平成絵空事百珍「如是転生」
- By jin
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- On 14 4月 | '2009
作品解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「如是転生」
この山国に伝わる縁起は遠く7千キロ以上も離れた天竺・毘舎離国から始まります。何故に信州とインド?と言われても昔話とはそう言うもの。月に行ったり、海に潜ったり、タイムスリップする話に比べたら、かなり現実的な方かもしれません。もっとも本編にも月や竜宮は登場しますけど。
そのまさに”月”のような大きな蓋で信心の心を閉ざした月蓋長者という大富豪の娘”如是姫”に降り掛かる悲劇が事の発端。大林精舎にてまだ人として生きていた釈迦を頼り、阿弥陀如来の加護を得て姫と国中の人々をが救われた後、改心して贅沢にも釈迦・阿弥陀の両者の共同作業で造ってもらったのが、秘仏・善光寺如来という訳です。
その月蓋長者、仏教世界の大技「輪廻転生」により後に百済の聖明王、そして更には善光寺の名の由来となった本田善光となって生まれ変わり、善光寺如来がこの山国に移っていく話を展開していくわけだから、やはりタイムスリップの要素も十分と言うところでしょうか。結局壮大なお話には間違いなさそうです。