Jin Nakamura log

Buddhism-2

世界中であまねく信仰されている他の宗教と大きく異なる点の一つは仏陀が普通の人間だったということだろか。彼は何の予言もしていないし、海を分けて道を作ることもしていない。王家の息子ではあったがちゃんと人間のお父さんとお母さんの普通の行為の末生まれている。もちろん神ではないのでハデな奇跡は一切起こしていないのだ(弟子の中には超能力者はいたようだが)。ただただ普通に悩んで闇雲に修行をして、それでもだめだめで、やり方変えようと思ってふとチカラが抜けたところ菩提樹の下で悟りを開いたわけでしょ(見てきたわけじゃないけど…)。しかも開いた悟りは「一切皆苦」。この世は苦しい…じゃ、どうすんのってわけで、その後彼の弟子たちが仏陀の口伝を途方もない年月を重ねて整理・解釈を連綿と続けた結果が現代の多様なBuddhismにつながる。偶像作るな、葬式すんな…。僕らが今のお寺さんから受けるイメージとは大きくかけ離れた原石の姿も興味深いが、その後の人たちが様々な想いで思考した大系もまたすばらしいと思う。要は神の言葉ではなくとことん人が創ったということである。その辺が魅力かな。それはそうと、後の人たちが師の教えを無視して偶像崇拝に手を染めてくれちゃってよかったかも…。それだけ仏陀の面影を伝えたかったのかね。このあたりのエピソードも人間ぽい。(まだ続く…かも)

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