Jin Nakamura log

The Bon festival

祖霊が帰る夏は終わった。正確な起源はあいまいながらも、一応盂蘭盆会に由来するとされるこのちょっとファンタジーな仏教的行事は今や大切な日本の風物詩となっているものの、それはなんとなくサンタクロースの実在を信じ、クリスマスケーキを楽しみとする習慣とさほどかわらぬ宗教観の希薄さを感じないでもない。図らずも今生の別れをとげてしまった愛する人らとの再会がかなうのらばそりゃあうれしい…うれしいが、そういうことだったのか「仏教」とも思う。

いかにも「仏教」と「死」のイメージは近い。刑事ドラマでは殺害された遺体のことを「ホトケさん」なんて言うし、「戒名」だって死んだ人がもらう名前だと普通はそう思うが、そもそもそんなもんお金で買うもんでもないっしょ。お経だって例えば有名な般若心経などあの276文字の中に死者を成仏させるような呪文は一切入ってない。宇宙的で魅力的な哲学書のはずなのにフツーにお葬式で読まれたりしているのは何故だ? お弔いの気持ちを揶揄しているのではない。そうした気持ちに寄りかかる奇妙な宗教観について考えているわけさ。…to be continued

あ、そういうわけで一ヶ月近く放っといたblog再開します。

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