平成絵空事百珍「四門四海」
- By jin
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- On 1 4月 | '2009
作品解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「四門四海」
古えより、四門四額と称して、東門を定額山・善光寺、南門を南命山・無量寿寺、北門を北空山・雲上寺、西門を不捨山・浄土寺と伝わります。このように仏教では「四」という数字は重要な意味をもって使われることが多いようで、四天王などもその一つ。仏教世界の四方(東西南北)にその守護神として配置されますが、そんな一つの数字からも深遠なる宇宙観を感じさせてくれます。
その世界の中心にそびえるとされる”須弥山”と、遠く天竺より仏教が伝わったアジアの最東端の島国のイメージを重ねてみました。
縁起によれば善光寺秘仏の体を成すのは、はるか海中の竜宮より釈迦の十大弟子の一人”目連”が貰い受けたとされる「閻浮壇金」という金属。”エンブダゴン”と発音し、同じく海と縁の深いアトランティス伝説に登場する幻の金属”オリハルコン”を連想させて面白い。龍もまた”阿闍梨池伝説”や”飛柱記”などに登場する善光寺に縁ある霊獣として伝説の中にたびたび登場し、善光寺不思議ワールドを牽引するキャラクターとして申し分なし。