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大本願

灯明祭りに出向いたのは、浄土宗大本山「善光寺大本願」にて開催中の以下展覧会のため。
「Mコレクションによる”善光寺を極める” 展」(会期:平成22年2月10日〜5月末日)
現在も善光寺にかかわる歴史的、信仰的な書物はたくさ出版されているが、本来在るべき姿(過去の姿)の善光寺について、昔はこうだったと簡単に説明できるものがなかった。具体的な内容として…1 参詣者の求めたおみやげは? 2 善光寺参詣のパスポート(通行手形)は? 3 善光寺について(案内)書かれた本は? 4 今の人から見た(ポップアート的な)善光寺は?(以上大本願企画担当)
開催場所:大本山善光寺大本願光明閣(宝物殿奥) 開館:8時30分〜15時30分 入館料:大人200円
ということで、ご縁があって以上のようなことになりました。大本願は参道に入って左側の最初にある善光寺の歴史在る本坊です。高村光雲一派が制作した金剛力士が迎える仁王門の手前ですね。唐門正面の本誓殿左奥が宝物殿で、そこまで足を踏み入れる方は少ないかもしれませんが、歴史的にも貴重な善光寺瓦(レプリカ)や皇室縁の品々から伝(ココがポイントだが)の仏像やら一件の価値ありと僕は思っています。件の会場はさらにその奥。普段ならなかなか入ることを許されない聖域を(皇室縁の尼寺ですから)美しい中庭を眺めながらぐるっと一周してこられます。回廊の途中には日本画の巨匠・岡信孝画伯の天井絵などもあったりします。機会がありましたら是非。
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灯明祭り

ここ数年真冬の善光寺界隈で開催されている灯明祭り。写真は白連坊にプロジェクターで映し出された万華鏡。 傍らには「せんとクン」で物議を醸し出した作者、薮内佐斗司氏制作に拠る「ムジナ地蔵」が建立されている。
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窯出し

ふつう「窯出し」といえば、焼き上がった作品を文字通り窯から出すことだが、 今回は窯自体を仕事場から出す作業。10年ほど前に入れた灯油窯だが、色絵の仕事をするようになって電気窯の方が適している事がわかり、最近はあまり使用機会が少なくなっていたので窯屋さんに引き取ってもらうことにした。写真は作業の最終段階。4t車にクレーンで積み込む場面だが、およそ1.5tほどもある窯を仕事場からトラックまでの20Mほど、ほとんど2人の職人さんが手作業で移動させる。たいしたものだ。
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遷座祭遭遇。

夏…八月一日、春宮から秋宮に/冬…二月一日、秋宮から春宮へ年に2度祭神をお遷する神事…と辺りにいらした地元のオジサンをつかまえて聞いた。信州諏訪大社秋宮にて。烏帽子白装束で集合しているオジサマたち、真冬大寒近く、正装のしたはダウンジャケットだったりするのがまたイイ感じ。写真の鳥の形をしたナギナタ…たしか御柱のご神木の伐採の神事のときにも活躍してたような気がすんだけど名前なんってたっけなー。
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小布施

境内アート企画でお世話になるクリエイティブユニット「bonnecura」(ボンクラ)さんと玄照寺にて打ち合わせ。真冬の深閑とした境内を桜の頃、彼らがどんな風に染め上げてくれるのか楽しみ。
その後昨年オープンした小布施町「まちとしょテラソ」にて打ち合わせ。夕方からのテラソ新年会(於:小布施堂傘風楼)にもそのまま参加。*画像はまちとしょテラソ公式キャラクター「テラソくん」(正式名称:Terrasowrosso estamanina Ⅶ)最近はこんな仕事もしてたりして…。
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SALON DU CHOCOLAT

長男クンからチョコをお裾分け… といってもバレンタインてわけじゃなく。パティスリ(まだ新人だが)の彼は食い入るようにサロン・デュ・ショコラ(1/27〜伊勢丹新宿)公式ガイドムックを眺めている。まさにエヴァ本を眺めるが如し。ダロワイヨ、ジャンポール・エヴァン、セバスチャン・ブイエ…耳慣れぬショコラティエたちの名と功績を滔々と語る。彼にとっては皆あこがれのアーティストのようだ。小さな菓子を包む箱はそれぞれに贅を尽くしたデザインが施されており、掌にのせて眺めているだけでも楽しくなる。特別にダロワイヨの箱の紐を解き、6コ税込み2,100円也のフォンダン・アールグレイをいただいた。確かにアールグレイの風味とチョコの心地よい甘さが相まってトレビア〜ンな感じ。ジャンポール・エヴァンにサインをしてもらったというマカリヨンのかわいいピンクの小箱は、たぶんエヴァ初号機のフィギアのよこに並ぶんだろうな…。
ちなみに僕は1袋294円のキットカットミニも大好きです。

ジオラマ

ふとジオラマを作ろう!と思い立ち、鉄道模型フェア開催中の松本パルコへ。思ったほど広くなかった会場は鉄男鉄子さんたちの熱気で満ちあふれていた。僕はこの分野のマニアではなく、ただ風景材料の調達をしたかっただけなのだが、考えてみたらわざわざ松本まで高速を飛ばさなくても、ネット通販を利用すれば済んだことだと後で気がついた。いつもいつも今ひとつ思慮が足りないようだ。
鉄道模型といえば桜庭一樹という名の女流作家が書いた「少女七竃と七人の可愛そうな大人」を思い出す。非凡な美しさをもつ主人公は、決して乗り込む事のできない模型の電車がループし続ける閉じた世界の内側に在り続ける。一方凡庸な少女は読者の共感を誘い、その危うい永遠性に憧れ、嫉妬し、必死に理解しようとする…そんな小説だったような。
ただただ同じ軌道を巡ってるだけなのにね。確かに風景は変わらないが時間は変化する。それでいいのか…。やはり僕はこの分野のマニアではない。
会場の向かいはこちらも別な意味でマニアショップ?VILLAGE/VANGUARD。コミックコーナーでジャケ買い2点「丸尾末広」「花輪和一」どちらもガロ系なの?

TALK SESSION

善光寺大本願にて展覧会の打ち合わせの後、同境内明照殿にての長野「門前町暮らしのすすめ」企画の「ナガオカケンメイ×みかんぐみ長野旅」へ。デザイナーと建築家というそれぞれの立場で”再生”をテーマに注目される仕事を展開する二人の公開トークセッション。スケッチブックを渡し、終日長野を引きずり回す…というところまでは良かったが、引き出しの多いお二人だけに、その後の検証とプレゼンののコーディネートがもう少し工夫されていればよかったか。まあそれにしても企画スタッフのみなさんお疲れさん。主役がそのスジの旬な方々だっただけに、期待も大きかったようで、計ったように各界の知人やらとお久しぶりの再会もあったりして、門前の夜はそれなりに楽しかったです。

制作開始

広島尾道「空間あいまい」での個展日程が正式に3月19日〜4月4日までときまり、今日からツチモノの制作開始。昨年秋の個展/オリーブアイ以来。かなり久しぶりにロクロをひいてみたが何とかなる。もっとももともとそんなに超絶な巧さではないので、テキトーな感じなのだが、その分紋様でしっかり埋め尽くしますのでご容赦を。それよりも問題は年をまたいでほっといた釉薬や化粧土のたぐい。年明けから続いた寒波の影響でポリバケツの中は全て冷たい個体と化し、一日中薪ストーブを焚いて融かす。冬はよけいな作業が多くて困る。

2010境内アート

まだまだ寒い日が続く今日この頃ですが、奥信濃桜満開の頃(4月17・18日)開催の境内アート。今年のフライヤーはこんなです。二王阿形type-A、吽形type-Cそれぞれの金剛製胸当てから阿吽ビームを放つの図。相変わらず濃イイ芸風でスミマセン。アート・クラフト両部門に分けて公募し、規模を拡大してから今年で3年目。すでに予定数80組のクラフト部門は上限に達し、50組のアート部門に若干の受付可能余地があるという事です。まだ間に合いますのでお問い合わせを!引き続き飲食部門も募集中とのことです。
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