Jin Nakamura log

HANE-project

101119.jpg FLAT FILEにて以前購入予約をしておいた木村仁氏作品「HANE-project 2010」の羽碗を受け取る。半磁器土泥漿(でいしょう)鋳込み成形でエディションNo.6。師の作品コレクションはこれで2つ目。学生の頃からその制作の後ろ姿を見続けているが、技術的にも感性の面でも、その隙の無なさにずいぶんと憧憬の念をもっていたものだ。もちろん憧れているからといって自分も同じようにできるものではなく、むしろ自分の生み出すものはその対極で、全く泥臭くどこかグニャグニャしていて稚拙で、でもそれで良しとして、またそれが自分なのだとして作り続けていたような気がする。本質はそう大きくは変わるものではないが、ただ最近になってそういう感性だけが自分ではないような気もして来た。本来不器用なのだが、これだけ長くやってると多少なりともさすがに「技術」というものを獲得することになる。まあ人と比べたらはるかにのんびりとしたペースではあるのだけれど…。それでも若い頃にはありえなかった何かしらのテクニックとか引き出しとか(それぞれイヤらしさも含めて)を前提にそれでもやっぱりピュアに創れるんじゃないかと。そんな話を以前作家の友人にしたらキモチわるいこと言うなとひかれたが…。
さて、明日からいよいよ小布施・まちとしょテラソにて「美場テラソ」ワークショップが始まる。初回は言い出しっぺなのでまず僕がやります。12月以後も続々と楽しい講座が続くので是非情報確認の上、ご参加を!

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