Jin Nakamura log

HANE-project

101119.jpg FLAT FILEにて以前購入予約をしておいた木村仁氏作品「HANE-project 2010」の羽碗を受け取る。半磁器土泥漿(でいしょう)鋳込み成形でエディションNo.6。師の作品コレクションはこれで2つ目。学生の頃からその制作の後ろ姿を見続けているが、技術的にも感性の面でも、その隙の無なさにずいぶんと憧憬の念をもっていたものだ。もちろん憧れているからといって自分も同じようにできるものではなく、むしろ自分の生み出すものはその対極で、全く泥臭くどこかグニャグニャしていて稚拙で、でもそれで良しとして、またそれが自分なのだとして作り続けていたような気がする。本質はそう大きくは変わるものではないが、ただ最近になってそういう感性だけが自分ではないような気もして来た。本来不器用なのだが、これだけ長くやってると多少なりともさすがに「技術」というものを獲得することになる。まあ人と比べたらはるかにのんびりとしたペースではあるのだけれど…。それでも若い頃にはありえなかった何かしらのテクニックとか引き出しとか(それぞれイヤらしさも含めて)を前提にそれでもやっぱりピュアに創れるんじゃないかと。そんな話を以前作家の友人にしたらキモチわるいこと言うなとひかれたが…。
さて、明日からいよいよ小布施・まちとしょテラソにて「美場テラソ」ワークショップが始まる。初回は言い出しっぺなのでまず僕がやります。12月以後も続々と楽しい講座が続くので是非情報確認の上、ご参加を!

ブツ

一旦はオシマイにした「風まつり」の件だが、昨日明石からおそれていたブツが届いた、本件企画サイドからの1枚のCD 。わかっている、この中には僕が撮りこぼしたおネエさま方々の貴重なお写真とともに、当然2日目以後の酒宴の醜態が収められていることも…。尖閣問題以後うかつに画像は扱えない。またこの件に関して国民の知る権利もない。なのでココロの準備ができ次第、個人的に閲覧し後は機密扱いとして厳重に封印することとする。ウレシハズカシ一連のお写真、どうもありがとうございました!
今日は1日、週末に小布施町で始まるワークショップ「美場テラソ」の講座の用意。明日は現場で館長と備品準備です。お時間ありましたらお気軽にご参加を!

ありがとう

一周間続いた三原谷の川の風まつりのレポートはこのへんでお開きということで。最後に大変お世話になりました地元主要区民の皆様の写真をアップさせいただきます。もちろん感謝申し上げたいサポートいただいた方々はきりがないのですが何故かこの4名の写真だけが残っておりました。この撮影日はまだ若干平静さを保っていた初日の懇親会で、その後滞在中連日の酒宴となるわけです。当然冷静にカメラを構えるというような状況ではありませんで、その間の醜態の一切の記録(記憶も多少)手元には残っておりません。 なので愛すべきおっちゃんたちの貴重な写真なのですが、しっぱいした!実は酒宴には美しいおばさまやおネエさまたちも多々いらしのにもかかわらず、こちらも当然上記の理由で一枚も写真に残っていないのですヨ。女性の方々はココロにやきつけておくことにします…。とにかく初めて滞在した豊岡三原谷で出あった全ての皆様に感謝です。ありがとうございました!
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奥座敷

さて、2階教室の奥座敷(もと家庭科室だったらしい) は坂本泉さんのPLASTIC WORLD。ジャンクの後2つ爽やかな緊張感のある立体作品が続いた後、再びまたジャンクで締めくくりというわけです。捨てられていくビニール袋などで制作された”服”は試着可能ということで小さな観覧者には大人気の体験型アート。加えて廃校になった小学校の校歌を覚えている卒業生からサンプリング録音しBGMにて終日リピートで会場に流し続けるという趣向は、僕ら作家の脳裏にも刷り込まれ、会期終了後も2〜3日ほど卒業したわけでもない学校の校歌のメロディをつい口ずさんでしまうという副産物をもたらした。
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神林教室

複式学級だったという2階の3つめの教室は彫刻家・神林教室。タイトル「バードマンワールド」。とにかく彼は仕事が速い、セッティングも撤収も風呂も…。その勢いが作品にも表れているというところか。
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となりの教室

ほかのひとはどんなことしてたかというと…。まずはせっちゃんから。ちょっと前の銀座奥野ビル「巷房 」の個展も好評だったようで、今回もありんこさんが大人気。しっかり作り込んでいいながら、どこかチカラが抜けていて…人柄ですかね。イイ感じのインスタレーションでございました。
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cubic

で、こんなことやってました「旅するハコ」。まあ僕自身も旅人だったわけですが、世界中からバナナやらワインやらパイナップルやらを詰め込まれて日本にやって来たダンボール箱を解体してキュービックの展開図で型抜きし、再び組み立てているわけです。本人元教室にてひたすら作ってます之圖。
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三原谷点描

京都駅から山陰線に乗り換え、福知山でさらに特急を乗り継ぎ2.5時間で兵庫県豊岡市着。さらに車で30分ほどで三原谷。竹野川流域のご覧の通りの山里だが、実はすぐそこが日本海。そんなとこです。よろしかったらgoogleマップで検索してみてちょうだい。台風が奄美に接近していた影響もあり到着初日は山里全体がしっとりとした気配につつまれていた。(結局以後滞在中はほとんど雨模様だったんだが…)ちなみに写真上の白い建物(廃校)が今回の舞台。
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帰郷

一周間ぶりに戻ってくると山麓の紅葉は一気にすすみ、初冬の気配を思わせる冷気はしばし南下していて暖かさになれた身にはチトこたえる。さて一周間もどこに行っていたかというと…こんなとこ。たくさん写真を撮って来たのでこちらも一週間ほどかけて紹介しましょうか。
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