終の栖か雪五尺
- By jin
- In art Illustration
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- On 4 10月 | '2010
染めの街・中井(新宿区下落合)器スタジオTRYでの個展風景より。西武新宿線高田馬場駅より2つ目(各停しか止まらないので気をつけて)中井下車。改札を出てすぐ向かいの路地奥。茶トラのQちゃんが迎えてくれます。
自分の個展情報も。9/18(sta)〜26(sun),*18,19在廊予定/ 20,21休廊 11:00am〜6:00pm
古くは染め物の街新宿区中落合の器スタジオTRY。このたび”渡来”デビューとなりました。小さな空間にセンスが凝縮されたようなギャラリーです。例によって中南米あたりから”渡来”してきたバナナやパイナップルのダンボール箱にパッケージされたMyマグなどを中心に。ハコだけでも見る価値あると思います(笑)。←いずれ画像でお見せしましょう…。
名前が似てるでしょ。でも師弟関係ではあるが、襲名したわけではない。僕の鋳物の師匠・木村仁氏の個展情報。
HITOSHI KIMURA Exhibition HA-NE Project 9/11〜9/26 アートスペース FLAT FILE
9月12日(日)14:00~17:00 オープニングパーティー
1日早かったが搬入時に木村氏と会う。以前まつしろ現代美術フェスティバルに出展された直径2Mφはあろうかという鉄製絞り成形の羽碗は収まるところにところに収まった感があり迫力を醸し出している。同デザインの半磁器土泥漿(でいしょう)鋳込み成形の羽碗(エディションNo.6)を1つ購入。木村氏が信濃毎日新聞社の取材を受けている感にFLAT FILEモリヤ氏と次期「平成絵空事百珍」版画シリーズの出版計画について相談。詳細が決まりましたらまた告知致します。
2009年4月より長野県の地元紙・信濃毎日新聞コラム「やまと言葉の倫理学」(竹内整一・鎌倉女子大教授/毎月第三土曜日掲載)の挿画を担当している。ぼくらが日常平易使用するなにげない日本語に込められた意味を、歴史風土的背景を考察しながらその成り立ち読み解く興味深いコラム。難しそうなタイトルだが、竹内先生の文章はわかりやすく自身も毎回楽しみにしている。僕の絵は挿画といても内容をビジュアル的に補完するものではなく、毎回先生が取り上げる「やまと言葉」からかってな連想をめぐらせ像を結んでいるというような類いのモノ。今回のお題は「たましい」。僕の絵の地タイトルは「音魂(おとだま)−Right wing」こんな感じです。
軽井沢ショッピングプラザイースト内フレンチレストラン「HEUREUX」にて食とアートのコラボ企画”ART RESTAURANT 2010″。3ヶ月間の「神林學」展 が終了し、9月からは「石垣むつみ◎版画とドローイング展」。両氏の搬出入もかねて企画担当者も含めてランチコースを予約。何しろ食とアートのコラボ企画なのでそちらも体感しとかなきゃ…ということで。2時間半かけての昼食という非日常。食文化の想像性、あらてめて堪能。まさにHEUREUXな気分です。
やっと先日のワークショップの疲れが抜けてきつつあるところ、できれば上京は避けたかったんだが(もちろん暑いのニガテ)。友人の佐藤比南子氏個展にともなう撮影依頼ということで、日頃いろいろ無理を聞いてもらってるので勇気を振り絞り避暑地の駅から猛暑日の首都へ向う。会場は銀座1丁目奥野ビル地下。耐震的には問題有りな感じだが銀座ではかなり異質な歴史遺産的物件である。ギャラリーが多く集合していて建物だけでも一見の価値アリ。以下佐藤比南子氏個展情報。「旅するフェルト」
2010年8月30日(月)−9月4日(土)
12:00−19:00(最終日17:00)
巷房2&階段下
巷房 東京都中央区銀座1−9−8 奥野ビルB1F
☎03−3567−8727
開館以来初めて入館してみた御代田町「浅間縄文ミュージアム」に付き合わされたという布石も、唐突にナンチャって縄文式土器を制作し始めたのも結局ヤツの夏休み開けの教育実習の教材研究であったことが判明した。縄文ミュージアムについては以前から気にはなっていて、学芸員らしき若者がたのみもしないのにショップの店員のように寄って来て丁寧に説明してくれるなど、積極的でなかなかサービスが行き届いていて感心する。展示デザインも見やすくセンスもよかった。さて出来上がったブツは以前彫刻家の二ノ宮氏らとトライした籾殻を使用した「蒸し焼き式」を、うろ覚えではあったが知ったかぶりをして伝授してやった。この方法は火の立ち上がる豪快さに欠けるという難点はあるが99%失敗しない。今回もいい感じの炭化とスス飛びの部分が混じり合い成功といっていいだろう。なにせ着火したら一昼夜ほっとけばいい…というのが楽。ムスコのを実験台にまずまずの成果を得たので次回は自分のシーサーなど焼いてみたいと思う。ちなみにもう一つのセメント舟は未だに制作意図がわからない。
この時期、標高1000M近くココ浅間山麓より過ごしやすいところを探す方が困難(といっても今年はさすがに昼間は暑い!)なので真夏はあまり動き回りたくはないのです。そんな中、夏休み、あるいは盆休みでムスコたちが帰省中。そのうちムスコ2号(次男)が唐突にかようなモノを制作中。全長1.5M(重量?10kg)のセメント舟とエセ縄文式土器。その真意は?…
理由は暑さだけではないと思われるが、なかなか更新ペースが上がらない当ブログ。そんな中、1通の暑中見舞いが届く。Blue Sky Project 2010…。同記されているBUN BUN PROJECTとの連動形体はよくわからないのだが、そういえばここ数年こんなふうにフィルムにプリントされたトンボ型のキリヌキが届いていた気がする。発送主はOBUSE Contemporaryでもお世話になった新潟の美術家・佐藤郷子氏。今回始めて気がついたのだがちょっとした組み立て式になっていて透明なトンボが台紙の上でゆらゆら浮くようになっている。台紙の裏には以下の文章(原文のまま)が…。
2006-2010 with1〜5/5(了)
5年をとりあえずの『区切り』としてスタートした『Blue Sky Project』。
それなら、5年かけて完結する作品にしようと思った。
●Bun bunに背負わせた文は、年ごとに連歌のように呼応させて起承転結とする。
●1作につき50部を作成し、30部は郵送で配布する。
●20部は会場で販売し、売上げはプロジェクトに寄付する。
こうして毎年、梅雨の時期には、会場展示の作品の他に配布用のBun bunのパーツを切り続けた。ある時は病院のベッド脇で、ある時は当番の会場で、そして今回は病院の駐車場で、
日常のこきざみな時間が、制作に結びつくのが面白かった。
おおよそ250個のBun bunが飛び立った事になる。
●withは5個揃う事で作品完成となる。
ふだん様々なメディアからなにげなく自分のてもとにとどく膨大なメッセージ。
あまりに数が多すぎて、あまりに日常すぎて、それが何を伝えたいのか、そもそもそれは本当に何かを伝えようとしているのかさえも気がつかないことすらあるような気がする。
それを感じて受け取る側の感性も問われそうな世の中かもしれない。
暑中お見舞いいただきました。ありがとう。