Jin Nakamura log

wander TOKYO -4

相変わらず先生はカァカァ言い…いや鳴き続けている…そしてカラスは大きな羽音をのこして去っていく。異種遺伝子間コミュニケーションは簡単ではなさそうだ。東京国立近代美術館工芸館の裏手から北の丸公園に入るとすぐに、何れかの宮様の馬上にて凛々しき姿の彫像に出会う。由緒札をみれば日清か日露あたりの英傑らしく志半ばで異国の戦地で殉職とのこと。軽く背丈を超える大理石の台座の上の実物大での鋳造作品は圧巻だ。特に制作者は付記されてなかったがなかなかの腕前の職人仕事とみた。台座の下から仰ぎ見ながらチャイナのカップルがイチャイチャしながらデジカメのシャッターをバチバチ押していた。歴史はさておきそんな時代でもあるのだな。
そのまますすむと大きな玉葱の下にでる。日本武道の聖地では本日萌え系ユニットの催しが予定されているらしく騒然たる賑わいであった。ビートルズ初(…結局最初で最後であったが)来日以来我が国のミュージシャンはおしなべてココのステージをめざすこととなっが、昨今はこんな名も知らぬ(僕だけ?たしかcuteとかいったか)萌えッ子たちが軽く登壇できるんだーへぇ〜…とそんなことに感心してる僕の横で、さすが師は悠然たるもので「ぼくはいつかこのイチョウを描くよ…」と傍らにある老木たる勇姿にうっとりするような視線をおくっている。うかつにも、どのこがカワイイかしら…などとついつい大判ポスターの方に引き寄せられかけていた僕は深くふかく反省し「勉強になりまっす!」とココロでつぶやきながら美少女の誘惑に後ろ髪ひかれつつも先をゆく先生の後ろ姿に追随する。
その後城門を出て内堀通り九段下から東京随一のワンダースポット上野へ。

で、次回はさすがにそろそろ最終回にしよ。

wander TOKYO -5 arrow-right
Next post

arrow-left wander TOKYO -3
Previous post

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です