Jin Nakamura log

やねせんreport3

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霊園を突っ切る桜並木に囲まれたメインストリートを中央付近まで来た辺り、左手に五重塔跡地とある。ちょっとした広場になってるので花見のベストスポットか。そのまままっすぐ芸大方面へ進んでもいいのだが、面白そうな路地の匂いを嗅ぎ分けながら、なぜか墓地の中にある交番の角を右に折れてみよう。この日は突き当たりを右に曲がってみる。正解! ちょっと歩くと右手の空き地で何かやってる。あとでわかったが空き地は”貸し原っぱ”で「音地祭り」と称して、小さな古本市のような事だったようだ。同時多発的に界隈で「一坪古本市」が開催されているらしい。ここでは他に手作りのパンやら、店主のいない骨董屋やら、そもそもナニ屋かわからぬものまで、小さなスペースながら充実した出店ぶりであった。なにより”貸し原っぱ”というのがいい。”貸しギャラリー”は聞いた事はあるが…。そっか、別に屋根なくてもいいんだ…と妙に腑に落ちて納得。
写真は、ナニ屋かわからぬ系のおネエさんから購入した、ケシゴムハンコ「おんなずもう」。自作の”紙相撲”セットを風に飛ばされぬようセロテープで止めてセッティングしてある傍らで、地味にケシゴム彫ってる姿に惹かれた。実は「ポン豆ヤ」という屋号もちゃんとある。来年の境内アートに誘ってみた、来てくれるといいな。も一つ古本屋のおっちゃんから、つげ義春「旅日記」千円を五百円に値切って購入。年代モノの文庫本でカラーページを含む図版ページが多く、ちょっとエッチな夢日記もなかなか良し。

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