いただきモノ
- By jin
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- On 1 2月 | '2012
日本画家の生井氏より旧正月の賀状が届いた。なるほどそういう切り口も面白し。旧字・当て字・絵文字など遊び心満載で、その豪放な筆致とともに氏の人柄が感じられ嬉しい便りである。和紙の書面には「目を覚ませ目を覚ませ 齢七拾年間乃仮眠からと我に云う」とある。画家としてこれだけの力量と経験を積みながらも、この言葉を元旦の計に記す境地を垣間みて新たな勇気をもらう。仲冬に詠んだ拙句「藝道の餓鬼となるかよ冬五十路」などまさにまだまだガキの戯言。かの北斎翁にさえ「70までに描いたものはとるにたらないモノ」と云わしめるめるこの道の奥深さを感じるものだ。なのでもうしばし底の方でうごめいていてもゆるされるものかしらね…ってそういうとまたのんびりしちゃうからマズイか。
もう1つのいただきモノは友人の彫刻家・ninoさんより。奥付けに出版年がのってないがおそらく1960年代後半あたりの横尾忠則氏の作品集。彼が霊的・オカルト的なテーマに最もインスピレーションを受けていた時期のものである。彼女に「小躍りして喜ぶよ…」と言って手渡されたが、とっても嬉しかったけど「小躍り」がどんな踊りかわからなかったので、特にその場で躍りだすことなくフツーに喜んでいただいた。
*明日2/2〜5まで再び東京。ギャラリーにも午後は在廊予定です。