Jin Nakamura log

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collaboration

多治見の製陶会社よりデザインを渡しておいた上絵用の転写シールが届く。本焼きされた蕎麦猪口に貼って上絵付け焼成(800℃程度)すると発色して定着する。基本的にはその作業まですべて現地の窯元でやってもらうのだが、一部別な作品に自力で転用しようというもくろみあり分けてもらった。同時に今までシルクスクリーンにて自分で呉須下絵用のシールを制作していた「印判」を今回は本来の銅版転写で、これも瀬戸の職人さんの協力を得て制作中。さらに九谷の伝統技法「いっちん盛り」で招き猫(以前背中だけ紹介した)をデザインとサイズを追加して5体制作に入る。…言葉にすればそれだけのことだが、デザインする人、制作する人…結局人対人、それぞれのプライドとリスペクトが交錯し手探りで仕事がすすむ。作家同士のコラボレーションも刺激的だが、こうした絡みも良い。なおこれらは全て5月末から6月頭の2つの展覧会で閲覧可能。

マッチラベル蒐集家・加藤豊とアーティスト・なかむらじんのマッチ・コラボレーション。明治という近代に突如出現した痛快無比な商標マッチラベルデザインの数々。その独特の意匠・キャラクター、 和洋文字、 装飾の絶妙さは現代のブランディングをかるく凌ぐ !?
てなコピーで始まるコラボ展。かなりチカラ入ってます。今回相方の加藤氏も経験豊かなグラフィックデザイナーなんですが、お前がやれ…ということでDMデザインはナカムラが担当。6/1〜7 丸善丸の内本店4FギャラリーA(東京駅出てすぐのオアゾです)。かなり濃い〜ィ世界だと思いますが新作リトグラフ10点まずは思いっきりやりきりたいと思います。お出かけくださいね。

live paint

こうした企画に携わっている喜びの一つはやはりアーティストとの出会いだろう。次から次へと沸きイズル若い能力は頼もしいかぎり。けして楽ではないが是非ともアートのチカラで生きぬいてほしいものであるね。境内でも気になる作家は何人かいたが今回はOZくんの技を紹介しておこう。

酒室

5月末から6月の2週にかけて続く2つの展覧会出展作品の外注分デザイン制作をなんとか連休前に受け渡さなければならず、blogの更新もままならないが、だらだらと間を置くのもいやなので中断していた境内レポートを。今年の境内企画・建築家/縣孝二氏の「酒室プロジェクト」メイキング画像も含めて紹介しておきます。完成度高いでしょ、さすがです。でもホントは床が酔うまえに揺れるはずだったんですがね。

道場にドウジョー!

そういう看板をつくってしまったせいかどうかはわからないが。今年は山門左奥、“道場”ブースが超充実とのウワサあり。以前から一部作家の間では注目されていた場所ではあったのだが、なにせ時は四月中旬北信濃、板張りの広間はいかにも寒々しく敬遠される向きも多かったかもだが、今年は一部輩が電気こたつなどを持ち込みやがってなかなか快適スペースとなった。*写真上はナカムラの展示風景。

境内点描2

どんどん紹介していきましょうね。作家のレベルも確実に毎年向上していると思いますし、今年は特に来場者のみなさんも“その気”(アートを楽しもう!)で来てくれた方々が多かったようですね。

news

すべての撤収作業、引き続き開催される「境内アート選抜展」の準備を終え、疲弊した体と頭をなんとか維持しながら(ボーっとして…てこと)夜も更けた高速を飛ばし、浅間山麓近くのインターを降りる頃になって、ふと“日常”というものに覚醒した。準備から含めての3日間ニュースというものをTVでも新聞でも全く目にしていなかったことを思い出す。ここ1ヶ月間延々と暗いニュースを好むと好まざるとに関わらず日々刷り込まれていた日常がよみがえり、なんて幸福な3日間だったのかということに気づく。そう思ってくれた人たちがたくさん来てくれたのかもしれない2日間のイベントだったのかな…とも思うし、たとえひと時でも不安な気持ちからはなれることができたのならうれしい。

さて実質8年目を迎えた「境内アート」、やってまいりました。事務局発表2日間での来場者20,000人。8年前、20人の作家にTELをかけまくり始めた“禅寺藝術縁日”はアート系・クラフト系150組を越える祝祭となった。支えていただいた地元小布施のスタッフ、参加いただいた作家諸兄、足を運んでもらったお客さん、とにかくわけもわからずとも巻き込まれた人々、また自ら巻き込まれにきたひとたち…全てのみなさまに感謝申し上げます。

ということでしばし縁日点描をお楽しみください。

週末

いよいよ週末は境内アートです。僕は縣氏の酒室制作の手伝いのため明日から長野入り。今年も全国から久しぶりの人やら、楽しみの人やらが集結します。素敵なフェアになりますように。みなさん土・日は是非、信州小布施においで下さい。僕はたぶん剣道場(山門入って左)に展示いたします。友人のイラストレーターさん持ち込み予定の“こたつ”にもぐり込んでアートしてるかも…。

というわけでまた写真とってきますので報告お楽しみに!

ARTISTS・GIVE・BACKYARD・PROJECTサイトができたようです。

誰?

アートで結ぶ絆展」開催中の三越担当者さんより連絡。「あのキャラはナニ?  だれ?」というカスタマーからの問い合わせありとのこと。そりゃそうだよね、なんかちょっと怖いし怪しいし…。せっかくなので当blog上でもご説明しましょう。彼(ら)は「12神将BOYs」です。上からアンテラくん(安底羅大将大将)、中右がハイラくん(波夷羅大将)、下左がクビラくん(宮毘羅大将)。納品したマグに印判してしまったのは「クビラくん」です。十二神将は薬師如来の護法善神で、文字通り12人で、それぞれに7千…、総計8万4千の眷属夜叉を率いると言われています。彼らを敵にまわす勇気のある仏敵など存在しないと思われます。奈良の新薬師寺の十二神将は有名で特に怒髪天をつく風貌の伐折羅大将は切手にもなってます。その十二神将がボーイズでちょっと近未来的アーマーを身にまとっていたらという設定で、つい作り始めてしまたのが「12神将BOYs」(*ちなみにまだ3人しかできてなく完結が待たれるところ)。Tシャツにプリントしてたりしたんですが、調子に乗ってうつわにも印判してしまったというわけですね。さっそく以上の内容をPDFデータにまとめて担当者さんにメール。こんなうつわが送られて来てまったく現場もびっくりなことでしょう。でもおかげさまでいくつか動いてるとのこと、有り難いかぎりです。広いココロで楽しんでいただけたら幸いでございます。以後ナカムラの芸風について不明点(つっこみ?)ありましたら遠慮なく連絡ください。お答えできる範囲内でよろこんでお答えいたします。