Jin Nakamura log

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僧形

仏像はもちろん大好き。

寺の庭なども魅かれるものがある。
だがしかし、僧侶となるとなぁ…。
これまで唯一“空海”を除いてはあまりときめいたことがなかったかも。
(伝説的カリスマだし、華々しいし、そうは言っても日本仏教界のレジェンドスターだからさ)

昨年大規模な企画展で人気を博した運慶氏も南都に無着・世親という印度に実在したとされる高僧の兄弟像を残していて、なかなか味わい深いお顔立ちではあるのだが、自分の中では「そうは言ってもヒトでしょ…」っていう興味センサーのストッパーがつい働いてしまう。

まずはビジュアル系フィギアである仏像にココロ惑わされると言う点ではしごく全うな宗教への取り込まれ方をしてきたと言えるが、気がつくと15の頃からその表層を追いかけるのみで重要な教義への理解はさほど深まってはおらず、日本仏教のもともとを開宗された鎌倉期の超有名どころお歴々(法然・親鸞・日蓮・道元・栄西…)についても一応諸書諸説を何となくさらってみても、当時の新興宗教としてはある程度理解できそうな気はするものの、やはり当たり前だが800年後の僕にはやっぱりフィットしない。

で、この人である。

一休宗純。

後世に作られた頓知小坊主の逸話のイメージが余計なフィルターをかけているが、しばしこの破天荒なお坊さんに一休みできるだろうか。仕事場の両界曼荼羅のポスターの横にこんな僧形のブロマイド(チャチャッと作ってみた)貼りたくなっちゃうだろうか…。

iq

室町耽美抄

歴史の空白期間というものがある(僕にってことです)。
鎌倉時代末期〜戦国時代(織田信長が暗躍し始める頃)あたり。

だいたい鎌倉幕府がどうして滅亡したのか?
なんかぐちゃぐちゃな感じの南北朝時代の南北はどことどこ?
そもそも朝廷(天皇)ふたつってどういうこと?
その後室町幕府を開く足利さんたちはどこからやってきたの?
ていうか室町ってどこ?京都らしいけど京都にそんな町名あったっけ?
云々。

日本史の先生が時間がなくなって手を抜く明治維新以後と同格に単なる勉強不足で抜け落ちてるだけなんだが。
ま、今となってはWikiればだいたいのことはフムフムそーっだたのか…と大ざっぱにはつかめるのだけれど、そのぐちゃぐちゃ感のなかに埋没してる重要キーワード・人物=能・禅・茶/世阿弥・金春善竹・一休宗純・村田珠光ってココだったんだ〜とつい最近気がついた次第。

というわけで誰もが名前くらいは知ってる日本の伝統美の中からとりあえず手ごわそうだけど一休宗純あたりから掘り下げてみようかな。