境内アート2011
- By jin
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- On 27 1月 | '2011
そうこうしている間に、おかげさまで境内アートの募集はクラフト部門は昨年のうち早い段階で、アート部門も年末年始をはさんで締め切り前には定員に達し、申し込んでいただいた皆様にはいつもながら感謝です。さて最近アートの社会性(この件についてはいろんな切り口があるが)について考えるさせられる機会が増えてきている。もともと境内アートも“アートバザール”に発展していけばいいなという想いがあった。「アートなんて売れないからさ…」などとスネていないで、自分の生み出すソフトに自信をもって且つアタマを使って経済活動をしてみよう…ということである。アーティストとしても資本主義社会なんだからやはり経済的利益を生み出すことで職業的誇りを保ち得る部分ということはあるだろう。自分のアトリエに引きこもってフェチっぽくモノツクリしていれば、それは作家の至福ではあるけれど、財力があってとっても甘やかしてくれる親族か、ヒトのいいパトロンでもいないかぎり制作は継続しない。特にこの部分の社会的システムが未熟な我が国ではアーティストといえど、この「社会性」の部分に果敢にチャレンジしていく覚悟がなければ作家として生きる術はない。境内アートも今年8年目を迎え、今まで参加者のノリと熱意に大きく支えられての発展ではあったが、いつまでも甘えてばかりもいられない(もちろん実行委員では毎年知恵をしぼって試行錯誤を繰り返してはいる)ので、現在できるささやかな試みではあるが補助金の申請にチャレンジすることにした(アートイベントなのに今までやってなかった方が問題かもしれないが)。実際に受けられるかどうかはもちろん未定だが、申請書というプレゼン資料を制作する行為自体が、自分たちの動きと外の世界を繋ごうとする現実的思考に結びつくのでとてもいいことだと思う。以下に提出した一部ビジュアル資料を掲載しておく。いずれ境内アートサイトでもPDFダウンロード可能な状態にしておきたい。制作に際し事務局・役場・実行委員関係各位皆さま、たいへんご苦労さまでした!
先日「LABEL match ART」の件を記したが、実は直前に同じ丸善の日本橋店で「九谷ヌーボー展」の開催が決まっている…いや決まってしまった(最近知ったの)と言った方がいいかも。場所と会期を検討中であることはもちろん知っていたがまさかココにフィックスされるとは思ってもいなかった。が、まあメイン作品は2009年から九谷に赴いたりして準備はできていたし、今後制作することになる他の付帯作品については時間的な問題をネガティブに考えず、今までとは違った制作スタイルを確立するチャンスととらえてみようと思っている。詳細はもう少し具体的になったら報告しますが、さて。すでに九谷のデコ盛り(青九谷とは別系譜のいっちんの伝統技法)職人さんにデザインをお渡しして、完成・納品済みであったブツが我が仕事場に一時滞在することに。お正月をいっしょに過ごしてくださいと企画元・風呂猫のキャトグラファー板東氏がわざわざ持ってきてくれたのです。実物は5月末の日本橋のお楽しみということで今回は後ろ姿のみチラっと。自分でデザインしといてなんですがホンモノはヤバイです。4方向から描いた平面デザインがほぼ完璧に3Dに再現されていて、やっぱり職人さんてすごすぎる!
境内アートの募集要項が先日リリースされましたが、今回実験的取り組みとして企画いたしました「ギャラリー参加枠」についてさっそくお問い合わせをいただきましたので下記に企画意図を掲載しときます。よろしくお願いします。
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「境内アート」では毎回イベント内容の活性化の目的で実行委員会にて企画検討し、過去様々なプロジェクトを試行・チャレンジしてまいりました。この度2011年からの新企画として個人参加枠とは別に「ギャラリー参加枠」を新しく設けることといたしました。
この場合のギャラリーとは作家・あるいは作家の作品を広くプロデュース(販売等営利事業も含めて)する事業者という意味です(広くは美術館などの企画担当者なども含まれても可)。ギャラリー事業者が普段取り扱っている作家(アート・クラフト両部門とも)の作品を境内アート当日、個人参加作家のブースに交じって展示(販売)していただけます。また取り扱う作家の人数については応募規定ブースの範囲内であれば限定しません。(ブースの広さ、参加料金については2011年は個人参加者と同じとします*詳細は要項参照)
企画意図としては、日頃ギャラリー事業者の眼を通してチョイスされた質の高い作家の作品を各エリアの展示に介在、紹介させることで会全体のレベルアップを目指し、また全国から集まる個人参加作家とギャラリー関係者との交流・出会いのチャンスの一助になればとの思いもあります。
2011年については実験的位置づけでもありアート・クラフト両部門とも各1〜2枠程度の参加を見込んでおりますが、様子を見ながら順次拡大していけたらと考えております。関係各位にはご理解ご協力いただければ幸いです。
境内アート小布施×苗市2011年度募集要項リリース開始です。前回以前の参加者ならびに各美術館・美大・ ギャラリー等へは近々事務局より発送の段取り。みなさまふるってご参加を!
*早朝の禅寺、OSSAN-ARTISTS 山門に佇むの圖 2010(Photo:Nakamura JIN)
一旦はオシマイにした「風まつり」の件だが、昨日明石からおそれていたブツが届いた、本件企画サイドからの1枚のCD 。わかっている、この中には僕が撮りこぼしたおネエさま方々の貴重なお写真とともに、当然2日目以後の酒宴の醜態が収められていることも…。尖閣問題以後うかつに画像は扱えない。またこの件に関して国民の知る権利もない。なのでココロの準備ができ次第、個人的に閲覧し後は機密扱いとして厳重に封印することとする。ウレシハズカシ一連のお写真、どうもありがとうございました!
今日は1日、週末に小布施町で始まるワークショップ「美場テラソ」の講座の用意。明日は現場で館長と備品準備です。お時間ありましたらお気軽にご参加を!
一周間続いた三原谷の川の風まつりのレポートはこのへんでお開きということで。最後に大変お世話になりました地元主要区民の皆様の写真をアップさせいただきます。もちろん感謝申し上げたいサポートいただいた方々はきりがないのですが何故かこの4名の写真だけが残っておりました。この撮影日はまだ若干平静さを保っていた初日の懇親会で、その後滞在中連日の酒宴となるわけです。当然冷静にカメラを構えるというような状況ではありませんで、その間の醜態の一切の記録(記憶も多少)手元には残っておりません。 なので愛すべきおっちゃんたちの貴重な写真なのですが、しっぱいした!実は酒宴には美しいおばさまやおネエさまたちも多々いらしのにもかかわらず、こちらも当然上記の理由で一枚も写真に残っていないのですヨ。女性の方々はココロにやきつけておくことにします…。とにかく初めて滞在した豊岡三原谷で出あった全ての皆様に感謝です。ありがとうございました!
ワークショップもやったのです。ハコにカキカキ、ワイヤーぐりぐり…。
さて、2階教室の奥座敷(もと家庭科室だったらしい) は坂本泉さんのPLASTIC WORLD。ジャンクの後2つ爽やかな緊張感のある立体作品が続いた後、再びまたジャンクで締めくくりというわけです。捨てられていくビニール袋などで制作された”服”は試着可能ということで小さな観覧者には大人気の体験型アート。加えて廃校になった小学校の校歌を覚えている卒業生からサンプリング録音しBGMにて終日リピートで会場に流し続けるという趣向は、僕ら作家の脳裏にも刷り込まれ、会期終了後も2〜3日ほど卒業したわけでもない学校の校歌のメロディをつい口ずさんでしまうという副産物をもたらした。
複式学級だったという2階の3つめの教室は彫刻家・神林教室。タイトル「バードマンワールド」。とにかく彼は仕事が速い、セッティングも撤収も風呂も…。その勢いが作品にも表れているというところか。