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LABEL match ART

オニが泣こうが笑おうが、気がつけば来年の展覧会予定は結構タイトになりつつある。詳細は仕事納めあたりまでに「information」ページにてログ扱いで公開予定。それぞれ楽しみな展覧会めじろ押しなのだが、中でも昨年あたりから少しづつ時間をかけて調整準備を続けている企画が「LABEL match ART」。6/1〜6/7 丸善・丸の内オアゾ店4Fギャラリーでの開催が正式決定した。NHKの「視点論点」や「徹子の部屋」にも取り上げられ出演もされているマッチラベル蒐集家・グラフィックデザイナーの加藤豊氏とのコラボ展。最近はすっかり出番の少なくなった(ほぼナイかも…)「燐寸」=「マッチ」。いうなればそのパッケージデザイン「古燐票」の魅力にグっとせまって、なおかつ僕がART化してしまおう(すでにやってはいるのですが)という企画。マッチラベルの魅力とその詳細については僕があらためて語るまでもなく加藤氏のリンクサイトをご覧いただければよいのだが、僕自身はあのパッケージ5×3cmの小宇宙に“原寸勝負”した職人(浮世絵師の系譜と言われている)たちの感性と技術に深く感動する。PCにせよコピー機にせよ拡大・縮小が当たり前の環境の僕らにはあの執着心はまねのできない領域となるが、ま、ソレハソレ。良いモノはよいので感性の部分だけでもどっぷりとハマらせていただく所存である。

余談だが僕の生まれた街の山奥にはその昔燐寸の原料にも使用されていた硫黄の鉱山があって、こどもの頃最寄りの鉄道駅にはいつも黄色い採掘物を満載した貨車が何両も繋がれていたのを覚えている。ホントのことをいうと僕は硫黄だけに限らないがこうした化学薬品系のニオイが少々ニガテだ。科学はすきだが化学はイマイチ。でも硫黄泉などの温泉は好き。マッチもラベルにはゾッコンだが摩って発火する時のニオイもこれまたニガテ(このニオイが好き!という人もいる)。結局けっこうワガママだ。

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  • 閑理人

    2010年12月25日 at 4:40 PM | 返信

    燐寸は必須である。たばこを吸うわけではない。むしろそばで吸われるのさえ嫌いである。
    最近、燐寸をくれるところがほとんど無い。たばこを吸わないのでその機会も希である。
    旅館も最近は室内禁煙(これは喜ばしいことなのだが)で、燐寸をおいてあるところも少ない。
    たまにおいてあっても数~10本程度しか入っていないものがほとんどである。

    何故、燐寸が必要かというと当然火付けのためである。
    わが家の冬の暖房は薪ストーブである。
    着火剤なる便利ものがあるが、しかし初めの一歩は燐寸が必要である。
    話は飛ぶが、焼き物の絵付け発色は化学反応そのものではと思うのだが。

    硫黄のとれた山奥は、映画サウンド:・オブ・ミュージックの出だしのシーンを思わせる景観、奇妙滝、不動滝があったと思います。

    絵柄の美しいマッチ箱で燐寸を擦り、ストーブに火をつける。
    楽しみにしています。

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