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松丸本舗

今回の新聞コラムの仕事に関わる以前から「日本語」には興味をもっていて、そのきっかけとなったのが「日本流―なぜカナリヤは歌を忘れたか」松岡正剛・著。松岡氏はなんでも”編集” してしまうことで有名で、興味深い著作が多い。先日都内で一番蔵書量が多い書店を知人に尋ねたところ、丸善・丸の内本店が良かろうということになって「な〜んだ八重洲の反対側にこんなイイとこあったんだー」とうろうろしてると何かのメディアで見た記憶のある不思議な展示空間に迷い込み、それが松岡氏ががプロデュースするショップインショップであった。その名も「丸善×松岡正剛=松丸本舗」。氏の30年におよぶ編集的方法と読書世界が出会ったひとつの実験空間…ということらしい。他人の脳ミソのぞくような感じで、またそれを押し売りされているような気がしないでもなく、ちょっとよけいなお世話感もあるのだが一度くらいのぞいてみるのも悪くはない。そうは言いつつ1冊購入しちゃったんだが。装丁家・杉浦康平『かたち誕生』…なぜか中国語版。まあとにかく尋常ではない読書術の持ち主であるなぁ。僕はといえば最近「有頂天家族」森見登美彦・著(僕ら身近なファンはモリミーと読んでいる)の文庫本を発見したので購入し、ついに3度目の読破となった。

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