Date: 3月 31st, 2009
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平成絵空事百珍「定額山」

作品解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「定額山」
 善光寺の山号「定額山」は表参道より境内に入って最初の門「仁王門」にその額面をいただく。参拝者を最初に迎える仁王は”二王”からの変化。正しくは金剛力士像。ことの始まりと終わりを現す阿吽の形相で睨みを効かせる、いわゆるお寺の入口の定番的仏教彫刻です。
 かの伝説的仏師集団慶派の祖、運慶・快慶による東大寺南大門の金剛力士像はあまりにも有名ですが、その規模の差はあるものの、彫刻的クオリティーは決して引けをとらない傑作と以前から一目置いていました。それもそのはず、作者は美術の教科書などでおなじみ「老猿」の作者で明治期を代表する木彫家・高村光雲とその弟子の米原雲海。秘仏であるご本尊の歴史的カリスマ性には及ばずとも、血管が浮き立つほどに全身に力をみなぎらせ、諸悪を排除しようと敢然と立ち向かわんとする凛々しきお姿には、恍惚的な癒しさえ感じます。
 門をくぐって2体の裏側にそれぞれもう1体づつ、北面に向かって安置されている同作者の彫像に目を止める人は少ないでしょう。本堂に向かって右が「三面荒神」、左が「三面大黒」。北側で自然光が入らないので、よほど目を凝らさないとその全体像は把握できませんが、それぞれ三面六臂の威容なお姿、こちらもまた秀作まちがいなし。
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