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仁王

我が家のある山麓はかなりさむいところのはずなんだが、それにも増して今日の長野市も湿った空気がまとわりつくような冷え方…ということで、珍しく三賀日に国宝善光寺へ初詣など。そこで以下おすすめプチ情報/ここの参道仁王門の阿吽二体はかなりイケてる仏像として一目おいてるのです。幕末から明治期に活躍した高村光雲とその弟子・米原雲海の作だが、鎌倉期の至宝・東大寺南大門金剛力士像〜運慶・快慶…という比較連想についつなげてしまうのも決して大げさではない完成度。ふつう地域のお寺で睨みをきかす仁王さまはどこかキッチュというかオモシロ系なブツが多いのだが(それはそれで好きだけど)この二体は完璧な正統派です。特にお足もとがステキ…参拝記念に激写!

それはそうとあけましておめでとうございます。今年もボチボチ更新してきますね!

新年の一句。「詣で道キャラとなりしか不動尊」ご利益があるっていうんですけどね…シールだしなァ…。

誰?

アートで結ぶ絆展」開催中の三越担当者さんより連絡。「あのキャラはナニ?  だれ?」というカスタマーからの問い合わせありとのこと。そりゃそうだよね、なんかちょっと怖いし怪しいし…。せっかくなので当blog上でもご説明しましょう。彼(ら)は「12神将BOYs」です。上からアンテラくん(安底羅大将大将)、中右がハイラくん(波夷羅大将)、下左がクビラくん(宮毘羅大将)。納品したマグに印判してしまったのは「クビラくん」です。十二神将は薬師如来の護法善神で、文字通り12人で、それぞれに7千…、総計8万4千の眷属夜叉を率いると言われています。彼らを敵にまわす勇気のある仏敵など存在しないと思われます。奈良の新薬師寺の十二神将は有名で特に怒髪天をつく風貌の伐折羅大将は切手にもなってます。その十二神将がボーイズでちょっと近未来的アーマーを身にまとっていたらという設定で、つい作り始めてしまたのが「12神将BOYs」(*ちなみにまだ3人しかできてなく完結が待たれるところ)。Tシャツにプリントしてたりしたんですが、調子に乗ってうつわにも印判してしまったというわけですね。さっそく以上の内容をPDFデータにまとめて担当者さんにメール。こんなうつわが送られて来てまったく現場もびっくりなことでしょう。でもおかげさまでいくつか動いてるとのこと、有り難いかぎりです。広いココロで楽しんでいただけたら幸いでございます。以後ナカムラの芸風について不明点(つっこみ?)ありましたら遠慮なく連絡ください。お答えできる範囲内でよろこんでお答えいたします。

Kyoto report 3

uzumasa.jpg京福嵐山線(通称嵐電)は四条大宮が始発。ホテルが目の前だったので朝食を一番に済ませ、8:00には駅に向かう。さすがに始発でこの時間帯だと非常事態の京都でも座れるのです。それでも改札から5分もすると満席。1両編成で「蚕の社」「帷子の辻」とか不思議な名まえの駅を通りながら、一部京都唯一の路面電車になったりしながら嵐山まで20分程度。バスでももちろん行けるのだが、なかなか風情があって好きなので嵯峨野方面へ出向く時はよく乗る。確かバスより20円安い。途中「太秦広隆寺」駅に仏像自販機があるとの情報を以前からゲットしてたので、マニアックな方向性だけに、まだ存在することを信じて途中下車。ありました…でもちょっと想像と異なる。ヒンドゥー系なのだ。それも真鍮鋳物性。やっぱフィギアは樹脂着彩だよね〜とブツブツいいながらも、一番和物っぽいのを購入。800円也。ま、一応記念ということで。もちろん久しぶりに国宝弥勒菩薩半跏像にもお会いしてきました。