Jin Nakamura log

wander TOKYO -5

新幹線網が今のように整備されるまでは上野駅は信越および関東以北のターミナルであった。長野オリンピック以前はいわゆる特急あさま上野行きで僕も都心に足を踏み入れてたわけで、荒川をすぎて日暮里が近づき右手丘陵地に谷中墓地の卒塔婆群が見え始めたらそろそろ終点だな…というのが僕の東京に近づく印象であった。今は上野駅の地下3階に新幹線ホームがある関係で少し前から地下に潜ってしまうので、都会の玄関口が霊園風景というちょっとミスマッチな光景に出会えなくなってしまった。

長距離列車の視界からは消えてしまったが、この谷中霊園から南に向かい上野公園、さらに不忍池方面までこの界隈は今もって露骨に面白い。70年代あたりまで残っていた東京の怪しさのようなもながまだかろうじて存在しているような気がする。逆に言うとTOKYOというこの街はまったくシラケてしまった。美しくも怪しくもない街に魅力はない。

そういえば件の上野公園あたりには白い装束 と戦闘帽を被って、アコーディオンやハーモニカを弾いているいわゆる「傷痍軍人」という人たちがたくさんいて、子どもの目には怖さと物悲しさを強く印象づけられた記憶がある。戦後半世紀は疾うに過ぎ、こうした風景も過去のものとなった。昨今ではそんな”白い記憶”に代わってブルーシートハウスの一群が長いことこの場を静かに占有していたが、これもいつのまにか公権によって完全撤去されたらしく、中央噴水広場もきれいに再整備されてとっても健全な公園に生まれ変わっている。先生も上野公園はお久らしく、この変貌ぶりには少々おどかれていたようだ…。

って…あ〜なかなかおわらぬ、、、

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