわけではないので声を発しない独り言みたいなヤツ)を考えている自分を認識するが、その時点で数秒前の記憶は忘却されていて今何故このような想いに至っているのかが思い出せない。そしてそれはやっかいなことに大概の場合ネガティブ思考だ。それから不用意に落ち込んだダークサイトより己を引き上げるべく、事の発端に遡らんと数秒前の記憶の前世をたどってみたりしている。ボーっとしてるとろくな事がないって話だ。だからモノを考えるときは意識をしっかりもって真剣に考える。気をしっかりをもって悩む…って感じかなー。
さて、今晩はいつになく冷え込みが厳しい。家の前の坂道はつるっつる。
*最近届いた展覧会情報より…
アーティスト・イン・レジデンス山梨 「ASIAN☆GIRLIH」ファン・ユンジュ他
◎三人展/内田鋼一・神林學・安土忠久/うつわ菜の花

あけましておめでとうございます。
以前3年ほど続いたブログはサイトのリニューアルが滞ってる間にすっかりリズムを崩し、途中再奮起の気配を見せたものの、やはり1度つまづいたものはいかんとも修復しがたく、ついにこの2010年を迎えるにいたりました。年が明けたので…とはあまりにもベタな理由ではありますが、きっかけは大事です。年末に友人でKPDの映像作家M氏、僕が不用意にサイトラフ案に入れてしまった”last update 09.12.30″を律儀に解釈し、昨今話題の新型流行ウイルスの抗体を己の体内に生成しつつも、体裁をかように整えてくれた恩にも報いなければと、本日再開を宣言いたします(あー言っちゃたー)。
ま、生活に決まり事というか日課みたいなのがあることは健全な感じもしますしね。前回のときと同様、できるだけポジティヴな目線で書いていきたいものです。では今年もよろしくです!

やねせんreport4

yuyake.jpg谷中に来たらなんと言っても「谷中銀座」でしょう。”貸し原っぱ”から2〜3分ぶらぶらすれば到着。各種メディアにはだいぶ以前から取り上げられているので周知の向きも多いところですが、簡単に説明しますと、JR日暮里駅西口・地下鉄千代田線千駄木駅(道灌山ロ)より徒歩3分のところにある、全長150Mほどのいわゆる商店街です。すでにメディア慣れしているような、肉屋・惣菜屋さんなどは取材記事を店頭に掲げ、名物を求めて長蛇の列はいつもの景色。もちろん並ぶの大嫌いな僕は素通りです。個人的には朝のうちに売り切れてしまう豆腐屋の豆乳がおすすめかな。写真は商店街の東(日暮里駅側)の入口「夕焼けだんだん」から望む谷中銀座。近くには富士見坂があり、ビルが建ち並ぶ以前は絶好の霊峰ビューポイントだったのです。

やねせんreport3

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霊園を突っ切る桜並木に囲まれたメインストリートを中央付近まで来た辺り、左手に五重塔跡地とある。ちょっとした広場になってるので花見のベストスポットか。そのまままっすぐ芸大方面へ進んでもいいのだが、面白そうな路地の匂いを嗅ぎ分けながら、なぜか墓地の中にある交番の角を右に折れてみよう。この日は突き当たりを右に曲がってみる。正解! ちょっと歩くと右手の空き地で何かやってる。あとでわかったが空き地は”貸し原っぱ”で「音地祭り」と称して、小さな古本市のような事だったようだ。同時多発的に界隈で「一坪古本市」が開催されているらしい。ここでは他に手作りのパンやら、店主のいない骨董屋やら、そもそもナニ屋かわからぬものまで、小さなスペースながら充実した出店ぶりであった。なにより”貸し原っぱ”というのがいい。”貸しギャラリー”は聞いた事はあるが…。そっか、別に屋根なくてもいいんだ…と妙に腑に落ちて納得。
写真は、ナニ屋かわからぬ系のおネエさんから購入した、ケシゴムハンコ「おんなずもう」。自作の”紙相撲”セットを風に飛ばされぬようセロテープで止めてセッティングしてある傍らで、地味にケシゴム彫ってる姿に惹かれた。実は「ポン豆ヤ」という屋号もちゃんとある。来年の境内アートに誘ってみた、来てくれるといいな。も一つ古本屋のおっちゃんから、つげ義春「旅日記」千円を五百円に値切って購入。年代モノの文庫本でカラーページを含む図版ページが多く、ちょっとエッチな夢日記もなかなか良し。

やねせんreport2

JR日暮里駅東口改札を出てから左に曲がって直接谷中銀座に…というルートもなくはないが、おすすめはやはり南口から。改札を出て左に曲がって突き当たり、ちゃんと周辺マップサインが設置されているのでまずは現在位置の確認から。脇の緩やかな石段を上るとすぐ左に「SUZUKI RYOKAN」の英文字。昨今外国人の需要が多いこの地域。2名1室だとお一人さま3,500円也。ヘタなビジネスホテルよりかなりお安い料金設定。目の前墓地だし、何かワケ有りかしらと思いつつも、ちょっと利用してみたいかも。何しろ駅から徒歩1分は魅力。
界隈は墓石店が兼業で営む花屋なども立ち並び路地の風景としては申し分無し。突き当たりを左に曲がると天王寺の入口。今月の寺の行事が書き込まれた看板、「仏像彫刻会」が気になる。
さて、そのまま道なりに進めば広大な谷中霊園中央通り。(ここまでついてこれてますか?既に迷った人はGoogleマップ「日暮里駅 南口」で検索してみて)

“やねせん”report

数年前に初めて個展で訪れた谷中の事があまりにも面白すぎて誰かに伝えたくなり、近しい人たちに思わずメール配信してしまったのが、思えば自分のブログの始まりかもしれない。そうだ、あれは長野オリンピック直前だったのだと記憶する。まだ新幹線が通る以前、信越線の特急「あさま」がそろそろ上野に近づく頃、車窓右手高台にいつものように見えてくる延々と続く墓地の風景。10代後半の頃、大学受験のために初めて上京して以来、何かしらの大都会のイメージを抱きながらその華やぎと喧噪の渦中に滑り込もうとする直前に、必ず目にするその風景は、いつだって高揚感に何かしら水を差すちょっとネガティブな印象として僕の中に刻まれ続けた。
だが、しかし! その高台にひとたび踏み入れて以来、なんと墓場の楽しきことか。日暮里駅南口の高架脇の石段を上り始めればお線香の香りとともにそこは“やねせん”ワンダーランドの入口となる。4月ともなれば「谷中霊園」中央コンコースではところ狭しと花見の酒宴が開かれるというから驚きだ。ゲゲゲソングでも鼻歌まじり歌いながら、個展根津デビューを記念して明日から数日“やねせん”特集といきますか。

なかむらじん版画展

2007より制作開始の「平成絵空事百珍」シリーズ001〜010(樹脂凸版・リトグラフ)にちょっとムラムラっときて彫ってしまった木版画の小品や銅版画など交えて。
5月5日(火)〜5月24日(日)11:00am〜7:00pm(月曜定休)
リブレ◎東京都文京区根津2-29-4
tel:03-3827-1925 
*5/5は在廊予定、折しも根津神社つつじ祭りは5/6までなそうな。
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境内アートおぶせ report2

いくつかあった今年の注目の一つは、なんといってもチョウ・スオクさん率いる韓国舞踏の皆さんですね。開催が迫る中、余裕のないなかでのオファーでしたが急遽出演が決定。韓国の芸能は以前から興味があったけど、生で見せてもらうのは今回が初めて。舞いも素晴らしかったが楽師の皆さんもただ者ではない。2002サッカーワールドカップ開幕式でも演奏され、世界各国でも公演されている方々。アジアの最東端に伝わった禅の寺で、踊り奏でるものたちの民族衣裳は不思議なコントラストを醸し、迦陵頻伽も浄土界から共鳴しそうな勢い。さてその夜、境内アート名物「禅寺大懇親会」では異国の鳴りモノが場を席巻し、酔いがまわったモノツクリ衆生らは皆トランス状態に陥り、ひたすら踊りまくったとサ。*告知してありました「境内アート選抜展」の展示風景はこちらのサイトでご覧いただけます。